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量子コンピューター関連株


実現化にはまだ時間がかかりそうだが、相変わらず期待値の高い分野

量子コンピューター

この記事では、量子コンピュータを開発してる企業として株式投資ができる新興米国企業を3つ紹介する。

量子コンピューターについて何も知らない、分からない素人にも、そうした企業に投資することはできる、なんていい世の中。


また、量子コンピューターの仕組みについても大まかに説明したいと思う
(できるか分からないが・・・)



量子コンピューターって何がすごいの?

量子コンピューターのすごさは、従来のコンピューターよりも「計算速度が速いこと」である。

ただ、現在我々がコンピューターで行っている例えばExcelやプログラミングを用いた計算手法について、さらに速度が速くなる、ということを言っているわけではない。

だって現状、Excelの計算が遅いなあとか思ったことないでしょう。


ではどういうことかというと、例えば自転車のナンバーキーを開錠することを考える。

現状のコンピューターを利用すると、「0000」から「9999」を試す必要がある。

しかし、量子コンピューターではそれを一瞬で特定できる。

これは、単純に計算速度が速いという次元ではなく、問題の解き方が異なる。

量子コンピューターには、「順番に1つずつ」という原理は通用せず、同時に2つ以上の状態をとることができる"量子状態"を利用して計算を進めることができる。

だから、今回のように四則演算や微積などそういった数学的計算は必要ないけど、とにかく全通り試すのは途方もない時間がかかる、といった種類の問題解決に向いている。これは現在のコンピューターが最も苦手とする分野の一つだ。

実際にそうした問題を利用する分野としては、どのような薬をどのような配分で配合すれば良いのか考える創薬分野、また配達に最も効率的なルートを探す運搬経路問題などがある。

こうした問題は、計算すれば算出できるようなものではなく、無限とも思われる場合分けを全て実行してみて最適解を見つける、といった種類の問題であり、これが量子コンピューターの出番となる。



まずは大手企業の取り組みから

当然、GoogleやIBM、インテルやマイクロソフトなどは量子コンピューターについて技術開発や必要となるクラウドの提供などを行っている。

日本では、理研、日立、東芝、富士通などが取り組んでいる。

以下、理研量子コンピューター研究センターの公式HP

ちょっと書いてあることは難しいけど。。


現状では、実は少しずつ量子コンピューターというものは商用利用が進んでいる。

2大巨頭はIBMとGoogleである。


IBMが開発した量子コンピューター

2019年に世界初の商用量子コンピューターを発表。

金融やエネルギーなど、多数の大企業と連携しており、東大とも協定を締結している。

金融分野としては、債務不履行リスクに基づく資産・顧客・仕入先の分類や選定、変数間の複雑な関係の解析による不正取引やマネーロンダリング等の犯罪活動の検出などが挙げられる。

こうした人間が色々な要素を複合して最終的に経験と勘で答えを出していくような問題に対して、量子コンピューターは計算値的な最適解を出してくれる。



Googleが開発した量子コンピュータ

2022年9月の日経新聞の記事。

2021年に「AIキャンパス」と名付けた施設を作り、数百人が研究開発を行っており、20台の量子コンピューターが置いてあるらしい。

超電導を利用する仕組みのため、冷却ヘリウムなどを利用して理論上最低の温度(-273.15度)付近まで下げている容器が存在している。

これによると、まだ信頼性は「真空管」程度。真空管というのは1900年頃に発見・発明された光検出技術で、現在は半導体が取って代わっている分野である。つまり、原理上とりあえずできるようになったよ、もっといい方法がありそうだけど、今はまだこれが最適解、みたいな状態なのかな。

2023年現在では、クラウドサービスなども展開している。




投資先1:ionQ【IONQ】

拠点:アメリカ合衆国メリーランド州カレッジパーク

(まずWebサイトのトップがかっこいい)

ソフトバンクやGoogle、Amazonが出資しており、量子企業として2021年に初めて上場した。

手法はイオントラップ方式。


株価はまだ大きく動いておらず、上場した2021年1月と同水準の $12.36。

IONQ 上場〜現在

¥150/USDとして日本円に直せば、1,854円。

1万円=5株くらい買っておこうかな。



投資先2:Rigetti Computer【RGTI】

拠点:アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー

(相変わらずWebサイトかっこよすぎ)

手法はIBM、Googleと同じで「超電導方式」


株価はなんと $1.05。日本円にすると157.5円。

RGTI 上場〜現在


米国の上場基準には1ドルを連続して何日以上下回ると上場廃止というルールもあり、研究がうまくいかず世間から見放されれば上場廃止、つまり株式が紙切れになり投資資金が0になることも考えれられる。

しかし一方、この企業がもし10年後に量子コンピューターのリーディングカンパニーとなれば、1ドルで買った株の価値は100倍じゃすまない、1000倍まであり得るかもしれない、そうした宝くじ銘柄である。

まずは3000円=20株くらいだけ投資しておこうかな。



投資先3:D-Wave Systems【QBTS】

拠点:カナダ ブリティッシュコロンビア州 バーナビー

まさかのD-wave japanも存在した。
まじで両方、サイトがっこよすぎる。未来感。

これは「アニーリングマシン」の開発で、量子コンピューターのハード側を開発している企業っぽい。



株価は $0.86 。日本円でわずか129円。

QBTS 上場〜現在


いかに量子論がまだ発展途上かが伺える。

こちらも3,000円分=20株くらい買おうかな。

倒産して0になるリスクは怖いけど、これが超資産に化けることに賭けた3,000円という認識。




まとめ

まだまだ量子コンピューターは先の世界の話、と思っていたけどとりあえず理論的に実践はできているっぽい。

あとはこれを商用可能にする企業が出てくるのか、新興企業がどこまで開発を進められるのか期待したいところ。

もし上で挙げた企業の株価が上がってきたら、リスクとのバランスを見ながら少しずつ買い増ししていこうかな。




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