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歴史を「味わう」話

東海道53次を駆け抜ける旅、今回訪れたのは、

日本橋から 20番目『鞠子宿』 です

ま、今回と言っても前回の府中と同一の日程で訪れていたのですが、2か所同時に執筆していたら、予想に反し、文字数が多くなってしまったので、別々にした経緯があるという、需要が全くないウラ話も併せてお伝えしておきたい(笑)


それでは本題に入りまして、
まずはこの写真を見ていただきたい。

これは、鞠子宿に訪れて撮った写真なのだが、これ見て、何か気づくことはありませんか?

そう、表紙の浮世絵と似てるのだ。(いやいや、似てないよーはナシでお願いします笑)

比較用にもう一度
立て看板には、「名ぶつ とろろ汁」と表記


というのも、こちらのお店
「とろろ汁の丁子屋(ちょうじや)」は、浮世絵に描かれている茶屋と激似なお店なのである。
同一の店舗であるという証拠が無いものの、描かれた時には営業していたという事実に変わりはない
※丁子とは、香辛料の一種グローブのこと

かつては茶屋や宿泊施設でもあったそうだが、現在は飲食店となっている
そのため、名物であるとろろ汁をここで頂けるということで、

今回は【旅グルメ】そのものな回となっており、料理の味だけでなく店内の雰囲気なども含め、紹介をしたい。

それがこちら、

小鉢を含めるとかなりボリューミー

とろろ汁は、白みそで味付けがされており醤油などはかけずにそのままご飯と頂くスタイルになっている。

この旅行記は食べログなどではないので、感想を包み隠すことなくお伝えすると、決して味が薄い訳ではのだが、とろろ・白みそというマイルド同士の組み合わせで、ついつい醤油をかけたくなってしまった…
それでも、不味いということでは全然なく、とても美味しく頂きましたし、来る前から味の予想は大方できていた。

今回、料理の味はどっちでもよくて、
イチバンは、これを「江戸時代の人々も食べていた」ということ
さすがに、(量が多いので)当時の人がこれと同じ量を食べているとは考えにくいが、それでもこのお店に訪れることで、江戸から令和まで続く歴史を「味わう」ということができるのだ
だからこそ、普段は食べないとろろだって自然と食べたくなる(自然薯だけに笑)

卵焼きも隠れた人気メニューだそう
味は言うまでもなく美味である

店内は、創業1596ということで歴史ある雰囲気はもちろんのこと、一部スペースを利用して資料展示もされており、満席時の時間つぶしには至れり尽くせりな店内になっている。

東海道中膝栗毛の作者、十返舎一九

他にも、
東海道五拾三次の全宿場が描かれた浮世絵ポストカードも販売されており、迷わず購入
(各宿場の浮世絵はこちらを使用させていただいてます)

御宿場印も店内で購入可能


鞠子宿は、この他には高札場跡などが残っているものの、街並みそれ自体はやはり(ここが宿場町)っぽいな〜と思う程度

歩行者でも気づかない恐れのある程影が薄い

それでも、府中に比べるとそれ(宿場町)っぽさは残っているし、400年以上続く老舗の味に舌鼓を打つことができるだけでも一見の価値アリなのではないだろうか、

それでは今回はこの辺で!

つづく…

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