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未言

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わたしお手製の造語の『未言』を紹介します。
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2023年6月の記事一覧

車熱れ(くるまいきれ)

日中、車内に熱がこもっている状態。 熱れは、人いきれと同じ用法。 冬は心地いいけど、夏は…

奈月遥
1年前

息水(いきみづ)

細かな気泡をたっぷり含んで白く濁った水。 お家のお風呂の蛇口を絞っていくと、空気に掠れる…

奈月遥
1年前

綾縒る(あやよる)

仕舞っていた紐が知らぬ間に自然に結ばれていること。 綾縒るイヤホンのコードは、何時だって…

奈月遥
1年前

浮き味(うきあじ)

調味料が馴染む前の、完成した料理よりも物足りない味。 途中で味見した浮き味に惑わされてつ…

奈月遥
1年前

捧餉(ささげ)

愛情を寄せる相手の口へ食べ物を運ぶこと。 自分と同じものを相手へ捧げたいという慈しみの溢…

奈月遥
1年前

飯匂ふ(いひにほふ、いいにおう)

炊き立てのご飯が美味しそうに薫ること。 甘くて優しく、暖かな湯気と共に吸い込んだご飯の香…

奈月遥
1年前

かまみつし(竃満つし、竃見つし、かまみつしい)

料理をしていて、その匂いなどで食べてもいないのに満腹の感じになっている状態。 竃にかけた鍋の煮え具合を見てただけなのに、もうお腹いっぱい。

夜路雨(やちだれ)

夜道の街灯や信号、車のランプの光を反射して彩る雨の景色。

奈月遥
1年前

灯り憑く(あかりつく)

灯りを落とした後に、残光や常備灯が維持されてぼんやりと光っていること。 人が消した後にも…

奈月遥
1年前

此方つ彼方つ(こなつかなつ)

近づいては離れ、遠ざかっては寄ってくること。

奈月遥
1年前

彼方つ(かなつ)

遠くに存在すること。

奈月遥
1年前

此方つ(こなつ)

近くに存在すること。

奈月遥
1年前

木揺れ(こゆれ)

雨上がりに吹いた風が木々を揺らし、木の葉から落ちる雫のこと。 傘を閉じて油断していたら濡…

奈月遥
1年前
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月ざさく(つきざさく)

水面に映った月が波に揺れて形を歪めていること。 波に月はざささざとノイズしてしまう。