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トレーナーこそ外メシにいけ!

こんな時だからあえて書いてみたい。

一人の尊敬するクライアントから言われた。

「トレーナって遊ぶの下手だよね。」
この言葉は今でも残っているし、今の僕のテーマのヒントにもなっている。
20代の当時セッション中に聞いた言葉だ。

当時僕はあまりピンとこなかった。
毎日ジム行って、食事も割と健康的な食事を摂っていたし、毎日のルーティンに違和感を感じていなかった。
当然カラダのコンディションはよかったし、割と気持ちよく過ごしていたと思う。

ただトレーナー同士の会食はあまり刺激的ではなかった。
お店は大体焼肉かシュラスコの2択。話す内容はコンテストや大会ぐらいであまり盛り上がった記憶がない。当然1次会で解散。

今30半ばになった僕は他のトレーナーや若いスタッフといて、
その言葉をひどく痛感している。

毎日ジムに行き、カラダにいい食事を食べ、毎日が気持ちよく過ごせる。
確かに疑いようのない健康的なルーティンだ。

実はこれが危ない。

居心地よさは感受性や鋭さを失う。

経営コンサルタント大前研一の言葉だ。

多様で変化が早い時代だからこそ、一人一人の感受性やアンテナの高さが問われる。
パーソナリティの仕事であるトレーナーならなおさらだ。

快適な状態に慣れ、そのルーティンを崩されるとひどくストレスがかかる。
ジムにいけないのがストレスとなる。メシ選びに制限がかかる。

それがいわゆる仕事より自分のトレーニング、会食よりジムを優先するという
自分本位な行動になる。
売れないトレーナーの完成となるのだ。

外から見るとそんな奴はいないと思うだろうが、
結構あるあるなのだ。

外食から学ぶ事

僕が思う、トレーナーとして最も学ぶべきところがあるのは飲食店だと思う。

トレーナーはどんどん外食しよう!

僕は業界の中でも、そこそこお店を知っている方だ。
それは飲食店の友人から聞いたり、気になる店があるといえばブックマークし、
直接自分たちの目や舌で感じるようにしているからだ。

外食こそ僕らの探しているヒントはたくさんある事に気づいた。

世界を廻って確信したが、間違いなく日本の飲食は世界でもトップクラスだ。
多くの競合と戦いながら、毎日凌ぎを削っている。
そんなのに触れれば、如何に今自分たちトレーナーが現状に甘んじているのかすぐにわかる。

いいお店には笑いや感動があり、まさにそこは僕らの理想とするエンタメな場所なのだ。 


結論外食を知らないトレーナーはヤバイ。
という事になる。

そんな外食から得た気づき、またこれからどうやっていいお店を選ぶのか僕なりに書いてみる。

お値段以上の〇〇

外食には相場があるようで実はない。

例えば
マックのハンバーガーが100円だけど、ベアバーガーは1500円だ。
セブンのコーヒーは100円だけど、スタバのコーヒーは400円だ。
スーパーのお寿司なら800円だけど、よく行く鮨屋さんは2万円だ。

こんな感じで世界が広がると相場はない。

以前友人とお鮨屋さんに行った時、会計を見て目を丸くして、
帰路にあのお鮨なら〇〇のお寿司をそんな変わらないと言っていたのを思い出す。

僕が外食が投資だという理由は付加価値を見極められるようになれという意味だ。

ベアバーガーやスタバならゆっくり寛げる場所があり、
お鮨屋さんなら大将の話や仕事の姿勢を垣間見れるのが付加価値である。

つまりベアバーガーやスタバがテイクアウトだったら、大将が寡黙だったら行かないということだ

安ものに慣れている時代だから、付加価値を見極める目がないと高いと感じてしまう。

そしてトレーナーは付加価値の塊である。
今度は自分が稼ぐ側になった時、そういう視点がないと稼げないのは明白だ。

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いいお店の選び方**

飲食店は膨大な数がある。途方ない数だ。
料理・価格帯・場所・雰囲気など選ぶ条件は無数にある。

探すときに
「上手いメシ」なんてビックワードを誰も入れないだろう。

「自由が丘 タイ料理」みたいな感じでよりフォーカスしていくが、それでも大体お店選びは失敗する。

残念ながらwebの世界は広告だらけだ。
リスティング・SEO・食べログのようなキュレーションサイト。
上位からお店を選んだのにガッカリなんてことはよくある。

僕もお店をセッティングするのに、よくガッカリなんてことはよくあった。
どうやったら満足できるお店を選べるのだろう。

そこで3つのステップを紹介する。

①店を紹介してもらう
②グーグルにマッピングしておく
③自分からメシに誘う

パーソナルを受けに来る方は外食も好きな傾向が多い。

一番間違いないのが、クライアントと食事の話をすることだ。
食べ物の話はあまり失敗がないし、ポジティブな内容が多い。
お店の名前が出たら忘れないようにすぐにスマホでブックマークをしておく。
時にはその人と食事するのもアリだ。

お店のブックマークはグーグルマップをオススメする。
食べログだったり、web上にブックマークするのもあるが、
グーグルはマップ上にフラグを立てることができる。

マップ上にフラグを立てることで、食べたいエリア周辺のお店をチョイスすることができる。
私の場合は「行ったお店・これから行きたいお店・お気に入りのお店」なんて感じで東京中にいっぱいフラグを立てている。

そしてオリエンテイリングのようにフラグのお店をチェックしに行くのだ。

そこで誰を食事に誘うか、という問題がでてくる。
一人もありだが、せっかくなら誰かと共有したい。

想像力を思いっきり働かせて、このお店ならこの人が喜ぶだろうななんて
感じで候補をチョイスする。

当然気になっている相手がいれば誘えばいいが、
いない場合は僕は感謝している人でいいと思う。

それは友人や仕事仲間、または両親でもいい。
トレーナーであるなら、初食事でも楽しめるぐらいにならないと。

自分から誘える人はそれだけで魅力的だと思う。

こんな感じで繰り返しているとお店選びの成功率も高くなるし、自分がどういったご飯を好きなのかわかってくる。

ちなみに僕は
オーナーシェフがいる、目の前で料理を観れる劇場のようなカウンターがある店
アラカルトよりもコースのみのような強気なメニューに惹かれる傾向がある。

まるで俺がうまいと思うモノをみんな食べてろ!っていう感じの強気なお店が好きだ。

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パーソナルのコース一本化**


外食しているうちにある考えが浮かんできた。

「パーソナルトレーニングもコース一本でいいんじゃないか?」

従来のトレーナーはいわゆるアラカルトでのサービスだ。

アラカルトは食べたいものをオーダーするように、
個々の悩みや欲求に対応しながら、プログラム提供をする。

ただこの場合個々のトレーナーによってサービスのクオリティが変わってきてしまう。
フィロソフィーや考え方は共有しているが、完全にはトレーニングは一致していない。

結果トレーナーの仕事量に差が出てくる。

またコースには物語がある。
コースには前菜からお魚・肉料理そしてシメとデザートが出てくる。
ちゃんとお腹の具合も計算され、最後まで美味しく食べることができると、満足を通り越して感動である。

僕らも毎度そんな感動を提供したい。
そしてコース料理をみんなでリサーチしながら、アップデートしていく。

今週のメニューはこれでいこう!なんて言う流れができたら僕にとって最高である。


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