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「誠実なクズ」としてのポリアモリー

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お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を持つ「ポリアモリー」をパワポを使って紐解いています。
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2023年5月の記事一覧

フェミニズムとミソジニーの議論をパワポで考えていたら「無意識の既得権益」が見えてきた。(後編)

前回の記事では「射精責任」という書籍の発売をめぐって起きている論争をきっかけに、思考のフレームを整理した。 その結果「◯◯で得をした or 損をした」という経験を拡げようとした場合に軋轢が生まれやすいこと。特に「得をした」という経験を拡大させる場合、得の上限によっては抵抗勢力が生まれやすく、それは同時に「無意識の既得権益」が顕在化するトリガーである、という話を書いた。 後編では、この「無意識の既得権益」について、また既得権益の逆の概念(生まれ持った損)やミソジニーについて

フェミニズムとミソジニーの議論をパワポで考えていたら「無意識の既得権益」が見えてきた。(前編)

「射精責任」というタイトルの本が出るらしい。 まだ中身はわからないが、なかなか刺激的なタイトルなので、Twitterでは発売前から物議を醸している。 「受精責任もあるだろ!」 という男性からの批判が多いが、今回の件に限らず、この手の議論はよく見かける。 女性だけが損をしている 男性だけが得をしている もしくは 女性だけが得をしている 男性だけが損をしている こんな対立構造で語られることが多いこれらのジェンダー議論だが、 「男女共に得をできたらいいよね」 もし