Ever流 DPS講座 1.DPSの考え方

1. 前書き

あの人よりいいGearしてるはずなのにDPSが出ない!
DPSをもっと出したい!Damage Meterで上の方を目指したい!

せっかくDPSをやるなら、数字を出してみたいってのは誰もが思うこと。
でも実際にはうまい人との差に凹む日々。

じゃあうまい人との差、DPSが出ている人との差は何でしょう?
そこが分かれば、あとはそれをひたすら突き詰めればいいだけの話。

うまい人の中には、「適当にやってるだけだよ」なんて人もたまにいますが、その人たちは「適当にやってるつもりで基本をきっちりこなしていて、応用を臨機応変にできている人」なだけです。

基本的なことができていないと、絶対にDPSは出ません。
逆に、基本的なことができるようになれば、ある程度のDPSは確保できます。

Ever流DPS講座では、「センスがなくても、鈍臭くても、これさえ分かって反復練習すればある程度はDPSが上がってくるよ」っていう、DPSの考え方、理論について噛み砕いて説明したいと思います。
ちなみに完全に私の持論なので、そこだけはご了承ください。

どうしても数字の話になりますが、逆に数字に置き換えると、なるほどな、と理解できることもあるので、気軽に読み物として読んでもらってOKです。

ただし、Mythic Raidなどでもなければ、DPSが出ないからといって「私が行くと迷惑がかかるから行くのをやめよう」などと思う必要はありません。

少なくとも、私が所属しているWa+ Raidでは参加してくれることが一番大切でありがたいことです。
基本的にDPSは出せる人でカバーすればHeroic程度なら余裕でこなせます。
人がいなくなって開催できない、ってのが一番困ります。そこだけは、勘違いしないでほしいと思っています。

でも、せっかく参加するなら、少しでもDPSに貢献したい、って人。
そんな人に読んでもらえたらな、と思って書きます。

少しでもわかりやすく書こうと思っていますので、もし分かりにくい、ここもうちょっと補足してほしい、なんてことがあれば、教えてください。

2. DPSとは?

まず、"DPS"とは何ぞや?というところから。
そんなもん知ってるよ!と言われそうですが、実はここにDPSを上げるための考え方の根本が潜んでいるのです。

DPSは、"Damage Per Second"の略です。
直訳すると、"1秒あたりのダメージ量"です。

元々はそのままの意味だけしか持っていませんでしたが、今では攻撃職全般を"DPS"と呼んだりしますね。ちなみに、昔はDD(Damage Dealer)なんて呼ばれていたそうです。

3. 1秒の重み

さて、この"1秒あたりのダメージ量"ですが、これを上げていくということは、この"1秒という時間の重み"を突き詰めていく作業だということです。

DPSがうまいAさんとDPSがあまり出ないBさんがいるとして、
AさんがあるSkillを10秒で10回使ったとします。
それに対して、Bさんは10秒で9回しか使えませんでした

この場合、そのSkillの単発ダメージが1000だとすると、Aさんは毎秒きっちりそのSkillを使っていますので、

Aさん:1000dmg * 10回 / 10秒 = 1000 DPS 

となりますが、Bさんの場合、

Bさん:1000dmg * 9回 / 10秒 = 900 DPS

と、当然こうなります。
では、この差は本当にDPS100の差だけで済むでしょうか?

World of Warcraftには、Procと呼ばれるものが存在し、
1. Skillを使用するたびに判定が行われ、発動するもの
2. Skillを使用するたびに蓄積され、一定の値で発動するもの

などが存在します。
どちらもDPSを大きく左右するもので、当然多く発動する方がDPSも高くなります。

仮にSkillごとに30%の確率でProcし、1000ダメージを与えるProcがあるとして、上記のAさんの場合、10秒間でProcのチャンスは10回、Bさんは9回ありますので、

Aさん
(1000dmg * 10回 / 10秒) + (0.3 * 10回 * 1000dmg / 10秒) = 1,300dps
Bさん

(1000dmg * 9回 / 10秒) + (0.3 * 9回 * 1000dmg / 10秒) = 1,170dps

と、単純なSkillのダメージのみだと100だった差が、130に増えています

たかが10%程度の差、と思うかもしれませんが、Bossとの戦闘時間が仮に5分間だったとしましょう。

その場合、AさんとBさんが与えられる合計ダメージは、

Aさん
1,300dps * 300 = 390,000
Bさん

1,170dps * 300 = 351,000

と、約40,000もの差が出てしまいます。これはかなり大きな差です。

何やいきなり難しい話すぎてついていけない…

と思う方、大丈夫です。要するに、たった1回Skillの発動が遅れただけで結構大きな差になるんだ、ということだけ理解できればOKです。

さて、少々横道に話がずれてきたので、元に戻しましょう。

「Aさんが10秒間で10回使う間にBさんが9回しか使えなかった」

と書くと、Bさんが1秒間何もせずにぼーっとしていたように見えますが、実際にはAさんが2回のSkillを全く切れ目なく使っているのに対し、Bさんは2回の間に0.1秒の隙間時間があるだけでこの差が出てきます。

ちなみにこれは全く同じSkillのみをずっと撃ち続けた時の話ですが、実際にはそんなシチュエーションはほぼなく、色々なSkillを使っていくことになります。

そうするとさらに0.1秒の差が大きくなり、どんどんと差が開いていくことになります。

よくDPSを出す人が「GCDが無駄になる」とか言っているのを耳にするかと思いますが、うまい人ほどこの無駄をとにかく撤廃して、基本的なSkill回しを続けているのです。

4. DPSは一日にして成らず

うまくDPSが出ない人は自分の動きを思い出してみましょう。

・次何のSkillを使えばいいんだっけ?と手が止まる
・Energyを使う強いSkillを使う前にEnergyが溢れている
・逆にEnergyを使うSkillを使おうとして足りずに発動しない
・横に避ければ避けられる攻撃をわざわざ離れて避けている
・動かなくていい場面でCastを中断して動いてしまう
・気づくと敵が後ろにいてCastが中断されてしまう

これらは全て「Skillを使っていない無駄な時間」に直結します。
心当たり、ありませんか?

では、これを克服して一歩上のDPSを出すためにはどうしたらいいか?
ですが、個人的な考えとして、

「センスがないなら反復練習するのみ」

これに尽きると思います。
「そんなこと分かってるよ!」という方もいるかもしれませんが、
今まで「0.1秒の重み」を感じながら反復練習をした経験がありますか?

おそらく、DPSが出なくて悩んでいる人の大半は、あまりないんじゃないかと思います。

ただカカシをダラダラと殴るだけでは、何の練習にもなりません。
逆に、意識して5分練習するだけで、効果は何倍にもなります

大切なのは、何を意識して練習をするか、です。
意識して練習していけば、自ずと効果は出てきます。

幸い、8.3Patchではカカシを殴っているだけでCorruptionのProcが発動して動きが発生します。
目玉が出たときにSkillを途切れさせないように動けるかどうかの練習になるので、Meleeであれば最低20のCorruptionを付けて練習することをお勧めします。20の目玉が出ても落ち着いて殴り続けられるように練習しましょう。

ちなみに、私は1日に最低でも5分程度はカカシで練習しています。
今のCorruption値は、65です。けっこういい練習になります。

さて、今回は「時間の重み」に焦点を絞って話をしました。
次回は、時間と同じくらい重要な「ローテーションについて」のお話をしたいと思います。

上記の練習も、実際にはこの「ローテーション」と呼ばれるものをこなしながらやるのが基本になります。
よろしければ次回も読んでくださいませ。

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