武道館2Daysを成功させた最大の理由

先日、フルーツジッパーの武道館公演を見た。
圧巻だった。
センターステージで満席。それも2Days。
これを見せられたら、
もう勝ち目がないと心が折れる人たちもいるのではないだろうか。
と思うくらいの圧倒的なステージだった。


2年前からあっという間にここまで来れたのは一体なぜなのか。
一体何が違うのか。

(なんと、お披露目公演も見ているのだ)


人気の理由は「歌唱力」

彼女たちがここまで人気になった理由は、
メンバーが最強とか(鎮西さんと櫻井さんの、あの華はなんだ?!)
曲がいいとか(わたしの一番もだけど、明るい未来、世界は〜は良すぎ)
メンバー・運営さん・ファンの一体感とか(瑠夏ちゃんの言ってたやつ)
色々あると思うのだけれど、
やはりヨツモト的には「歌唱力」だと思う。


先日の武道館を見て思ったのは、
メンバー全員の歌のレベルがめちゃくちゃに上がっている、ということだ。


歌にこうるさい音楽好きの自分は、
人の歌を聴いていると、
つい、ピッチやリズムが気になってしまう。


以前から、フルーツジッパーのライブはすごく良くて、毎回泣くほど感動していたけれど、それでも歌で少し気になる部分はあった。
「声も音程もいいのに、リズムの甘さが、、、惜しい・・!」
のように。


だけど、今回の武道館を見ていて、そういった惜しい部分を、メンバーそれぞれが全員克服している!と思った。

前回見たのが2023年10月の東京体育館公演。
それから約半年で。


この半年、彼女たちはきっと寝る暇もないほど忙しかったと思われるのに、
それでも、
・自分の課題はなんなのか?
・それを克服するにはどうしたらいいのか?
を考え、かつ
・実際に行動し、克服する
ということをこなしてきたのだと想像すると、
それだけで感動してしまう。
(実際にライブ中に、勝手にそれを妄想して泣いてしまった)


フルーツジッパーはタレント揃いだ。
可愛くて、個性的。
そんな子ばかりだから、そこそこ頑張ってるだけでも、
十分に人気を得られたのではないかと思う。
けど、「歌」というスキルを、
歌がそれほどウリではなかったメンバーもしっかりと磨き、
なんなら、
歌がうまかったメンバーに追いつけ追い越せレベルになったことで、
もう、戦う相手がいないくらい最強のグループになったと思った。

あの声質で、あの可愛さを保ちながら、あんな歌唱力を身につけたのか!!
と、衝撃だった。



歌唱力がカギとなる理由

なぜ「歌唱力」が必要なのか。
それはもう簡単すぎる。

歌唱力がなければ「アイドルファンしか取り込めないから」だ。

武道館を埋めるには「アイドルを好きでない一般層」を取り入れなければならない。
けれど、その非アイドルファンというのは、
・可愛いだけではそれほど興味もわかず、ましてやライブは行かない
・音楽をよく聴く人も、それほど聴かない人でも基準は有名アーティスト
といった特徴があると思う。

だから、
もし、「可愛い」で仮に引っかかったとしても、
いざテレビやライブで歌を聴いて、歌がイマイチだったら
それ以上の興味も行動もないのが、一般層だ。

ちなみに、
楽曲の良さは?と思うかもしれないけれど、
アイドルの曲は正直言って、どれもいい。
どのグループの曲も、すごくいい曲が多いのだ。
売れていても、売れていなくても、みんないい曲を持っていると思っている。
だからこそ「歌唱力」さえあれば、もっと聞かれていたアイドルソングが沢山あるのに・・・!と思うことがある。


もちろん、「歌がうまい」というだけ、スキルだけでは人を感動し、行動させることが出来ないのもわかっている。
だから、「歌がすべて」とは言わないが、歌がうまくなければそれ以上はないと思うのだ。


成長出来た理由

それにしても、どうしてこんなに短期間で成長出来たのだろうか。

おそらくそれは、スケジュールにヒントがあるのではないかと思う。


□2024年2月15日 LIVE EMPOWER CHILDREN


□2024年3月20日 桃太郎フェス


□2024年5月5日 JAPAN JAM 2024


共演者を見ると、メジャーアーティストばかり。
売れ始めて勢いのすごいアーティストから、もう何十年もキャリアがありながらトップに君臨している人たちまで。
そんな”ホンモノ”の人たちを、
「お客さん」としてではなく、「共演者」として身近で見ていたら、
自覚があってもなくても、
「このレベルが基準なんだな」
という意識になるのではないかな、と思う。

そして、上で書いたように「そのレベル」に達するために努力を積み重ねてきたことが、彼女たちの超成長の理由ではないかなと想像する。


可愛いだけじゃなく、歌が感動レベルで良いことで、
「歌ヤバ!」「可愛い!」「曲いい!勇気もらえる!」
の無限ループに入り、抜け出せなくなるのがフルーツジッパーの人気の理由なのではないかな。


音楽好きおじさんの願い

なんだか、とても上から目線な内容になってしまったかもしれない。
けれどこれは、アイドルを下に見ているとかではなく、
むしろ、アイドルにはもっと可能性があるのに、という嘆きの思いが強い。

アイドルだから歌が下手でも可愛いさや愛嬌さえあればいい。

もちろん、そんな思いでやってる人はいないだろうけれど、
そんなにアイドル大好きでない自分からすると、そう見えてしまうのは事実だ。
だからできれば、

アイドルなのに、歌がよすぎて感動する!
とか
今のアイドルって、みんな歌が最高だよね!
となってほしいな、というのが音楽好きおじさんの願いだ。



少し前に偶然見つけた松浦あやさんのライブや、
昔から時々見ている松田聖子さんの映像。
二人ともアイドルと呼ばれた人たちだけれど、
最高の歌をうたう。

今の子たちは、どのアイドルがアイドルの基準なのかはわからないけれど、
ぜひ、この方達も参考に歌を愛して、頑張ってほしいな、と思う。



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