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ベトナム🇻🇳移動記③ 夜行列車・フエ・ハイヴァン峠編

(②の続きです)

今回はハノイから乗った寝台特急とフエの様子、そこからダナンにかけての景勝ハイヴァン峠付近の様子を書きます

寝台特急 出発進行!

今回乗った列車はSE5列車
ハノイを15:30に発車し、ベトナム半島を南下
665キロ(だいたい東京〜岡山くらい)離れたフエには翌朝5:34に着きます
ちなみにこの列車の終点はホーチミン(だいたい大阪〜札幌くらい)
ハノイからみて翌々朝の5:18に着くことになっています

今晩のお宿は4人式個室寝台です
僕のベッドは右下
右上にヨーロッパ系の女性
左2席には途中から現地のファミリーが乗ってきました

コンセント完備
ベットの横幅はちょっと狭い


こちらは別部屋 3段式個室寝台の様子
明らかに圧迫感があり、マットレスも硬そう

ハノイを発った列車はひたすら南へ南へと進んでいきます
ハノイのような喧騒はなくとも、ベトナムらしい風景がところどころに垣間見られます

線路脇で電車を迎える子供たち

自分の寝台から移り行く外を眺めていると、列車に乗って旅をする以上に幸せなことってないと思えました

この揺れ、移り行く景色のスピード、レールの上軋む音…
何をとっても文句なしで、無条件に幸せ
ベットの上から景色を眺める特別感
言葉では言い表せないほどの大きい喜びがある

数ある移動手段の中でも、列車移動が1番好きなんやなぁと改めて感じたひとときでした

おはようございます

時刻は4:45頃

夏やのに日の出遅いなぁと思ったんですが、
ここはベトナム
日本より赤道に近いわけなので当たり前

いやこれどこやねん!ってなるのも
寝台特急の朝の愉しみ

フエには5:45頃、10分遅れ程度で到着しました

プチ東京駅感ある作り

フエ滞在記

フエは1802年から143年もの間、都だった街
ただし後の58年間はフランスの支配下にありました
駅から王宮の方へと歩いていくと巨大な城壁が現れます

中からはひっきりなしにバイクが出てくる
ということは…?

その壁の先に広がるのは至って普通のベトナムらしい街の光景
城壁の中にも街があるこの感じはチェンマイを思い出します

壁の中も長閑な時間が流れる

また1つ門を潜って…

午門
1833年に建てられて以来の姿を残す

辿り着きました王宮!

長い旅路を共にした相棒と

と思っていたのですが、書きながらこれが王宮の本殿じゃなかったことを知る次第
この建物はキエンチュン宮殿といい、今年の旧正月に合わせて復元されたばかりなんだそうということで、来たはいいもののメインの建物は見ずじまいだったわけです

それでも絶え間なき戦争に巻き込まれた歴史があるにも関わらず今なお城壁があり、その中で人々の営みが続いている
その姿を見ただけでも、訪れた価値がありました

この営みが城壁の中で続いている
日本ではまず見られないよね

フエを去る前に

さて今日は夜18:00にダナンからホーチミン行きのバスに乗り、大陸縦断を続ける予定です
途中ダナンも寄っていきたいので、フエを10:05の電車で去ることにしていました

少し時間があったので駅前でコーヒーを一口
ここで同じようにコーヒーを飲んでいた兄ちゃんとの出会いがこの旅最大の分岐点となります

ベトナム頼むミルクコーヒーは
ほとんど風呂上がりのコーヒー牛乳
美味いに決まってる

兄ちゃん「ここからの予定は?なんか決まってるん?」

僕「今日ダナンからバスでホーチミン入りするつもり ホーチミンで何するかは決めてへんなぁ」

兄ちゃん「ホーチミン?あんなとこnoisyなだけや そんなことよりダナンで泊まってホイアンに行け!ホイアンのランタンはめちゃくちゃ美しい 絶対行かな損するで!」

圧に押されて、俄然ホイアンに興味を持った僕
次の瞬間にはダナンのホテルと明日のフライトを確保していました
夜行バスのキャンセル料7,500円なんかなんのその
ホイアン行き、決定です!

ハイヴァン峠へ

短い時間でしたが濃い時間を過ごしたフエとお別れし、列車でダナンへと向かいます

列車に揺られること1時間と少し
ベトナム最大の難所と言われるハイヴァン峠を越える時間がやってきました

本当に海が近い

海と陸のわずかな隙間に針の糸を通すが如く引かれた線路の上を長大列車で走り抜ける
これもまた日本ではまず味わうことができない感覚です
思わず、北陸トンネルや筒石付近の新線開通前、50年以上前に北陸線旅していたら、こんな風景が見られたのかなと想像

三方を山に囲まれているのにビーチがある

海が見えたと思えばトンネルに入り、またすぐに海が顔を出す…こんな展開が1時間くらい絶え間なく続いてゆく
片時たりとも目が離せませんでしたね

次回はダナンに滞在した2日間について書こうと思います

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