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未言

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わたしお手製の造語の『未言』を紹介します。
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2023年4月の記事一覧

祈蔵(ねぐら)

多くの人々から祈りを向けられ、心の支えとなるランドマーク。 人の願う祈りを納める蔵は、人…

奈月遥
1年前

外更に(そとさらに)

人のいない部屋が、外が暑い時は外よりも暑く、外が寒い時は外よりも寒いこと。 気候の辛さを…

奈月遥
1年前

終沫と(しゅうまつと)

「人魚」や「失恋」にかかる枕詞。

奈月遥
1年前
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龍成り(りうなり、りゅうなり)

龍成り雲。山を這うように長く伸びる雲。 蛇が龍と成る時に、天へ昇るその瞬間の姿。

奈月遥
1年前
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普音(あまね、周音)

環境の中にずっと響いている音。 もしくは、演奏のベースとなるリズム。 音はいつもそこにあ…

奈月遥
1年前

未実落つ(まだみおつ、未実落ちる)

実としての機能が備わる前の未熟で食用にもならず種も残せない実が自然に落ちること。特に生理…

奈月遥
1年前
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未実(まだみ)

熟す前の、実としての機能がまだ備わっていない果実。 姿は実に似るとも未だ実に至らず。

夏触る(なつふる)

梅雨前に夏日以上の暑さが観測されること。 夏の前触れは、後に来る夏の本陣に先駆けて、夏の…

奈月遥
1年前
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永樹(ながいつき)

永い年月を経て、異形の様相に成った樹木。 妖怪のように異端で不可思議な、古の昔にも永き先…

奈月遥
1年前
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皐風(さはかぜ、さわかぜ)

湿り気を少し帯びた気持ちいい風。 特に梅雨前の日射し強くなる頃に、人の気持ちに潤いを与え…

奈月遥
1年前

指し失す(さしうす、指し失せる)

指先などの体の末端で圧迫や傷を受けているのに、感覚がなくて気付かないままでいること。 ま…

奈月遥
1年前

掠れ紅葉(かすれもみぢ、かすれもみじ)

春先に紅色を黄緑混じりで掠れさせている春紅葉の様子、またそのような紅葉やその葉。 秋には…

奈月遥
1年前
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雨責む(あめせむ)

激しい雨が、責め立てるように地面や建物を叩いて騒音を上げること。 如何に責むるかと思うと…

奈月遥
1年前
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風責む(かぜせむ)

激しい風が、責め立てるように地面や建物を擦ったり木々を揺らしたりして騒音を上げること。 何故責むるかと思えども、それは無為なりて責むるにあらず。