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衝撃を受けた内川聖一選手の退団! ファンの気持ち

 「まだまだ自分でやれるとか、勝負したい、という思いよりも、今年1軍で1打席もチャンスをもらえなかったということが、自分が野球を辞めるという決心がつかなかったというのが正直なところです」
2020年11月1日、内川聖一選手が2軍の最終戦後のセレモニーでソフトバンク・ホークスを退団するあたってファンに向けて語った言葉です。

 今シーズンの内川は、開幕当初は不調で開幕1軍を逃したが、その後は2軍の試合で3割を超える打率を残し、復調をアピールしていました。
しかし、1度も1軍に上がることなくシーズン終盤を迎えた内川は、活躍の場を求めて他球団へ移ること決意したのです。

 内川選手で思い出すのはホークスへ移籍して5年目の2015年、新監督に就任した工藤監督が内川選手をチームのキャプテンに指名し、4番を任せたことです。

 もともと長距離打者ではない内川選手は4番タイプではありません。
しかも、キャプテンという重責もあって、かなりの重圧だったと思います。

 この年、内川選手は7年続けてきた打率3割は途切れてしましましが、クライマックスシリーズでMVPを獲得するなどチームの主力として、ホークスの日本一に貢献しました。

 その後、ケガで出場できないこともありましたが、主力としてチームを支える続けてきました。
ホークスファンは、そんな内川選手はチームに欠かせない存在として認められていると思っていたのです。
内川選手のホークスへの貢献は、他の選手に勝るとも劣らないものがあったと思います。
ですから、なおのこと今回の退団は衝撃でした。


 侍ジャパン(野球の日本代表の愛称)などで活躍した元ロッテ・マリーンズの里崎智也氏は、内川選手が1軍に上がれなかった理由について、
「今のホークスには必要とされなかった。その一言です。」というような意味の発言をしています。

 ファンですから、チームづくりやチームの方針についてある程度の推測はできます。
また、勝負の世界ですから、どれだけの功労者でも力が衰えれば使われないのは理解できるし、納得もします。

 しかし、2軍とはいえ3割を超える打率を残しているチーム随一の功労者に、1度もチャンスを与えず飼い殺し状態にしていたことには納得できません。


 ホークスの工藤監督は、今シーズン1軍の試合で1度も内川選手を使わなかった理由について、
「今年は(起用する選手について首脳陣)みんなで話し合って決めると決めていた。監督としてそれは最後まで貫かないといけないと思った。ただ個人的にはチャンスを与えられなかったことに関しては申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と語っています。

 内川選手のホークス退団を受け、複数の球団が獲得に動いるそうです。
 内川選手の今後の活躍を心から願っています。

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