プロ棋士による待った問題
プロ棋士の尚司和子三段による、待ったの問題が取り沙汰されています。
待った、とは一度着手した後に、
別のところにその着手を動かすことです。
あまりにも残念で、あまりにも寂しい事件が起きたものだと思います…。
こういう仕事をしていると、色々噂は入ってくるもので、
ベテランの棋士による待ったの話は、
耳には入っていました。
名前は出せませんが、とある若手棋士が、ベテラン棋士と対局した時に、この、待ったをされたという。
私は、今回の報道を見た時に、その話を思い出してしまいました……。
今回の件は、色々不可解な点、謎が多いです。
「その場で指摘せず対局を続け、およそ10手後、見回りに来た立会人に相手の「待った」を告げた。」
なぜ、即座に不正を訴えなかったのか?
後から言っても、とぼけられたら仕方ないのでは?
「立会人はその場で対局が中断されていないことから続行を指示。」
いやいや。
待ったされました!と訴えがあったのに、
なぜ続行を指示?
即座に事実の確認をするべきでは??
本当によくわからないことだらけ。
推測言います。
単なる推測です。
[これ、河野五段が勝ってたら、もしかして闇から闇へ、なかったことにするつもりでした?]
何はともあれ、日本棋院には再発防止に向けて、全力で取り組んでいただきたいと思います。
それと、ここから先はさらに胸糞な話をさせてもらいます。
この件に関して、囲碁界と関係ない、多数の方々の記事へのリプを読んでみたのですが、
この80歳と83歳の現役プロが存在することに、まず驚かれているのが、多く見かけたところです。
何歳になっても、どれだけ負け続けても、
そして、アマチュアに負けても、
プロ棋士、という今の制度。
これ、多分相当ズレてます。
昔はそれでよかったのかもしれませんが…
今回の件、振り返ると、もちろん待ったした棋士が悪いわけですが、
ただ…
なんというんでしょう。
アマチュアでもわかるミスをしてしまい、
そして、そのミスを取り返すために待ったしてしまい、ごめんなさいませで済ませようとした83歳の老棋士…。
なにか人間の悲哀というか…
あまりにも、あまりにも哀れな……。
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