グルームヘイヴン

日本語化を待って、ようやく購入&プレイできたグルームヘイヴン。まだ5シナリオ程度しか進めていないが、期待以上の面白さで続きを進めたくて仕方がない。しかし一人で進めるのも寂しいので、しばらく文章でも書いて暇を潰してみる。

まずこのゲームはリソース管理のゲームだ。キャラクターは決まった数の手札を持ち、それを毎ラウンド2枚づつ出して行動を決定する。山札は無く、最初から全てのカードを選択できる。
そして手札を使い切ると、休息を取って捨て札を手札に戻すことができる。このとき1枚カードが除外されてしまうので、だんだん手札が減り、最後には動けなくなってしまう。こうして全員が脱落する前に、シナリオの目的を達成するのが目的だ。
手札は初期のキャラクターで10枚程度。無駄無く休息すれば5+4+4+3+3+2+2+1+1で25ラウンド(大休息のインターバルを入れると33ラウンド)活動できる計算だが、そうは上手くいかない。
自分の使っているマインドアサシンというキャラクターを例にとると、彼はネズミの群れを召喚して使役することができる。この能力を使うとカードは場に置かれ、以後は使用できなくなる。また自信を強化してダメージを増やす特技もあるが、これも使用すると効果を発揮している間は手札としては使えなくなる。どちらも強力な能力だが、これらを初期に使うと手札は8枚になってしまう。つまり5+3+3+2+2+1+1で17ラウンド。更には1回限りの強力な技や、敵から受けたダメージを無効にする為に手札を消費するときもある。これらを考えると、せいぜい15アクションくらいでダンジョンを踏破し、敵を倒し、目的を達成しなければならない。これはなかなか大変だ。

シナリオもよく考えられていて、最も敵が多いのは初期配置の部屋だったりする。手札満タンで選択肢も多い序盤なら対処可能だが、その後のことを考えると手札は温存したい。そういうジレンマに悩まされる訳だ。

次に、このゲームは協力プレイだがマルチプレイヤーゲームでもある。シナリオの勝利条件を達成するために協力しているが、各キャラクターは個別の目的というものも持っている。これを達成すれば更に成長できるし、お金を貯めて新たな装備を購入したい。そのために、シナリオクリアには最適とは言えない行動が起こったりする。
協力ゲームの奉行問題(リーダーが最適な行動を支持しようとする)の解決策として取り入れられたルールだが、これがなかなか良い雰囲気を醸し出している。グルームヘイヴンの冒険家達は独立独歩で、仲間とは言え依存したりはしない。人生の目的を達成したらさっさと引退してしまうが、そうすると新たなキャラクターが入ってくる。こうして仲間が入れ替わりながら、大きな目的を追っていくキャンペーンが続いていく。世界観やシナリオと相まって独特の、一筋縄ではいかないアクの強さが魅力だ。

とりあえず初期のシナリオを進めただけで、これからの展開もわからないまま書いた感想だ。今後の展開で変わってくる点もあるだろうが、それでも今年度最もハマったゲームになるだろう。早く続きを遊びたいw

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