マガジンのカバー画像

未言

153
わたしお手製の造語の『未言』を紹介します。
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

似身物(にみもの)

見掛けは別物の再現であるのに、実際は使用方法全く異なる物としての本質を持つ物。 椅子の形…

奈月遥
1年前

草白(さしろ)

白い花と蕚や新芽の混じった淡い緑。 例えば、カラーのような。

奈月遥
1年前

水琴(みづごと)

水の流れる音を琴の音にたとえた未言。 絶え間なく続く睦言のように。

奈月遥
1年前
1

月皹(つきかがり、月篝)

月皹(つきかがり、月篝):月明かりが滲み出して黄金色に皹割れが入った雲。 雷のような模様…

奈月遥
1年前
1

水擦らず(みづすらず)

音を立てずに流れる川。 絶え間なく響く川の流れる音を水が擦ると言う。

奈月遥
1年前
1

水漉き影(みすきかげ)

水の中へ透過して揺らめく、オーロラのように美しい光。 水底から、見上げれば降り注ぐ太陽の…

奈月遥
1年前
1

草猛る(くさたける)

晩春から夏にかけて、雨上がりに草が一気に伸びて道や土地を飲み込んで人が入るのを阻んでいる様子。 水を得て光を受けた草の軍勢は猛々しい兵となって人の侵略を退ける。

雨果つ(あめはつ、雨果てる)

雨雲が雨を降らし切って跡形もなくなる様子。 雨、降り切りて果つる後は、果てなく青空にて日…

奈月遥
1年前
1

埋人(もれうど)

大勢の中にいると目立たなくて存在感がなくなっている人。またそのように振る舞う人。 世界か…

奈月遥
1年前
1

秘音言(ひとこと)

こっそりと声で伝えられる内緒話や裏話。 そっとあなただけにささやくの。

奈月遥
1年前
1

普ねく(あまねく)

光や空気、水などが辺り一帯を満たすように広がること。普しの動詞形。 宇宙を満たす無限光、…

奈月遥
1年前
1

ヤンデレの番(やんでれのつがい)

ヤンデレを愛してその全ての行為と嗜好と内面を肯定して受け入れつつも、人間性を失わないで普…

奈月遥
1年前

草喜ぶ(さよろこぶ)

「光」「春日(はるひ、かすが)」「息吹」「初夏」にかかる枕詞。

奈月遥
1年前

草喜ばせ(さよろこばせ)

草や木の葉が生き生きと息吹くような気持ちのいい初夏の陽射し。 爽やかな光を浴びて、草は歓び、その歓びが生長に繋がる。