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『AKIRA』【なろう系作家レビュー】

 こんにちは、小鳥です。今回は、「PUIPUI モルカー」第5話で話題になっていたポスターのオマージュ元である「AKIRA」を視聴してきました。2020年東京オリンピック開催と延期によって預言書と呼ばれて、一度話題になりましたね。私は漫画の方は目を通しておらず映画のみのレビューとなります。家で見かけたことがあるので見つかり次第、違いなどがあれば改めて記事にしたいと思います。

 まず、なぜ今回のタイトルをなろう系作家レビューにしたかというと個人的な感想とプラスして自分に書けることがそれしかないからです。(コンテンツ化できるようにしたいです)後、今回自分的にアキラが刺さらなかった大きな要因がそのなろう系にあるのではないかと思い、タイトルにしました。

アキラってSF?

アキラは1982年から1990年にかけて発表されたSFジャンルの漫画です。物語の舞台は第三次世界大戦という架空の大戦が行われた後の2019年の世界が舞台です。一種のディストピア系SFだと思います。ですがすごい科学力を有しているわけではないので近未来のディストピアを現実的に描いた作品となっております。個人的にはディストピア系は好物なのですがジェネレーションギャップか、時系列が近いせいかしっくりこない印象を持ちました。

 大きなテーマ

大きなテーマとしては「超能力に対して人間はどう対応するか」だと思います。超能力を科学で解明する者、超能力を利用する者、超能力を信仰する者、超能力に目覚めさせる者......。多くの人が超能力に恐れやその魅力に取りつかれていく姿は興味深いものがありました。

印象深かったところ

やはり、金田と鉄雄の戦闘シーンかなと思います。超能力者と凡人の戦いは熱いところでもあります。レーザー銃の使用もみられますが、でかいバッテリーを使っていたり、すぐにバッテリー切れを起こしたりとリアル要素がふんだんにちりばめられていました。

ここまで語って微妙なの?

 面白い部分は要所要所にあるのですが、全体としては?マークの多い作品だなと思いました。なぜなのか少し主観的ですが語っていこうと思います。

長い

映像作品にかける時間は近年の人間ほど短くなっていると感じています。モルカーもその一つであると思います。母にモルカー3分くらいで見れるよと言ったところ「長いな」と言っていたので、もうそういう感覚なのでしょうか。映画自体も最近では2時間以内の作品がほとんどだったのでびっくりしました。

暗転

場面転換でよく暗転するのも、物語にうまく入りきれなかった要因の一つの可能性があります。背景の緻密さや壮大なストーリー展開はさすがと言わんばかりなのですがどうしても暗転が気になる。

なろう的には鉄雄が主人公!?

アキラでは金田が普通の少年として(普通という割には不良すぎますが)友人である鉄雄を止めようとなんども助けに行きます。ふと思い起こすと鉄雄のバックボーンや能力者のなり方に少し差異はあれど、なろう系に主人公に似てるなぁとも感じました。私はどちらかというと鉄雄タイプなので金田には感情移入はしにくいです。そうなると主人公がなにをしてようが鉄雄が気になるので追おうと思わない。なので、イマイチだった......。文面にするとめっちゃ嫌ですね。

アキラの力がすごすぎて全部霞む

 最終盤で登場するアキラくんは鉄雄含む、他の超能力者たちの何倍もぶっ飛んでいます。鉄雄もアキラに近い存在までは行っていたのでしょうが人間の科学力で脳をいじくってまで作り出したものはホンモノには敵わなかったということでしょう。おそらくあの世界では真に覚醒した者はアキラくらいで軍部が保護していた3人の子供達はそれに伴って実験された、ガンダムでいうところの強化人間タイプだと思います。鉄雄もその一人であり、ホンモノに近い能力を得ているのでしょう。薬の代償なのか、能力の代償なのか3人の子供達は見た目が老人のようになっていましたが、アキラは実験のために身体をバラバラにされてホルマリン漬けにされていましたが最終決戦で力が暴走した鉄雄を止めるために復活します。(この時点でぶっ飛んでる)しかも復活と同時に宇宙を作りだし、鉄雄を地球から自分もろとも追放します(多分)というか消えたと言う方が個人の印象です。 結局何なんだ? という感じで終幕を迎えるので感想としては微妙という評価になっております。

まとめ

漫画全6巻を2時間にまとめてあるので端折っている部分があるのかもしれません。漫画を見た後で映画を見直すとまた違った発見があるかもしれません。時代が古いからという目を持つよりも純粋に楽しめる感性を持ち続けたい小鳥でした。それでは~。

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