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カタチになる・する


形と型。形は姿そのもの、型は形を成すための原型。漢字の意味としてはそういうことらしい。

模型趣味は、説明書通りに組み立てるだけでもゴールで、説明書に無い工程を経て自分の理想の形を成すのもまたゴール。ではキットそのものとは、前者の場合は形であり、後者の場合は型となるのだろうか。とんち話のよう。


ハセガワ 1/72 F-15C イーグル。
50年物!F-15戦闘機模型の先駆者!最近知ったこのキットに興味津々。即購入。F-15について無知な私は、安価で昔からあるキットへのウキウキに加え、知らない形を知る機会を得たのも嬉しい。だから今回は塗装もデカールも無し!形になるまでを一気に楽しもう。

いざ、説明書に目を通す。
操縦席後部に青竹色の塗装指示。緑味あるピカピカメタルブルー青竹色。好きなんだよなぁこの色。もう、それだけで塗りたい。仕方ない!そこだけやるか!

あらら、早くも計画が…。ついでだからコックピット周りも。じゃあキャノピーもタイヤも。色々塗ったなら計器のデカールくらい貼ろうや!言い聞かせちゃったもんね、自分に。

せっかくだから、ベテランともっと遊ぼう。ウェザリングをしてみると、存在感がぐっと増す。



中途半端ながらに手を加えて出来上がった、形だけは実物に近い所属不明のF-15。
手に取ってF-15の形を知れたことに満足。波及効果として、同社の後発F-15キットや他社のF-15キットにも興味が沸いたのも良かった。ベテランキットは付き合い方の難しさも多々あるけれど、趣味の裾野を広げてくれる良い先輩だと思う。

形になるのを楽しむだけのつもりが、何時の間にか形にするための型として楽しんでいた。(方向性の定まらない弱き者の言い訳であり、とんちを効かせたとも言える。)

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