【初心者〜】フラワースティッカーによる、フラワースティッカーのための動画紹介

これは、ジャグリング Advent Calendar 2022 12/22の記事です。
タイトル通り、フラワースティッカーのための動画紹介です。刺さる動画があれば幸いです。

自己紹介

知らない人向けに自己紹介しておきます。
社会人ジャグラーのよってぃです。
2008年からフラワースティックを始めて、今は「フラワースティックがチョットデキル社会人」を自称しています。(『チョットデキル』の意味がわからない人は各自調べてね!)
最近は「ブラボーコンテスト2022」という大会のシングルプロップ部門で優勝して、一時的に「シングル最強」という称号を得ています。
(これ以上の自己紹介は脱線し過ぎるので割愛します)

きっかけ

Fantastick2022という、主に関東のスティッカーが集まるイベントに参加してきました。今年からフラワースティックを始めた人も結構いて、非常に嬉しかったです。そんなにいるならなんでJJF来なかったんだ?
いろんなスティッカーから「YouTube見てます」とか「Twitterフォローしてます」とか言われて「ありがとうございます」「エゴサしているので存じております」などと反応していたのですが、ふと思いました。

「この人達、いつもどんな動画見て練習しているんだろう……?」

手前味噌なんですが、自分がTwitterにあげている技やシークエンスは(発想や基底にある技的な意味で)他の人が真似できないようなものがほとんどなので、練習する上で全く参考にならないと思うんですね。
同じ道具の有識者にすら、以下のように言われる始末です。(褒め言葉と受け取っておきます)

審査員にこういうことを言われるようなルーティンをやっている自覚はあります、念のため。

なので、技解説をするためにはまずその基底になるような技から解説しなければいけないんですが、「あっ、この技知らないんだ……」とか「ここから教えないといけないんだ……」となる事がありました。歴1年に対して思っていいことではない?まったくその通りだと思います

しかし、フラワースティックという道具はマイナー道具です。今年のJJFで見た感じは、フロウワンダーやダポクトスピナーよりも人口が少ないです。
(あくまでJJFで得た個人的な見解です。特定の道具をディスるような意味は全くないです)

自分自身も、技のアイディアをTwitterに活発に投稿しているわけではないですし、YouTube等で探そうとしても出てくるのはデビルスティックの動画ばかりで、「フラワースティックの技」として参考になる動画は見つかりにくいように感じます。
(個人的に、これがフラワーとデビルが同一視される原因のうちの1つだと思っています。ここら辺についても気分が乗ったら書きたいと思っています)

そこで、自分が過去にどんな動画を見て練習していたか、紹介したいと思います。技を練習するためには知識も大切ですからね!
※あくまでも「参考になった動画」というスタンスなので、基本的な技がまとまっている動画やサイトなどの紹介はないです。

先に言っておくと、記事の都合上フラワー/デビルの動画がほとんどです。ボールとかクラブの動画を期待した人、間違ってますよ?
十数年前の動画とかがありますが、なるべく古臭くない動画をチョイスしたので、今でも十分に見応えがあると思います。
また、自分の動画を入れると客観的に判断できなくなりそうなのでわざと外しています。気になる人は別途チェックしてください。IJAチャンプお墨付きのこのルーティン動画とかオススメです。(宣伝)

あと、なるべく色々な人に刺さるように厳選しているので、わざと抜いている動画がいくつか(=いっぱい)あります。「この動画が入ってねーじゃねーか!」「俺の動画がないぞ!」等のクレームは受け付けません。悪しからず。むしろ、何か良い動画あったら情報ください

用語解説

ここから専門用語が多くなるので、よく使われる用語や初見で理解できなさそうな用語の簡単な解説をここに入れておきます。

HS/CS
ハンドスティック/センタースティックのこと。いちいち書くのがめんどくさいのでこの表記を使う。

シークエンス
基底になる技(アイドリングやプロペラ等)を挟まずに技を次々と繰り出すことで、1つの長い連続した技として扱えるようにするテクニックのこと。
言う人によって微妙に解釈が異なるが、ここでは上記の意味を指す。

所作
技を繰り出す最中の姿勢や技と技の間にやるHSの手癖など、そういった動き全般。フィーリングで推察すればOK

ネックバック
ヘリコプターのビハインドザネックとバックドア(背面通し)を交互に行う技。この技を連続できれいにできる人は、ヘリ系が上手いとされがち。

YS/YSウインドミル
デュアルのドーナツ系(デュアルの、首にCSを当ててロールする技)の発展技。命名者は鈴木仁。
参考動画はこちら

動画一覧

だいたい投稿された時系列順に並んでいます。

Sunsan-Routine

かなり前の動画ですが、全フラワースティッカーは履修必須だと思っています。全員見ましょう。
この動画がYouTubeに現存している最古の「フラワースティックの技として役に立つ日本人の動画」だと思います。(実は探ればもう少しあるのですが、細かいので言いません)
十数年前なのに、今現在でも再現できない技術が色々とあります。単純に凄い。

ファンタスティック2007+1 KaNat● Fanta Stick / デビルスティック

タイトルが伏せ字になっているのに、本名で検索しても普通に出てくる動画です。
ディアボロプレーヤーとして今も第一線で活躍されている方ですが、実はデビルスティックも上手いです。(調べたらわかりますが、2008年の世界大会にディアとデビルで出ています)
スタイリッシュなシークエンスがルーティンの途中途中に挟まっています。この構成を2007~2008年にやっているのだから凄い。
現代のデビル/フラワーのルーティンに使われる基礎技の大半がこのルーティンに詰まっていると思います。この動画に出てくるような技を練習してみてもいいかも。

Dubé Juggling Presents: Colegiales. Trigon Devil Stick.

デビルスティックのシークエンス中心の動画です。約2分半しかないのに、情報量が膨大過ぎて何回もリピートできる動画だと思っています。技の間の細かい所作は、この動画に影響を受けています。

flowers power

上裸のおじさんがひたすらエグい技とシークエンスをやり続けるだけの動画です。これも全フラワースティッカーは履修必須だと思っています。全員見ましょう。(2回目)
手元系、ボディロール、ボディスロー、デュアル、ハイアップ、3CSが全て非常に高いレベルで組み合わさっており、本当に2011年の動画かよ……ってなるくらい上手いです。
(言い方を変えると、この当時で既に3CSの技はある程度確立されていたとも言えます)
今の自分のジャグリングスタイルは、この動画に一番影響を受けていると思っています。

Yuho 2011駒場祭

devilstick

フラワースティックとデビルスティックの両方にイノベーションを起こした天才、かえるさんことYuhoさんのルーティンです。やはり全フラワースティッカーは履修必須だと思っているので(以下略)。
特に下の動画が本当に天才で、何食べたらこんな構成思いつくんだ?という感情になります。自分がシークエンス系統に目覚めたきっかけの動画でもあります。

矢田部 JSJF 予選動画

本人嫌がりそうだけど俺は参考になったから載せるぞ
今年のFantastickのSTICKINGとブラボーコンテストのシニアブラ棒部門でそれぞれ優勝したやたべさんの、高校時代のときのルーティンです。実はこのルーティンでも2014年のSTICKINGで優勝してたり。
YS/YSウインドミルが初めて公の場に出てきたルーティンです。ここまでデュアルをゴリ押しした構成は当時まだなかったので、初めて見た時は衝撃を受けました。めっちゃ練習して身に着けた記憶があります。

Juggling in the dormitory

※使われている曲が著作権的にギリギリらしく、ブロックと再公開が繰り返されているっぽいので、タイミングによっては見れない場合があります。
JJF2010で準優勝した、けんじさんの技動画です。動画内で行っている技は基本的なものが多いですが、一つ一つの所作がとんでもなく綺麗です。特に、ネックバックが綺麗すぎます。最後のHS3本のアレは実際に見せてもらったので、CGではないです。
JJF2012で、この人からHSのフリップ系統を直接教えてもらったのはいい思い出です。

IJA Tricks of the Month February 2018 México by: Carlos "Froylan" Iturbe

メキシコの激上手フラワースティッカー、Carlosの技動画です。ボディロールが入っているシークエンスが結構ありますが、どれもめちゃくちゃ上手いです。ここまで色々できるようになりたい……

Contact Staff Performance BoB 2012

番外編です。
「コンタクトスタッフの動画じゃねーか!」と思った人、その通りです。
このルーティン動画ですが、コンタクトスタッフの基礎技がほぼ全て入っています。(多分そうだと思います。間違ってたらこっそり指摘してください)
所作が非常にきれいなこともあり、フラワースティックのボディロール系の練習に非常に役に立ったのでついでに紹介しておきます。
※フラワースティックの構造上絶対に再現できない技(例:Steve等の、スタッフを転がす技術が必要な技)がいくつかあるので、取捨選択はしっかりやりましょう

おわりに

いかがだったでしょうか?
紹介記事を書いていただけなのに、気づいたら4000字を超えてしまいました。
特に歴の浅いフラワースティッカーに向けて言うことなのですが、後ろに行く程最新の技術を使っている動画(一部例外あり)なので、まずは最初の方の動画から見て、ベーシックな技の知見を徐々に深めてくれたらいいな、と思っています。
(最新技術の礎になっている技術を知らないと、練習効率が悪くなってしまうので……)

それでは、よき練習ライフを。


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