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PolkadotのParachain、Moonbeamについて知ろう

2021/10/25 クラウドローンの情報追記

こんにちは、you425です。

今回はParachain紹介シリーズ第二回、Moonbeam/Moonriverについて書きたいと思います。

Polkadotって何?という方はこちらをどうぞ。

※個人の解釈や感想が強めに出ますのでお気をつけください。


1.Moonbeamとはどんなプロジェクトか?

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まず基本情報です。

Polkadotでの名称:Moonbeam($GLMR)
Kusamaでの名称:Moonriver($MOVR)

KusamaはPolkadotのカナリアチェーンとして作られているため、Polkadotに実装前の機能を先行して実装していきます。
その為、各Parachainもそれに対応したり自分たちも実験的な機能を実装するためにKusama用にParachainを用意することが多いです。

これからPolakdotのPLOに参加するという方は、Kusama用のチェーンがどのようになっているかをチェックするといいでしょう。

MoonbeamはPolkadotにスマートコントラクト(EVM)を実装するプロジェクトです。

自分たちでdAppsを開発するということはなく、Ethereumでの開発・実行環境をPolkadotに簡単に移行することを目的としています。

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錚々たるVCに既存のEthereumのプレイヤー&Polkadot系プロジェクトとのパートナーシップと、マーケティング・実行力ともにかなりの実力を持っています。
開発元企業であるPurestakeとMoonbeamでそれぞれ1回ずつW3FのGrantも受領しています。

Ethereum系だとBalancer・Sushiswap・DODO・C.R.E.A.M・Polkastarter等など有名どころがMoonbeam上で構築することを発表しています。


2.開発企業のPurestake

ブロックチェーンのプロジェクトは開発のために集まって会社やグループを立ち上げる印象が比較的多いですが、Moonbeamの場合は違います。

PurestakeというブロックチェーンのIaaS(Infrastructure-as-a-Service:インフラ提供サービス)会社が開発しています。

他に事業収益があるために資金体力があるのは良い点です。
またインフラを提供しているだけあって、開発力やマーケティング力などに下地がある状態でプロジェクトを進められます。

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このように世界各地でバリデーターやAPIのインフラやコンサルティング等のサービスを提供しています。


3.提供プロダクト

前述のように、Polkadotでのスマートコントラクトフォームの提供を目的としているので特筆するプロダクトはありません。

基本的にメタマスクのようなウォレットを使って運用することを前提としているため、メタマスクでステーキングするための専用のアプリは用意してます。(通常はpolkadot.js.orgでステーキングするがメタマスクは使えない)

しかしその分開発とマーケティングが随一で、Moonriverでは多くのdAppsがMoonriver上で構築され魔界化しました。

Moonbeam Foundationという開発を支援する財団を設立しているため、かなり早い段階からGrantを出してエコシステムを広げています。


4.クラウドローンの情報

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$GLMRはインフレ型のため、最大供給量はありません。
年間インフレ率は5%で、ガス代の8割はバーンされていきます。
そのため取引量が増えればデフレ化する可能性があります。

初期発行量は10億枚で、そのうち15%がクラウドローン、0.5%がその予備として確保されています。

10%の1億枚はプリセールで販売され、2500万ドルの資金調達をしています。
この分はトークン発行後40日で全量配られるため、クラウドローン参加者は注意が必要です。

$MOVRの方を見てみましょう。

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びっくりするほど内訳が違いますね。

クラウドローンの報酬として確保されたのは初期供給の30%と予備費の0.5%、つまり$GLMRのほぼ倍です。

Moonriverのクラウドローンの利率は$MOVRの魔界需要による爆上げも有り驚異の10倍近く(ATHで約20倍)でした。
プリセの有無とクラウドローンでの配布量の違いから、Moonriverと同じような期待をするのはやめた方がいいでしょう。

クラウドローン参加者への$MOVR配布は起動時に30%、残りは48週間毎週ロック解除だったので、$GLMRも同じようになる見込みです。

また、Moonriverのクラウドローンではボーナスなどは特になく純粋に参加者で山分け(約14.5MOVR/1KSM)だったため、今回も同じ方式になる可能性は高いです。

事前登録は可能ですが、先に出来る作業を終わらせておけるだけでボーナスは無いとみられます。

Moonriverでのクラウドローン参加者やMoonbeamのPolkapet(NFT)所有者は$GLMRのプリセ確定枠を貰えたので、同じようなボーナスが後々出る可能性はあります。


2021/10/21 追
クラウドローンの情報が発表され、ロックされたトークンに対し山分けで確定しました。
特にボーナスなどはありません。



5.まとめ

ということで今回はMoonbeamの紹介でした。

すごい!短い!

いえいえ、解説するようなプロダクトが無いので…これくらい把握しておけば十分だと思います。

基本的にMoonbeamはインフラプロジェクトなので、どんなdAppsが構築されていくかが重要です。
テレグラムのアナウンスメントチャンネル等入ってパートナーシップをチェックしておきましょう。

KusamaのPLOでは20万KSM集めて2番通過でしたし、おそらくPolkadotでも同じように通過してくると思います。
特にMoonriverでの実績が付いているのは大きいです。

クラウドローンの情報ではMoonriverと比べてしまうと相対的にマイナス面が多く見えますが、あちらが異常だっただけでリターン自体は大きいと思います。

総合するとPolkadotにEVMを実装するプロジェクトとしては期待値がかなり高いプロジェクトですので、心配する必要はありません。

次回はお待ちかね(?)のAstar Networkの紹介をしたいと思います。
それではお付き合い頂きありがとうございました。

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