トースターでPS3治してみた
はじめに
※分解や改造は自己責任でお願いします。最悪の場合、感電や発火でケガをしたり命を落とす場合もあります。真似して事故が起きても私は一切責任を負いません。
去年の夏、うっかりジャンクのPS3を買ってしまった。お値段1950円。
箱入り装備全部ついてこの値段は異常に安すぎる。相場は5000円以上です。
もちろん新品同様な完動品ではなく、表面は傷だらけでコントローラーはネチャネチャしてる。まあ修理前提なので良しとしましょう。
定番の故障 YLOD
家に帰って動作確認した結果、電源ポチっても10回に一回しか起動しない問題児でした。電源が入る前にランプは黄色に点滅するエラー、通称YLOD。
経年劣化でハンダが割れて通電が怪しくなるってのが初期型のPS3の持病らしいです。しゃーなし。
ハンダリフローといえばグラボ焼き
ハンダが割れてるのを治す定番として、グラボ焼きっていうのがありました。その昔、仮想通貨バブルが弾けて中国のマイニング工場からグラボが引っこ抜かれて秋葉原に激安で売られていたという都市伝説で、壊れたグラボの治し方としてオーブンで焼くというのが紹介されていたのでした。作業的にはこれと一緒では???と気づいて実行することに。オーブンないからトースターでやるけど。
分解
PS3の分解方法なんてネット上に腐るほどあるのでサクサク行きます。保証期間はすでにないので恐れずに行きましょう。
問題のところにやってきました。この白い四角いヤツを加熱したらハンダが溶けて復活するはず。カピカピになったグリスを除去したらいよいよ本題に入ります。
基板のホイル包み
熱したいのは殻のところだけなので、基板のほかの部品に熱ダメージがいかないように保護してあげましょう。アルミホイルで包めば大丈夫なはず。多分。
あとは、これをこうして
こうじゃ
チーン
約5分加熱してみました。めちゃめちゃ臭い煙が出たのは内緒。
クッソ熱いのでヤケドには気を付けてくださいね。
冷やしている間に、ヒートシンク側のグリスを塗りなおしましょう。ウンコ盛りでも大丈夫だと思う。
あとはさっさと組み込みなおして完成。いざ電源ON
バッチリ起動しました。工業用ドライヤーもリフロー炉もなしで治っちゃった。やったね。(しかしこの症状は再発しやすいらしい、その時はまた焼きます。)
おわりに
今回はYLODのPS3をグラボ焼きの要領で無理やり復活させてみました。ハンダの融点を超えればトースターでも治せるというのが検証出来て満足……。
ちなみに、トースターは古くてもう使ってないものを使用しました。基板を焼くときに、有毒な煙が発生するかもしれません。この作業の後に食品を焼くのはやめておきましょう。
おしり
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