愛され続けた芸人さんの
ショックね
ショックよ
ほんとにね、いまだにね
あのね
先日ある情報番組で
彼と近いというか仲のいいというか
芸人さんとかタレントさんたちが
コメンテーターとして並んでたんです
そうでない方もいたんですけど
司会の方も長い付き合いのある方で
そのなかに若い女の子がひとりいてね
彼女は一緒にお仕事したことがあるかどうかわからないけど
どちらかというと「テレビで見ていた」側の方だと思うんです
でね
コメント振られたときに声を詰まらせて泣いちゃったの
わかるよ、自分も楽しく見てた側の人間だから
彼が自ら命を絶ったことにものすごく心を痛めてたんだと思う
でもより心を痛めてるだろう仲間たちがね
笑顔でさ、面白エピソードを添えながら「憎めないやつだったんだよ」「こんな愛嬌あるひとだったんですよ」って話していて
たぶんみんな「泣かない」って
彼は笑われてなんぼのひとだったから笑い合って送りだそうぜって
決めてたとおもうの
変な話、そこでね
そんなに交流のなかった子が涙をみせちゃうと
なんか、ちょっとうまく言葉にできないんだけど
すごくもやもやしてしまうというか
感情ってどうしようもないから仕方ないとはおもうんですよ
でもまわりの人たちは彼の意を汲んでそういうふうにしてたんじゃないかなとも思うから
ね
なんかうまく言えないんだけど
放送する側もさ
これはあくまで私個人のあれなんですけど
ネタとかトークシーンを映像で流すのはすごくいいの
見ててほんと笑っちゃうから
おもしろいんだもん
でも出演したMVを流すのはちょっとなって思ってて
詞があって
音楽がのって
ネタなんだけどネタではない
仲間とか絆みたいなものを描いたMVで
ほんとにすばらしいひとつの作品なんだけど
だからこそというか
あのね
泣いちゃう
あれは
涙をさそう演出だなって
そうして偲ぶことももちろん大事だし
ぜんぜん有りだとはおもってるんだけど
ただ私はね
できることなら
「おもしろい」「笑っちゃう」
その気持ちだけを持っておきたい
自ら命を絶つときは
ただ終わらせたいだけで
まわりのひとに悲しんでほしいとか泣いてほしいとか
ましてや『笑』を仕事にしてきたひとなら
そんなこと思わないだろうから
うん
ご冥福をお祈りします
これからも流れるだろう彼の映像をみて
いっぱいいっぱい笑わせてもらおうとおもいます