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音の幻像 Epilogue

2023年9月2日(土)@下北沢DY CUBE
『音の幻像』

本当にありがとうございました!

僕のお客さんはnote.の文章とか、Twitter(X)の投稿なんかで並々ならぬ思いがあることをなんとなく分かってくれてたんじゃないかなと思います。実際、めちゃくちゃ大切な日でしたし、“こばやしゆうと”という物語における重要なシーンになりました。出演者はもちろん、お客さん、DY CUBEのみなさんには頭が上がりません。
1週間経って、やっと文字にすることができる気持ちについてタラタラと綴らせてください。僕の視点から、可能な限りノンフィクションで書きたいと思います。


uiuni(O.A)

 O.Aを務めてくれたのはuiuniちゃん!僕の企画には2度目の出演ですね!気に入った人は何度でも誘いたくなるこばやしのわがままオファーを快諾してくれたとてもいい子なんです……。岐阜からわざわざ来てくれて、この日はダブルヘッダー!下北で2回もライブしてくれました😆

 歌い出した瞬間、会場の空気をグッと固めてくれましたね。やっぱり彼女の歌にはパワーがあります。『音の幻像』という企画、見てくれた方は分かる通り猛者しかいないので、企画者からするとO.Aとトリの重圧がかなり大きいイベントなんですよね……。本番前に「なんでこばやしさん私を呼ぶとき、やばい人たちの中に入れたがるんですか!?」って言われたのですが、そこのポジション任せられるのがuiuniちゃんしかいなかったんだよ!という気持ちです。(実際O.Aは関東圏内で探す予定だったけど、uiuniちゃん以上の適任者に出会えなかった)

 最後に生演奏を聴いたのは昨年の初企画なので、そこから約1年、本当にパワーアップしてましたね!もともと上手かったけど、滲み出る世界観がより強い色を出してるように見えたました😊

 次呼ぶときにどんな進化を遂げてるのか楽しみ!(というか、こばやしが声掛けれないほど有名になってそう!!)

天邑さん

 メインアクトのトップバッターを務めてくれたのは天邑さん!こばやしあるある、初対バンが今回の企画!の予定でしたが、イレギュラーですが神戸で共演したので2度目ですね!!その節はありがとうございました!!感謝してます!!!本当に!!!!

 話はそれましたが、天邑さん、流石というかなんというか、開始早々ぜんぶ持って行かれた気がします!それくらい良かった!良すぎた!!歌だけじゃない、MCも天邑ワールド全開で会場全部を巻き込んで進んでいくステージを見て、「天邑さんめちゃくちゃに良いライブしてないか?」ってなってました。

 誇張抜きで、天邑さんの出番終わりこばやしは頭を抱えてました。隣りにいた翠の方見て、「え?俺等この後やらなあかんの?やばない?」って話してました、たぶん。(この辺も緊張のあまり記憶が定かではない)

 共演者に打ちのめされるライブは珍しくないのですが、あの日の天邑さんは本当に神がかってたと思います。とくに『パパの唄』は本当に泣けましたね。あれはズルいです🥲

 大阪への帰省、沖縄での流しの旅を経てまた一つ成長できたと思うと、終演後これから先のことを話してくれた天邑さんはやっぱりキラキラ輝いてました。僕にはない輝きをくれる天邑さんとこのイベントで対バンできて、こばやしは本当に嬉しかったです!!

カナザワマナブさん

 メインアクトの2番手を務めてくれたのはカナザワマナブさん!僕が一目惚れして、物販の時間にダメ元でオファーしたのですが、その場でご快諾いただきました!!本当に、なんでこばやしが呼べた!?な方です!!(実はオカンも観に来てたのですが、「マナブさんとか、ほんとにこの人よく出てくれたねって思った」とLINEがきたほどです。)

 ガクさんも最初から世界観全開で、始まった瞬間から惹き込まれてしまいました……。五感で音を感じる季節、想像力を貸して欲しい、最初のMCで風鈴の音、虫の声、風の音、夏祭りの喧騒、記憶の中にある夏の音すべてを書き出されました。その流れからの『ふたりの間に』はもう花火しか見えない!ってなりました笑

 改めて、激情をくれるライブをする人たちは楽曲や演奏、歌い方だけでなくMC含めたステージすべてを使って自分の世界を表現してるんだなと思いました!そんなことを実感しながらも、ああ、この後やるの凄く怖いなぁ……と先輩の姿を見てました🫠

ギター交換の儀

 途中で弦が切れてしまうハプニングもありましたが、最後は僕のギターを使って『その扉の向こうへ』を歌ってくれました!ビビりな僕はステージ上ったときめっちゃ小声になってましたが、それすらちゃんと拾っていただき感謝です🥲 そのおかげでなんだか緊張の糸がほぐれて、いい感じに集中できました!先輩からのこばやし呼びも個人的にはなんだか親しみを感じるので嬉しかったです😊

うたうたいの翠

 トリ前を務めてくれたのは大阪から呼び寄せました!うたうたいの翠!仲は良いけど対バンしたことはないという不思議な関係ですが、初対バンDYに呼べて良かったです😊

 リハから声量オバケや〜やば〜ってなってましたが、本番でもブチかましてくれました!バラード多め、MCも少なめのステージでしたがその分、セトリと歌詞で語ってくれたと思います。

 少し書きましたが、翠は幻像を奏でるアーティストとしてではなく、幻像に近い音を奏でてくれるアーティストとして呼びました。僕としては、幻像を奏でられる天邑さんとガクさんに、翠と僕がどれだけ食らいつけるかというのが、ポイントになるだろうなと考えていました。そういう意味では、約1年ぶりに会う翠は期待通りのパフォーマンスをしてくれました。言葉にするのは難しいけど、弱さの強さ、弱音をこぼしながらも、芯の強さをうったえるような、そんな歌を歌ってくれた気がします。

 大切な歌を心を込めて大事に歌う、アーティストとしては当たり前だけど、その真摯な姿がとても印象的でした😊

 『音の幻像』という日が、親友(勝手に親友認定ごめんね)がさらに強くなるきっかけになれたらいいなと願います。

こばやしゆうと

 紹介してきた人たちの後に歌うのがこばやしゆうとで本当によかったのか?というのは、たぶん今後何度見返しても自問自答すると思います。それぐらい僕には足りないものが多過ぎました。ただ、この日他の誰にも負けないものが、あったのも事実だと思ってます。

 この日、『音の幻像』というタイトル・コンセプトで企画を組むと決めた日から、“光の歌を歌う人”になるんだって覚悟を決めました。僕の中で、“光の歌を歌う人”は心から音楽を楽しち、ヒトの心に寄り添える人たちです。僕もそうなれるように、足りない部分は多かったけれど、精一杯できることを尽くしました。セトリに沿って綴らせてください。

1. カバーメドレー『憧れ』

① I saw/ uiuni
② キミノウタ / 天邑
③ ふたりの間に / カナザワマナブ
④ オレンジ / うたうたいの翠

 憧れや好きが溢れたイベントだったから、絶対にカバーメドレーはしたいなって思ってました。昨年のHallReverbのように、広報として出演者紹介かねたカバー動画を投稿するのも考えたりもしたんですが、やっぱりびっくりさせたかったので、ぶっつけ本番サプライズでカバーメドレーから始めました。(サプライズに協力してくれたPA兼照明のぴんくさんには感謝です!)

 それぞれみんなの楽曲の中で好きな曲をピックアップしました!あとはひたすらコードを探す!耳コピ苦手なので知識で補いました!!全部が繋がるように、キーやコードもアレンジ!!!唯一自慢できる音楽座学の知識をフルに使ってそれなりに聴こえるようにしました。

 構成的に歌いにくいキーにしちゃった曲もあるのですが、そこはパッションで乗り切ろうの精神でした。各方面から「こばやしくんらしい」「メドレーよかったよ」と言ってもらえて一安心です。

2. ブロッサム

 カバーメドレーと繋げて歌ったのはオリジナル曲の『ブロッサム』でした。『憧れ』に続けてこの曲をやったのにはちゃんと理由があります。

 『ブロッサム』は憧れと恋愛が混ざりあった、そんな青春時代から8年後の世界線を描いた曲になります。歌詞はラブソングですが、作ったきっかけは憧れをくれたアーティストや友人、僕を応援してくれる人たちに向けて感謝を歌いたくて作った曲です。

“追いつけはしないけど 声が届く距離には来たよ”

 この一節があるから、メドレーに繋がった最初の曲として選曲しました。少しでも僕の気持ちが伝わってたらいいな。

3. 透明なブラインド

 ギター叩く人のイメージが強いと思いますが、こばやしゆうとの曲で一番難しいのがこの『透明なブラインド』です。CDには収録してますが、難しすぎてライブでやるのをずっと避けてる曲です。それでもこの日にセトリに組み込んだのは、音が見えなくなったときに気づいたことを少しでも伝えたかったからです。

 歌詞自体は透明少年と盲目少女の恋物語ですが、一番伝えたいのは「見えないものが見えるものを作っている」ということでした。

“見えないものが見えるものをかたどってく”

 僕は音が見えなくなって、よりヒトの音に対して真摯に向き合うようになりました。音色からその人の伝えたいこと、心根は何かを汲み取ろうとするようになりました。

 音が目に見えるという感覚、全員と共有できるものではないと思います。それでも、少しでも見ようとしてくれればきっと聴こえ方は違ったと思います。みなさんがどんなふうにこの曲を受け取ってくれたか、僕は知る術もないですが、少しでも何かの見方が変わるきっかけになればいいなと思います。

4. 飛び立て

 もうペンギンソングとしてしか紹介ができなくなってしまった『飛び立て』ですが、MCで語った通り「できないことではなく、できることを数えよう」という気持ちで歌いました。

“空を泳げない鳥たちでも水中を自在に飛び回れるから できないことを数えるのはやめよう”

 正直、どの出演者よりも僕のレベルは低かったと思います。みんなのカバー曲もぜんぜん再現できなかったですし、自分のものにもできませんでした。それでも、僕の歌を好きだと言ってくれる人たちに向けて胸を張って行けるように、僕と同じ生き苦しさを感じてる人を鼓舞できるように、ちゃんと言葉が届くように歌いました。

5. Light

 何度か発言したことはあるのですが、僕が目指してるのは“光の歌を歌う人”で、僕の奏でたい幻像も“光”なんです。スポットライトに照らせてるのではなく、自分自身から光を放つ。そんなエネルギーに溢れたアーティストになりたいと思っています。ただ、まだ僕はその領域には全然届かない遠い場所にいます。

“君を照らせる僕になるからさ 心を歌うよ 今、君が笑えるように”

 この歌は“光の歌を歌う人”になるんだ!という決意の歌です。まだ足りないことだらけの僕ですが、いつか応援してくれる人たちの光になれるように頑張ります!

あとがき

 本当に僕にとっては特別な1日だったのですが、緊張しすぎてメドレーのタイトル言い忘れるし、準備してたかっこいいMCも全部吹っ飛んだしで、毎度のことながら「かっこつかねぇライブだなぁ……」とわりと反省してたのですが、ぴんくさんから「ずっとニコニコしてたよぉ〜」と言われるほど笑ってたらしいです。そんなまさかと思ったのですが、写真確認したら全部ニッコニコでした笑

 本当に楽しかったな!と写真を見て思う反面、この笑顔のままホンモノをちゃんと届けられるようにならねばなと、また強く決心がつきました!

 会場まで足を運んでくださった方、配信やアーカイブで見てくれたみなさんにちゃんと恩返しできるように頑張ります!本当にありがとうございました!!

今後のスケジュール

shibuya gee-ge.との共同主催

2023/10/28(Sat)
@shibuya gee-ge.
こばやしゆうと × shibuya gee-ge.
"Pre-Delay"

act
こばやしゆうと
ARISA
ヨーイチ
エナミハナ。

OPEN 11:30 / START 12:00

来場 ¥2,800 (+1D ¥700)
※学割: −¥1,000
配信 ¥2,000

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ワンマンまでの道 ~後編~

11月25日(土)@ shibuya gee-ge.
こばやしゆうと連続企画
ワンマンまでの道 後編
『HallReverb vol.2』

出演
こばやしゆうと
Minori
高橋龍
糸原淳也
さとう。
osakana(O.A)

開場 17:45 / 開演 18:15
前売券 3000円 / 当日券 3500円 ※1drink別
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配信 2,000円
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