マスクを着用すると感染リスクが増えるという話その2
お話の続き。話題が沢山あるので、少しづつ説明していこう。
マスクを着用すると感染リスクが増える。
日本のテレビや雑誌などからの情報に頼っている人は、きっと「そんなばかなことがあるか!」、「マスクに効果があるという実験、研究は沢山あるんだぞ。嘘をつくな!」と思ってしまうよね。
だけど、マスクを着用しても効果がでないのは当たり前のことなんだ。
マスクに効果があるという実験、研究は沢山あるのだけど、それらは全て次のことが前提となっている。
1.マスクが衛生的に使用されている
2.マスクがきちんと着用されている
3.高品質のマスクが使用されている
簡単なことのようだけど、一般社会でこの条件をクリアすることはとても難しいことなんだ。今回は、衛生面、特に、交換頻度について説明していくよ。
「私は衛生的にマスクを使用しているから大丈夫」と思っている人はいないだろうか?実はこの基準をクリアするのはとても難しいのだ。
衛生的に使用するためにも幾つかの条件があるよ。まずは、「マスクを短時間で交換している」かどうかだ。
世界の研究によると、マスク上では、ウィルスの残存期間は「7日間」、つまり、1週間だ。
1週間も同じマスクを使っている人はいないだろうが、少なくとも、マスクを使っている間はマスク上のウィルスは増える一方だ。マスク上のウィルスが増えるほど感染リスクが増大し、マスク上のウィルス量が一定のレベルを超えた時点で、マスクを着用していないときよりもマスクを着用しているときの方がリスクが高くなるということは誰でも分るよね。だからマスクを短時間で交換しなければならないのは当たり前のことなのだけど、それを実行している人はとても少ないのだ。
・同じマスクを着用し続けているとどのようなことが起きるか。
少なくともカビが繁殖するほどの不衛生なマスクはウィルスの宝庫だといってよいのだけど、世界各国の情報からは次のことが分かっている
ドイツの調査
ドイツの子供の使用済のマスクには多数のバクテリアやカビ菌が存在しているようだ。
米国の調査
米国のニュースによると、使用済のマスクは、細菌の温床となっていた。
実は目に見えていないだけで着用済のマスクには沢山の菌が繁殖しているのだ。
スイスの調査
スイスの研究所の調査でも使用済のマスクはバクテリア等の温床だった
どうやら使用済のマスクがバクテリアやカビ菌の温床となっていることが分かるよね。それではなぜこのようなことが起こるのだろうか?それはやっぱりマスクを長時間着用していることが大きな理由と言える。
勿論、コロナウィルスも同じだ。バクテリアの温床になるような不衛生なマスクにコロナウィルスの感染を防ぐような効果はないことは言うまでもない。ウィルスはマスク上では死滅することがないから長時間着用したマスクは逆効果なんだ。
では人々はどのようにマスクを交換している状況なのだろうか?
英国の調査では半数以上の人が使い捨てマスクを2回以上使用していた。
実はこれは日本でも同じなのだ。同じマスクを何日も使い続ける人が多数存在することが調査で分かっている。
マスクを着用している国、地域で感染が拡大している理由はこれだでもう分かったよね。実は多くの人々が不衛生にマスクを使用をしていたのだ。
さて、それでは、マスクの本来の効果を得るためには、どの位の頻度でマスクを交換したらよいのだろうか?
例えば、モスクワ医科大学の専門家によるとマスクは2時間経過すると、もはやウィルスからの感染を保護する役目を果たさず、むしろ、感染源となってしまう。
イギリスの専門家は、マスクを3時間おきに交換することを推奨している。
なお、スウェーデンの専門家、テグネル氏は、マスクの交換が「3~4時間毎」に必要だが、これにはコストがかかると述べているね。
どんな専門家もマスクを2時間~4時間で交換することを推奨しており、1日中同じマスクを使用することを推奨する専門家はいないようだ。ましては、何日も同じマスクを使用することなどは論外だ。このように専門家が警告を発しても、単なる専門家の一意見で説得力がないと思ってしまう人はいないだろうか?
実は、マスクの交換頻度についての研究も既に行われている。外科医は手術毎に、つまり、患者毎にマスクを交換しているのだけど、2時間を超えるともはや役に立たず、むしろ、バクテリアの汚染源になることが分かっている。
つまり、バクテリアの感染を防ぐ場合、マスクの着用の効果が辛うじて発揮できるのはせいぜい1~2時間なのだ。コロナウィルスの感染抑制効果を得る場合も2時間ぐらいじゃないかな?
専門家の言っていることは適当なことではなくて、根拠があった。医療の分野では常識だったんだね。
同じマスクを丸1日着用していたのでは効果は出ずに、むしろ逆効果。マスクを頻繁に交換するのはコストがかかるし、環境にも優しくない。こんなことは到底無理だということは分るよね。
なお、研究では濡れたマスクも効果がないということが分かっているよ。つまり、雨の日では、マスクがさらに役に立たなくなりやすいということだね。
総括
今回はマスクの交換頻度について説明してきたが、マスクを衛生的に使おうと皆に呼びかけるのは簡単だ。でも現実の世界では守られていないことが分かった。実際に、欧州でも米国でもマスクを義務化し、マスクの着用率が増えたらたちまち感染者数が爆発したんだ。
例えば、スウェーデンではほとんどマスク無しでコロナの感染が収まったのだけど、マスクを義務化してマスクの着用率がスウェーデンの3.9倍になったチェコではコロナの感染が大爆発した。こんな例は世界中で発生しているんだよね。
マネキンやハムスターの実験や研究でマスクに効果があったから、富岳の計算でマスクに効果が認められたからマスクを着用すれば感染者が減ると単純に考えていなかったかな?
衛生的にマスクを着用しなければ逆効果になって感染は拡大する。長時間使用したマスクはウィルスだらけの汚染物だし、多くの人はマスクを衛生的に使用することなどはできない。だからマスクを着用する人が増えれば増えるほど感染が拡大するのは当たり前のことなんだ。
最後に確認しておこう。
自分だけがマスクを清潔に使用すればよいと思ったら大間違い。認知症のお年寄りも、乳幼児も、マスクを着用している世の中の人の全てが衛生的に使用していなければ無意味どころか逆効果なんだ。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。なんとか続けていければと思っています。