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【ゆうあいC 入居団体インタビュー②】『\ふらりと気軽にあそびにきてね/』


 令和4年6・7月に、ゆうあいセンター貸事務所へ新規に入居いただいた4団体について、団体の使命や活動目的をインタビュー形式で紹介します。
 今回はその第2弾として、(一社)岡山市ひとり親家庭福祉会会長の景山さんにお話しを伺いました。

ゆうあいくん:景山さん、こんばんは!本日はお忙しいところありがとうございます。さっそくですが、「岡山市ひとり親家庭福祉会」について教えてください。

景山さん:ゆうあいくん、こんばんは。当法人は、昭和28年に創立の任意団体「岡山市母子寡婦福祉連合会」から、今年(令和4年)6月に法人登記を行い、「一般社団法人 岡山市ひとり親家庭福祉会」へと名称を変更しました。相談スタッフは、他に仕事を持つなど、ボランティアとして活動しており、ひとり親家庭の方が気軽に相談できる場所です。

ゆうあいくん:事務所のあるきらめきプラザ2階には「プレイルーム」もあり、ひとり親の方がお子さん連れでも気兼ねなくおしゃべりできる、何でも聴いてもらえる、そんな場所なんですね。
この度、全国組織「一般財団法人全国母子寡婦福祉団体協議会(全母子協)」にも加盟されたとのことですが。

景山さん:はい。今年11月中旬に全母子協に加盟したことで、当法人を含む、各都道府県・指定都市にある54の母子福祉団体との連携強化、並びに、夢を応援基金(ひとり親家庭支援奨学金制度) を活用した奨学金やサポートプログラムを通じた支援が行えるようになりました。

ゆうあいくん:家庭の経済的な問題で高校進学を断念したり、中途退学を余儀なくされたりする子どもたちを支援するこの奨学金制度は、給付型(返還不要)で、他の奨学金との併用もできるので、広く対象となるひとり親世帯の方に知ってもらい、ご利用いただけるといいですね。
今年度に入り、ますます活動を充実されていますが、現在行っている事業、取り分けチカラを入れている活動を紹介ください。

景山さん:ひとり親家庭の方を対象に、親子日帰りバス旅行、新入学のお祝い、寡婦交流会など、幅広い活動を行っています。

ほかにも、これまで当事者らが集えるサロンを主催してきたなかで、参加者から「周りの親には気を使って本音を話せなかった。当事者同士だと遠慮なく話せる」と言われた経験から、当事者同士の『居場所』の必要性を痛感し、今年8月3日に『ひとり親家庭 さえずりカフェ』をオープンしました。

ゆうあいくん:当事者の居場所『さえずりカフェ』、もっと詳しく教えてください。

景山さん:ひとり親のお母さん・お父さんの困りごとや悩みを、ピアサポート(同じ立場を経験した当事者)スタッフが親身になって相談にのっています。小さな相談ごとから、育児や生活にまつわる悩みごと、公的支援制度のご案内や、弁護士・司法書士等、専門家によるサポートのご紹介など、気持ちに寄り添いながら相談対応をしております。

ゆうあいくん:同じ立場を経験しないとなかなか共有できない悩みや想いをシェアしあいながら、ピアサポートスタッフが一緒に問題解決に向けて寄り添ってくれる。
タイトルのとおり、『\ふらりと気軽にあそびにきてほしいですね!/』

景山さん:はい。『さえずりカフェ』は岡山市の委託事業「ひとり親家庭等ピアサポート事業」ですので、原則、岡山市内のひとり親家庭の方等が対象となりますが、ひとり親家庭で育った方、岡山市外の方も、ふらりと気軽に来ていただけると嬉しいです。「おしゃべりにだけ来たよ!」もOKです。

ゆうあいくん:ゆうあいセンターとしては、岡山市ひとり親家庭福祉会の活動を、県域の活動に広げていただきたいのですが。

景山さん:その点については課題として認識しており、岡山市行政・岡山県行政等とも連携し、県内に支援拠点が増えていってくれたらいいなと思っています。

ゆうあいくん:近い将来の県域化実現をぜひ、お願いします。ところで、70年という歴史ある会の6代目会長の景山さん、景山さんが活動を始められたきかっけ、エピソードを聞かせてください。

景山さん:子育てを一人でしているなかでのある友人との出会いです。大変な時期に助けてもらったその友人に「ありがとう。何かお返しがしたい」と言ったら、「自分に返さなくてもいいから、他にも困っている方がいたら助けてあげて」と言ってくれたのがきっかけです。
「今度は私がいろんな人に返していきたい」そう思い、活動しています。

ゆうあいくん:感謝の気持ちを活動に繋げられているんですね。最後に、「ひとり親家庭の当事者の方に、また読者に伝えたいこと」、お願いします。

景山さん: 『さえずりカフェ』で、色んなことをお話しして「つながり」、その方が笑顔になって明日も頑張ろうと上を向いてくたら。「来てよかった」、「さえずりカフェがあってよかった」の言葉が私たちのやりがいです。
このカフェをきっかけに、当事者同士で語り合い、お互い励まし合い、支え合うことで、ひとり親家庭の子どもたちを笑顔にする。そのための支援を途切れさせない。
いつか、この子どもたちが親になった時、この想いをつないで困っている方に返す。「お互いを助け合える、想いの循環型を継続していく会」として活動していけたらと思っています。

ゆうあいくん:「ありがとう!」の想いの連鎖によって、「当事者同士が居心地よい場所」であり続ける会なんだろうなぁと感じました。本日は貴重なお話しをいただき、ありがとうございました。

【お問合せ先は】
 一般社団法人 岡山市ひとり親家庭福祉会

 住 所:〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1 きらめきプラザ2階
      ゆうあいセンター内(JR岡山駅から徒歩約12分)
 TEL:090-4576-0008 留守番電話
 Eメール: ok.boshikai@gmail.com ←お問合せは気軽にコチラへ!
 インスタ:https://www.instagram.com/okayamashi_hitorioyafukushikai/
       ※さえずりカフェやイベント情報を随時掲載!

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《取材・編集協力、写真提供》
 岡山市ひとり親家福祉会 [インタビュイー:会長 景山 敦子 氏]

《インタビュアー・テキスト》
 岡山県ボランティア・NPO活動支援センター(ゆうあいセンター)

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