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大好きなテヒョンへ。



今日はとても大切な日。
私が彼らの存在を知るキッカケになった
大切な人。テヒョンが生まれた日。


「こんなにかっこいい人いるんだ」


そこから始まったテテと私の物語。
あの時彼に出会っていなかったら、12月30日の今日、私は誰を思い、何を感じていたのかな。
きっとこんなにも誰かの幸せを心の底から願い、綺麗なものだけを見て生きてほしいなんて 自分以外の”他人”に思うことなんて、無かったのかもしれない。


これから彼に対して、自分の中で整理しきれない思いを綴っていくけれど、これを読み返したときの自分がどんな思いでこの文章を読むかは、全く想像ができない。未来の自分に書くわけではない。ただただ、”テヒョンのことが大好きな今の自分”を肯定し、大きくなりすぎたこの名前のない感情に 居場所を作ってあげるために書くよ。


「どこが好きなの?」

友達に聞かれた私は、すぐに答えることが出来なかった。考えたこともなかったから。


あなたのことを初めて見た日、高校三年生の秋。ホルモン戦争のMV公開日だった。そんなことも知らずにおすすめに出てきた動画を見た私。一番最初に思ったこと、「何この人、かっこいい」
そこからというもの、ひたすらあなたの写真や動画を検索し「かっこいい」という感情だけがみるみる内に大きくなった。
だけど この”かっこいい”という感情は、多くの人間がキラキラしているアイドルを見たときに思う”かっこいい”と何ら変わらなかった。それに加えて、私は彼らのことを、”キムテヒョンが居るカッコいいグループ”としか思っていなかった。だけどその時、確かにあなたに夢中だった。

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時が流れて、忘れもしない 2017年12月22日。日本の音楽番組に出演したあなたは、三年の時を経てさらに魅力的な姿で私のもとに現れたよね。



その時のあなたは、私の知っているキムテヒョンという一人の人間であるのはもちろんのこと、間違いなく”BTS”のメンバーだったね。
正直テヒョン以外の六人に目を向けたのは、その時が初めてだった。後悔と同時に恥ずかしくなった。あの時見ていたキムテヒョンは、こんなにも素敵なグループの一員だったんだと、その時に初めて気付いたから。


それからというもの、私の中で彼らの存在は確実に大きくなっていった。少しずつね。でも私は、吐き出す場所がなかった。


「韓国アイドルは沼」。友達が良く言っていた言葉。私は流行に乗るのは苦手だし、少しずつ色々な場所に自分の興味を置いて、依存しないように気持ちをコントロールする なんていうのは一番苦手なことで。興味を持ったらとことん調べて知りたくなるし、自分の中で知識を増やしたくなる。そしてその過程を楽しむことが出来るタイプの人間。
だから、自分が「はまりそう」と感じるとすぐに分かる。そして自分の中で “制御” “直進” どちらかを選ぶ。


その時の私は確実に前者を選び、「応援はし続けよう、曲は聴き続けよう」と思った。
なぜなら、「本気で好きになったら終わる」ってどこかで思っていたから。そして、”韓国アイドルにハマる”ということにどこかで抵抗感を抱いてる自分もいたから。だけど同時に、彼らの動画を見て元気をもらっている自分もいた。
こっそり、静かに、好きを募らせた。


人気が衰えることはなく、むしろ着実にパワーアップしながら、メディアやSNSで頻繁に私の元へ姿を見せに来た彼ら。


制御して制御して、制御し続けた私。


だけど、この大きくなりすぎた感情を話すことが出来る友達が身近にいることに気付いた日、私は制御することを辞めた。壁が崩れる音が聞こえた瞬間だった。その時こう思ったのを覚えてる。「やっと言える、彼らが好きなんだ。あーー疲れた」って。

「いつから好きだったんだろう」この問いの答えを自分の中で探した。初めて見た日。七人を好きになった日。制御することを辞めた日。


きっと今の感情が生まれたのは、共有できる友達の存在に気づけた日、制御する必要がなくなった日からだ。


今年に入るまで、初めて見た時の彼らと 今の彼らを、正直 同じ人達として見ることが出来なかったんだ。見た目も事務所のコンセプトも曲調も、全てがあの時と別物だったから。私が好きだった”キムテヒョンが居るかっこいいグループ”は、確実に今の彼らの過去なのにね。だけど、The EternalのMVを見たとき、全てが変わった。分かってたつもりだけど、私が好きになった 出会った時の防弾少年団が、確実に、今画面で見ている”BTS”なんだって、夜中にベッドで実感した時、涙が止まらなかった。


制御しなくなってからというもの、色々な感情の中に、透明だけど とてつもなく分厚くて 彼らからもらう幸せの後ろにいつもぴったり着いてくる、一つの大きな疑問に出会ってしまう。
「何のためにこんなことしてるの?」
言葉にするとすごく鋭くて冷たくて、一人じゃどうしようもできないくらい大きくて固い。きっと私が制御し続けた理由の一つは、この疑問が私を苦しめる時が来るって どこかで分かっていたからなんだろうな。何度もやってくるこの疑問は、時々涙を流すまで苦しめる。だけど、いつも私の隣で一緒に戦ってくれる言葉がある。


『否定よりも肯定をした方がいい日が多くなると思います』


いつの日かテテが言った言葉。
そしてその言葉を心のなかで言うと、その疑問は 少し薄くなるんだよ。私が苦しかったのは、「何のためにやっているか」この疑問に対する答えがなかったから。好きな気持ちを否定されたような気がしていたから。自分が一番疑問だったから。答えがあるなら教えてほしかったから。

だけど答えを探そうとせず、この疑問を肯定できるようになった日、「なんでこんなことやってるんだろうね!私も分かんないけど、楽しいからいいじゃん!」って思えるようになったんだよ。
こうやって思うことは自分を守る手段でしかないし、テヒョンの言葉を持ってしても 勝てない時はもちろんある。だけど後ろを振り返ったらいつも七人が笑ってくれる。「今回は負けちゃったね、おいしいものでも食べて元気出してよ」って。


『誰かが落ち込んでいるとき”頑張って”って言葉より”最近 落ち込んでいるね、僕も落ち込んでいるんだ、一緒だね”って言ってあげた方がいいじゃないですか』

インタビューでこう言っていた彼。肯定することのできる彼。アドバイスをして手を引いてあげるより、隣に寄り添って手を繋ぐことを選ぶ彼。そんな彼が書く歌は、否定から入ってしまう性格だった私を大きく変えてくれた。大好きな気持ちだけでなく、あなたのような優しい考え方のできる人間になりたいって、いつからか思うようになったよ。

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テヒョンは感受性豊かで、人一倍周りを見れて、表情に出やすい。
そんなあなたは、ここ何年かは特に 勘違いされることが多かったよね。名前だけが独り歩きするSNS時代。根拠のない噂は瞬く間に全世界に広がって、否定しても言い訳にしか聞こえない世の中。周りからの評価や自分の見え方を気にするあなたは、空が明るくなるまで考えて、考えても出ない答えを暗闇から見つけ出して、疲れて眠りについてたんだね。
「テヒョンが変わった」っていう人をSNSで良く目にする。そんな時に思い出す、『僕はずっと変わるみたいです、だからそれに合わせて僕に接してくれたらうれしい』って言葉。


『恰好悪い姿を見せることに恐れはないから、無理して格好良く見せたいとは思わない。どんな僕も好きでいてくれてありがとう。』って言ってたことがあった。


彼のことを悪く言う言葉を見かけたとき、私はすごく情けない気持ちになった。だって、事実無根であることを証明できるほど、私は彼のことを知ることができないから。
だけど、この言葉を聞いたとき、『これが本当の僕だから、アミだけは知っていてほしい』そんな心の叫びに聞こえた。いつもいつもアミを特別扱いしてくれる彼が、いつもの笑顔でアミに放った”弱音”のように感じた。


だからこそ、彼が発する言葉全てを心から信じることが出来る。言葉が人にどんな影響を与えるのか、彼が一番良く知っていると思うから。


いつも『ボラへ』って言葉を言ってくれるテテ。口癖のようで、聞き慣れてしまっていたけど、当たり前じゃないこと、この文章を書きながら気づくことが出来たよ。そしてそれと同時に、書く前に感じていた彼に対する とてつもない大きな感情が何なのか、はっきりしたよ。分かっていたつもりだけど、全然分かっていなかったね。これが自分以外の幸せを願う「愛」だってこと。


だけど不思議なことに、彼は自分が愛されているか分からないって言ったんだ。こんなにも大勢の人がテヒョンに愛を伝えているけど、彼には伝わっていない時期があったと知ったとき 本当に驚いて、言葉が出なかった。すごくショックだった。だけど、Blue&Greyが作られた経緯を知ったとき、私はすごく納得したんだ。
彼は時々、世界中のアミからの愛をもらっていても 抜け出すことのできない、長い暗いトンネルに居るんだってこと。そこから私達がテテへ向けた言葉は、見ることが出来ないってこと。そして抜け出すには、彼自身がつらい言葉を少しづつ手に取って、光に変えていくしかないってこと。「こんなに色んな人から愛されてるのに何で?」って、自分本位な考えをしてしまったことを後悔したよ。weverseに時々遊びに来るとき、きっとそれを乗り越えた後、一番に会いたくなるのがアミだったんだよね。
彼は自分が愛されているか分からないときでも、私たちに愛を伝えに来てくれてたんだね。

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彼らは今年も たくさんの曲を通して私たちを勇気付けてくれた。まるでアミを励ましながら、自分自身にも”きっと大丈夫”って言い聞かせるみたいに。
たくさんの憶測や考察が飛び交って、彼らの心の一番奥にある暗闇が垣間見えた時もあった。
だけどテテが言っていた『Dynamiteは、ただただ、アミに聞いて欲しかったんです』って言葉。
もしかしたら彼らが音楽で伝えたいことって、私たちが考えているより、もっとシンプルなのかもしれないね。


今まで彼らが世間から指摘されたことを、好きだからといって全て受け入れられるわけではないし、彼らがやってきたことを全て容認しているわけではないけど、全てひっくるめて彼らの過去だから、彼らの歴史だから。その背景に何があったかも知らないし、実際にどう感じているかも分かるわけないけど、でも私はついていきたいと思う。なぜならあなたたちは、全て誠意で返してくれていると思うから。しっかり言葉にして、それでも伝え切れないことは曲を通して伝えてくれているから。


優しい心。表情のつくり方。時折見せる切ない顔。歌声。アミのことを愛おしそうに見る目。どんどん進化していくセンス。子供みたいな笑顔、笑い声。
そして彼の発する言葉、その言葉を紡いで作る歌。整理できた今なら次々に出てくる 彼の好きなところ。話したことも触れたこともないし、ましてやこの目で見たこともない。大勢いるファンの中の一人でしかないし、彼が私の存在を知ることなんて一生かけてもあり得なくて。そしてこの文章を伝える機会があるわけでもない。そして不思議なことに それを望んでいる自分も今はいなくて。
だけど、彼らが次にやっとの思いでアミに会うことが叶う日。この日、彼らが涙越しに見る大勢のアミの中に、私も居れたらいいのになって思うよ。無理だと思うけど、そう願ってしまうよ。いつか彼らに会える日、この感情は全て報われるんじゃないかな。


もちろん今まで、誰にも”直進”しなかったわけではない。頭がいっぱいになるくらい大好きで、会えたら泣くほど嬉しくて、元気を貰ってきた人達は居る。そしてその人達のことは、この先もずっと好きでい続けるはずだ。


だけど、その時に抱いていた感情と、私が今彼らに抱いている感情は、確実に別物で。彼らの幸せを心から願い、彼らの幸せそうな姿を見て幸せになっている自分に気付いた時、ああ、こんなにも支えられてるんだなって、ただの好きじゃなくなってしまったなって、あまりにも気持ちが大きくなりすぎたなって、思うんだよ。


きっといつかは彼にも大切な人が出来て、私たちに報告してくれる日が来ると思う。”アミは親友みたいな存在”って言ってたもんね。
その時は遠慮しないで報告してほしいし、その人に対しての愛の気持ちを歌った歌なんか書いたら、テテらしくて素晴らしい曲ができるんじゃないかな。
100%の気持ちで祝福できる自信はまだないけど、そんな日が来て、テテがたった一人から 無償の愛を毎日感じることができる日が来ることを、待ち遠しく思う気持ちもあるよ。きっとその時に、たくさんの人に愛されているということが、彼の中で確信に変わって、苦しかった思い出が いい思い出になる日が絶対に来ると思うから。

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七人の存在は、今となってはもう、かけがえのない存在で。”かけがえのない存在”って言葉では軽すぎるくらい、本当に無くてはならない存在になってしまった。私が辛い時は どこかで見てるの?って疑ってしまうくらいタイミングよく現れるし、嬉しいことがあった時は、一緒に喜んでくれているかのように彼らの曲がかかる。泣きたいくらい辛い時には、面白い動画が回ってくるし、何もしたくないくらい疲れてる時は、weverseで顔を見せてくれたよね。そんなかけがえのない彼らに出会わせてくれたテヒョンは、私にとっての太陽であり、親友であり、ヒーローなんだよ。



今年は本当に色んなことがあったよね。私自身も、世の中も。この一年私が壊れずに腐らずに生きてこられたのは、間違いなく彼らの存在があったから。沢山の悲しいことを、”仕方ない”って言葉で納得しなければいけない世の中で、彼らの悲しい顔も悔しい顔も泣き顔も、いっぱい見た。どうしようもない憎しみをぶつける場所も無くて、きっと皆んなが戸惑った一年だった。
だけどあなた達は私たちがまっすぐ歩いていけるように、私たちが幸せになることを願い続けて 愛し続けてくれたね。こんなに私の幸せ願ってくれる人って きっとあなた達くらいだったよ。あなた達のおかげで どんなに自分が嫌になっても、自分を好きでいることが出来た。


考えすぎて世界が真っ暗になった時、いつも思い出すのは『僕たちを使って 自分を愛してください』って言葉。いつもこの言葉が私を守ってくれて 目を閉じたら彼らが必ず居てくれた。
きっと5年後や10年後、2020年を笑い飛ばせる日が来たときに 彼らの曲を聴いたら、思い出して少し悲しくなっちゃうのかもな。ナムジュンが言っていた『アミは強い、いつか春の日が来ることを信じて、一緒に生き抜きましょう』って言葉、私絶対に忘れないと思う。


彼らと一緒に乗り越えた一年、彼らに助けられた一年、彼らを間接的に救ってあげられた一年、もうニ度ときて欲しくない一年、憎いようで愛しい一年。


一年を一日残した日に産まれてきたテテ。
この一年何してたのかなぁって悲しくなっても、目を瞑るとあなたが笑ってるから、どんな一年も良い一年になるんだよ。


彼の弱い部分は沢山あると思う。私が一生知りえない影の部分。私はこれから先、できる限り彼が見せてくれる”V"を心の底から愛しながら、そんな自分を好きでい続けるよ。
だからお願い、テテが心を許した周りの優しい人達、どうか 私が一生知ることのできないテテの影の部分を愛してあげてほしい。ずっとずっと綺麗な景色だけ見て歩いてほしいし、いい人にだけ出会ってほしいし、光だけを浴びていてほしい。


“一生”って言葉は、もしかしたらこの世に存在しないのかもしれない。だけど私は、あなたと、あなたの大切な人たちのために存在していて欲しいって願ってるよ。


辛いことがあっても どうか立ち直れますように。苦しいと感じる日が少なくなりますように。深い眠りにつける日が少しでも増えますように。自分は愛されていると感じる日が沢山ありますように。眠りにつく前、目を閉じて振り返る思い出が、幸せな思い出でありますように。


世界で一番幸せになってね。心の底から願ってます。テテは 愛されてるよ。改めて、お誕生日おめでとう。



              2020.12/30 私より