【ゆうあいＣ 入居団体インタビュー⑤】 『一般社団法人ぷらっと西川』
令和４年度に、ゆうあいセンター貸事務所へ新規に入居いただいた８団体について、団体の使命や活動目的をインタビュー形式で令和５年度にかけて紹介していきます。
今回は第５弾として、「一般社団法人ぷらっと西川」事務局の おおもり みさ さんにお話しを伺いました。
ゆうあいくん：おおもりさん、こんにちは！はじめに法人名にある“西川”について教えてください。
おおもりさん：ゆうあいくん、こんにちは。
JR岡山駅東口から徒歩圏内に全長2.5kmの“西川緑道公園”があります。緑の回廊は市民に親しまれていて、この緑道周辺を地元の人たちは“西川”と呼んでいます。
ゆうあいくん：“西川”は岡山駅と岡山後楽園との中間点、ホテルや商業施設に囲まれたエリアの地元呼名なんですね。
では、その西川エリアを拠点に活動されている「一般社団法人ぷらっと西川」の設立経緯をお聞かせください。
おおもりさん：「一般社団法人ぷらっと西川」（略称「プラにし」）は、前身である2018年3月設立の「西川エリアまち育て協議体」から、岡山市の都市再生推進法人の指定を受けるなど、一層の地域活性を図るため2021年4月1日に法人化しました。
都市再生推進法人の指定等について | 岡山市 (city.okayama.jp)
私たち「プラにし」は、訪れた人に、暮らす人に、働く人に、地域の未来に、笑顔がたくさん増えるよう、コミュニケーション・プラットフォーム（岡山市中心部の情報が集約された場所）となり、新しいネットワークを創ります。そのため、地元組合、市行政、警察とも連携した月2回の定例会で情報収集や情報共有をするなど、西川のエリアマネジメントを3名の理事と事務局職員、サポーターを中心に「地域価値を高めながら安心して暮らせるまち」をめざしてエリアマネジメントを行っています。
ゆうあいくん：より積極的にまちづくりのコーディネートや、まちづくり活動の推進主体としての役割を果たしていくために法人化され、ゆうあいセンター貸事務所の入居へもつながるんですね。
次に、法人の具体的ミッションを教えてください。
おおもりさん：「プラにし」は、西川エリアを笑顔あふれる場所にするために、3つのコトを考え抜いていきます。
1. 飲食業の人に
西川エリアには600店を超える飲食店があります。働く人、暮らす人、訪れる人に寄り添い、料理やサービスを通して笑顔やありがとうを産み出す場所でありたい。飲食店同士の連携をはかり、安心・安全な「岡山一の飲食エリア」、岡山の飲食街と言えば「西川だよね」を考え抜いていきます。
岡山・満月BARは、「岡山・西川の夜の賑わい創出」をコンセプトとし、10代～20代の有志のメンバーで運営しています。 行政、地域の飲食店や住民との連携をとりながら、約12年前から「公園＋デリバリー」に着目し、公共スペースの利活用に成功した全国で唯一無二のイベントです。助成金などに頼らない自主運営として継続・定着しているのも、時代の流れに沿って独自の仕組みを試行錯誤してチャレンジしてきたからだと思っています。
《令和5年度の開催日など》
日時：2023/7/8、7/29、8/26、9/23（17:00-21:00）
※ラストオーダー20:00(フード) 20:30(ドリンク)
場所：西川緑道公園 野殿ステージ周辺
※雨天の場合は開催中止とさせていただきます
※事前予約は承っておりません
※決済はPayPayまたはクレジットカードのみ（現金払い不可です）
2. 暮らす人たちに
西川エリアは、豊かな緑と水のロケーションを求めて多くのマンションが建ち並ぶ人気の住宅エリアです。食と自然が身近に感じられ、安心して住み続けられるまちづくりを考え抜いていきます。
8月の「川干の日」、子どもたちが西川の清掃活動への参加を通じて、地域環境や地球問題に関心を持ち、豊かな住み続けられるまちづくりへ繋がることを目指して年1回（令和2年、3年はコロナ禍のため中止）開催。
清掃後に行う、生物観察会は、夏休みの自由課題にもなると大人気です。
なお、令和5年は8月20日（日）実施します。※要事前申込
3. 訪れる人たちに
西川エリアの先には文化芸術施設や岡山後楽園・岡山城といった観光資源が揃っています。ビジネスや観光で岡山市内を訪れる多くの方が気軽に立ち寄れ、岡山で過ごす時間や体験が笑顔あふれる体感に繋がるよう、誰もが〝ぷらっと〟お店に入ることのできる安心・安全なまちづくりを考え抜いていきます。
［西川緑道公園］
約100種類の樹木約3万8千本が植樹され、春は桜から森林浴、秋の紅葉や草花の花壇など、四季の移り変わりが楽しめるスポットです。野殿橋ステージではさまざまなイベントも開催中。
［下石井公園］
西川緑道公園に隣接する都市型庭園。市立図書館やD51型蒸気機関車も展示されています。子ども達が遊具で遊ぶ姿も見受けられ、1年を通して大型イベントや地域のお祭りで利用されています。
ゆうあいくん：西川エリアに暮らす方、事業を行う方が主体となっての西川地域活性化に向けた協働の取り組みがよくわかりました。また、両公園を中心に「岡山・満月BAR」をはじめ、「Eat up OKAYAMA」、「花緑ハーモニーフェスタin西川」、「～日本酒めぐり～ちどりあしin岡山」、クリスマスイベントやイルミネーションショー、懐かしいフォークソングや上質なジャズ、心に響くオカリナ演奏といった、さまざまなイベントが開催されていますね。
イベント情報はどこで確認できますか？
おおもりさん：はい。イベント情報は、プラにしのホームページをご覧ください。また、Facebookにはイベント告知のほか、活動の様子を紹介しておりますので、ぜひそちらも見ていただき、たくさんの方に来ていただきたいですね。
ゆうあいくん：ホームページにある「OKAYAMA FOOD GUIDE MAP」は、西川の飲食店探しに便利だし、「満月BAR」は色んなお店のなかから好きな料理を選んで注文できるって最高ですね！
「満月BAR」、お酒が飲めなくても楽しめますか？
おおもりさん：満月BARは、こだわりのお料理とドリンクはもちろん、ライブステージ（ライブステージが未開催の回もあり）もあるので、お酒の飲めない方にも楽しんでもらえると思います。
注文は席にあるＱＲコードからメニューを読み取ってオーダーいただくと、飲食店から直接、各店の器に盛った出来立てのお料理をお持ちします。
オーダーの仕方がわからなければ、気軽にスタッフや周辺の方とコミュニケーションをとってみてください。ソフトドリンクもありますので、ご家族やお友だちと西川の満月の下、ぜひ、お料理と一緒に会話を楽しんでいただきたいですね。
ゆうあいくん：なるほど。今度PayPayにチャージさせたセンターくんを誘ってみようと思います。
最後に、嬉しかったエピソード、今後の展望をお聞かせください。
おおもりさん：はい。創業や新規事業に取り組む中小企業・ベンチャーを支援する２０２２年度の「おかやましんきん地域活性化支援制度エリアサポート」において、プラにしの活動と提案は、77社の応募のなかから第3位に選ばれました。
「まちなか公園の価値はまだまだ広げられる！これこそイノベーションだと思います。」と審査員の先生からも提案プランに力強いコメントをいただき、嬉しかったです。
着物は、自然豊かな西川緑道公園をイメージしてコーディネートしてもらいました♪
現在、岡山市では下石井公園が日常的に市民に親しまれ、多様な方々が憩え、ゆったりと滞在できる空間となるよう、グラウンドの全面天然芝生化を含むリニューアル工事に着手されています。
下石井公園のリニューアル工事について | 岡山市 (city.okayama.jp)
公園がリニューアルされ、地域の方、観光客の方をはじめ、多世代の多くの方が憩い、ゆったりと滞在できる空間となった時、そこに集う人々が公園に居ながら周辺の飲食店からデリバリーができる仕組みを作りたいと思っています。
その先に、「行きたい！住みたい！」と若い世代に思ってもらいたい。公園をきっかけに、どんな〝まち〟にしていけるのか？今から楽しみです‼
これからも地域の方、行政、飲食店、事業者の皆様と協働で活動して参りますので、今後ともぷらっと西川をよろしくお願いします。
ゆうあいくん：地域に思い入れのあるメンバーが、地域課題を自分事として考え抜く。自分たちの欲しいもの、あったらいいのに！を地域住民や行政を巻き込んで創り出していく。
西川エリアを笑顔あふれる場所にする活動が「やってて楽しい！」と語るおおもりさんの笑顔が印象的でした。
本日は貴重なお話しをいただき、ありがとうございました。
【お問合せ先は】
一般社団法人ぷらっと西川
住所:〒700-0807 岡山市北区南方2－13－1 きらめきプラザ2階
ゆうあいセンター内【事務所№10】（JR岡山駅から徒歩約12分）
プラにしホームページ
https://nishigawa.space
※お問合せはホームページ（CONTACT）にあるフォームよりお願いします。
プラにしFacebook
https://www.facebook.com/platformnishigawa
《取材・編集協力、写真提供》
一般社団法人ぷらっと西川 [インタビュイー：事務局 おおもり みさ 氏]
《インタビュアー・テキスト》
岡山県ボランティア・NPO活動支援センター(ゆうあいセンター)
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