Ever流 DPS講座 2.No! ローテーション

DPSを出したいけどどうやって出したらいいか分からない。
そんな人のためのDPS講座第2弾です。

前回の講座への反応、ありがとうございました。
やっぱり読んでもらって反応をもらえるのはうれしいですね。
「この辺もうちょい掘り下げて!」とかあれば、どんどん言ってください。

さて今回は、一番DPSで差が出るであろう、ローテーションのお話をしたいと思います。

1. ローテーションという概念はいったん捨てろ!

ローテの話をしようとしているのに、いきなり見出しで捨てろと断言です。

というのも、個人的には「ローテーション」という概念自体が、DPSを出す上での弊害になることが非常に多いからなのです。
もちろん、全く必要ないわけではありませんが、「ローテーション」という言葉のせいで「Skillを決められた順番に使っていく」という意識が強くなってしまいがちです。では、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。

Ever流 DPSでは、「ローテーション」という言葉を捨て、
「プライオリティ」という言葉を使っていきます。

"Priority" ー 直訳すると優先度。

その名の通り、DPSを上げるうえで優先度の高いSkillから使っていき、上位のSkillが使えない時に次の優先度のものを使っていく、という概念のことです。

2. 具体的な例 (Fire Mageの場合)

では実際に私のMain SpecであるFire Mageを例にして説明していきます。
使ってない人にはなかなか難しいかもしれませんが、プライオリティという考え方だけ分かってもらえればOKです。

Fire MageがDPSを出す上で主に使うSkillは以下のようになっています。

・Combustion (2min CD)
Burst Skill. 10秒間全てのSpellがCritするようになる。
・Rune of Power (40sec CD, 2 Charge)
足元に魔法陣を描き、その上に立っていると与Damageが40% upする。
・Meteor (45sec CD)
指定した範囲に隕石を降らせ、範囲内の敵に分割大Damageを与え、その後地面を燃やし立っている敵に継続Damageを与える。
・Pyroblast
4.5秒Cast。大きな火の玉を飛ばして大Damageを与える。後述のHot Streak状態の場合、Instant Castになる。通常はProc時にしか撃たない。
・Fire Blast (12sec CD, 2Charge)
他のSpellを詠唱中にもCastすることができるInstant Cast。Talentを取ることでMax 3Chargeにすることができる。100% Critする。
・Fireball
2.25秒Cast。ごく普通の火の玉を飛ばす。
・Scorch
1.5秒Cast。動きながら詠唱できる、弱めのSpell。TalentでHealth 30%以下の敵に100% Critし、damageが150% upする。
・Hot Streak (Proc)
Fire Mageは、Spellが2回連続でCritすると、Hot StreakというProcを得て、
PyroblastとFlamestrikeという強力なSpellがInstantになる。

以上の7つ (+ Procひとつ) です。

ではこのSkillをどの優先度で使っていくかですが、基本的にはWowheadClass Guideを見て覚えるのが入り口としてはいいかと思います。

画像1

Class GuideからFire Mageを選択し、

画像2

Rotation, Priority...を選択。

画像3

するとRotationを解説しているところが出てくるので、使用するTalentを選択します。
どのTalentを使えばいいかも、WowheadにGuideがあるので参考に。

画像4

選択すると、そのTalentに応じたプライオリティが表示されます。

あとは、この順番で優先度をつけ、使っていくのが基本になります。

つまり上記の場合、

1. Rune of Powerが使えるなら使う
2. Meteorが使えるなら使う
3. Combutsionが使えるなら使う
4. Hot StreakがProcしているならPyroblastを撃つ
5. Heating Up (Critが1回出ている状態)だったらFire Blastを撃つ
6. 何も撃てなかったときだけFireballを連打する

という意味になります。
つまり、これを図に表すとこうなります。

画像5

どっかで見たことありますね。あなたはどのタイプ?みたいなあれです。
プライオリティは、こうやってフローチャートに表すことができます。

実際に突き詰めていくともっと複雑にはなってくるのですが、基本はこの優先度で使っていけばある程度のDPSは出るということになります。

ただし、Wowheadの情報は少々古かったりすることがあります。最新情報は上位陣のものを見るのがいいのですが、少々敷居が高いのでそこらへんは周りのうまい人に聞いてみましょう。
もちろん、私に直接聞いてもらえれば、やってないClassでも調べて教えられると思います。

3. 「ローテーション」と「プライオリティ」の違い

では、冒頭で言った「ローテーション」とこの「プライオリティ」の違いの話をしていきます。

本当に完全にキッチリと組めば、
「最適化されたローテーション」=「完全にプライオリティを遵守」
となります。ただし、それはあくまでも机上の理論。

人間の記憶力なんてたかが知れていますし、数分にもわたる戦闘の中、いろんなギミックをこなしつつ、時には移動しつつ、全てをローテーション通りに覚えて実行できるなんてことはまずあり得ません。

たった1秒、敵を殴れない時間があるだけでCDのタイミングがずれ、ローテーション通りに実行する意味がなくなってしまうのです。

また、ローテーション通りに事を実行しようとすると、
「今はこのSkillを使ったから次はこれ、その次はこれ…」と、常に前の行動を覚えておく必要があり、結果難易度があがってしまいます。

プライオリティで考えていくと、「今はこの状態だからこれを撃つ」と、
常に今の状態から使うSkillを判断できるわけです。

刻一刻と変化する戦闘の中で、常に最善の行動をとるためには、ローテーションでは絶対に対応できないのです。

「そんなこと言ったって、今の状態を瞬時に判断するのが難しいよ!」

という方も多いかもしれませんが、日常生活に置き換えて考えてみてください。

例えば「歩く」という行動を例にとると、

あるく

細かく言えばもっといろいろありますが、だいたいこのプライオリティで歩いていると思います。

「こんなこと、意識したことねーよ!w」

はい、その通りだと思います。人は、体に染みついた行動であれば意識せずにプライオリティに沿って行動ができるのです。

私はよく人に「息をするようにDPSをする」と話していますが、これは別に誇張でもギャグでも何でもなくて、そのくらいプライオリティを体に染みつかせてしまおう、という概念の現れなのです。

4. 体に染みつかせるには…

さて、プライオリティの大切さが何となくわかったでしょうか?

では、それを体に染みつかせるにはどうしたらいいか。

結局答えはひとつです。

「ひたすら意識して反復練習」

もう、これに尽きます。結局これかよ!
はい。結局これです。

もちろん、人によってこなさなきゃいけない練習量は違ってくると思います。すぐできる人もいれば、なかなか身につかない人もいるでしょう。

ただ、意識して練習した分が無駄になることは絶対にありません。

「DPSは一日にして成らず」です。

今日よりも明日、明日よりも明後日。

最初はうまくこなせずにパニックになってしまうことでしょう。
でも、それがだんだん染みついてきたとき、あなたのDPS Meterは今よりも必ず伸びています。

あきらめず、がんばって練習しましょう。

5. 便利なものは使え!ただし・・・

とはいえ、いろんなProcやCDを瞬時に判断するのはなかなか難しいものです。
特に、いろんなSkillのCDを確認するのに、いちいちAction Barの数字なんかに目をやっているようでは、目があちこちに飛んでしまって判断が遅れてしまいますし、避けなきゃいけないものをすぐに避けられずに死んでしまったりということが頻発します。

そんな時に便利なのが、みんな大好きWeakAurasです。

WeakAurasは言わずと知れた、カスタマイズによっていろいろな情報を画面に表示してくれるAddonです。

これを使い、できるだけ(邪魔にならない程度に)画面の中央付近に情報を集約することをお勧めします。

例として、私の画面中央付近はこんな風になっています。

画像7

このようにすることで、各種CDをすぐに確認でき、プライオリティをこなしやすくなってくると思います。

WeakAurasを入れるときには、Wagoがオススメです。
自分のClassを検索すると、たいてい画面中央付近に情報を集約するGroup設定が落ちているので、好みのものを入れてみましょう。

ただし、個人的な意見として、

「次はこのSkillを使うといいぞと光ってくれるAddon系」

は、できるだけ使わない方が後々応用が利きますので、便利ではありますが頼らないことをお勧めします。

というのも、プライオリティは戦闘の状態によっても変化していきます。

具体的には、「数秒後に大きく動く必要があるSkillが来る」といった場合、
プライオリティの高い攻撃をそのSkillが来た後に使うという場面がよくあります。

こういう場面に柔軟に対応するためには、日ごろから各CDを見て判断する力を身に着けておくのは非常に大切です。

先ほどの「歩く」という行動の中に、「歩いていると石があって躓きそうになった場合転ばないようにバランスをとって片足でジャンプする」という行動が瞬時にできるかどうか、みたいなことだと思ってください。

ある種脳死で(と言ってもその光ったSkillを瞬時に使う反射神経は必要ですが)使用できるこの類のものはその能力を育てるのには不向きです。

さて、今回はDPSの核となるSkill回しについて書きましたが、これはあくまでも基本的な部分になります。
上にも書いたように、大切なのはこの基本と、さらにそれを応用していく力を養っていくことだと思います。

是非これらを頭に置いて、息をするようにDPSできるようになりましょう。

次回は、Burstについて、書いてみたいと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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