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スケッチアップの基本操作⑧回転ツールで椅子を倒そう!
前回は、家具の移動を行いました。今回は回転です。
移動と合わせると、お部屋の模様替えを自由自在に行うことができるようになります。
また、動的コンポーネントが設定されていないドアも、回転ツールであけることができますよ。
今回使う練習用データはこちらです。こちらも私が作ったものですので、お好きに使っていただいて構いません。
ファイルを開くと、椅子が一つ出てきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1706493870721-LtWgxtFofp.png)
今回はこの椅子を、このように水平方向に動かしたり…。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129126645/picture_pc_d9abfbc03b222dabbfa329d9797fc867.gif?width=800)
このように、暴漢が蹴っ飛ばしたように動かす練習をします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129128334/picture_pc_dc6d7dc72f158c8c5b8bbff811a9a8a0.gif?width=800)
水平方向に回転させる
一番使う機能です。「水平に回転させる」という表現があっているか分かりませんが、椅子の四つ足を地面につけたまま、いろいろな角度に動かすということです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129129166/picture_pc_c93b02b47e1eb8e83d357e167440d170.gif?width=800)
家具を移動させて模様替えをするとき、かなり使う動かし方です。しっかりと覚えましょう。
まずは、椅子を選択し、回転ツールに切り替えましょう。ショートカットキーは「Q」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1706495884570-5ax6XQMTGR.png)
移動の「M」は「move」の頭文字だったので覚えやすいのですが、「Q」は何の頭文字かよくわかりません…。私は「くゎいてん(=回転)のQ!」と、無理やり覚えています。
回転ツールにすると、分度器のようなものが出てきます。その状態で、椅子の手前の角を触ってみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1706496526385-08X41fhLbg.png)
すると、分度器の角度や色が目まぐるしく変わって、戸惑うかと思います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129131566/picture_pc_6927fd411ba210da1587dac44dcf136e.gif)
この分度器の色と角度は、「どの角度で回転させるか」ということです。今回は水平に動かしたいので、青い分度器になってほしいところです。
この分度器の色、一発で思惑通りになることもあれば、なんともできないこともあります。その時は、方向キーです。
このように、左、上、右を押すと、それぞれに対応した分度器になってくれます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129131885/picture_pc_e1ccf73538edda79775b6e8d139f5496.gif)
今回欲しいのは青い分度器ですので、上ボタンを押しましょう。
そして、最初に椅子の前の角をクリック、次に後ろの角をクリックします。
最初にクリックしたところが、回転の中心点となります。次にクリックしたところが、回転を始める場所。
![](https://assets.st-note.com/img/1706497747082-PC3HOJuz4i.png)
2点をクリックしたら、回転が始まります。好きな角度にしましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129133148/picture_pc_1f2967f0147bee2368dece37e9259f78.gif?width=800)
まずは、90度ずつ、キッチリ回転させてみて、90度の軸に吸い付く感覚を覚えてください。だいたいの模様替えは、90度キッチリに回転させるからです。
何度かやってみましょう。
最初にクリックする場所を変えると、回転の中心が変わります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129133473/picture_pc_d464f0f2d109f0f48884cdd4163fa009.gif?width=800)
また、2回目にクリックする場所を変えてもいいでしょう。試しに、椅子の角ではない、まったく違う場所をクリックしてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1706498282197-U7IvgajDAH.png)
例えば、このあたりとか。そうすると、90度ごとに軸に吸い付いていた感覚が変わります。90度キッチリ回したい場合は、角を選択したほうが無難そうですよね。
さて、ここまで水平方向への回転を見てきました。ポイントは以下の通りです。
水平方向に回転させるには、青い分度器
青い分度器を出すのは、方向キーの「上」
一番目にクリックした場所が、回転の中心点となる
二番目にクリックした場所は、回転を始める場所
どちらも、家具の角をクリックするのが無難
この水平方向の回転は、一番よく使う基本の操作となるため、かなりゆっくりと、しつこくご紹介しました。
次の2方向への回転は、水平方向が分かっていればすぐに理解できますし、暴漢が来たときくらいしか使わないので、サラッとご紹介します。
水平方向以外の回転
次に、このような回転をさせてみましょう。
椅子の右から悪漢がやってきて、椅子を押し倒していったような状況です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129134379/picture_pc_f271de45ca95f047687eb0f8c68ba1f7.gif?width=800)
この回転は、緑の分度器で行います。緑の分度器は、方向キーの「左」で出ます。
緑の分度器で、椅子の下の角をクリック、次に椅子の上の角をクリックします。これで回転開始。思った通りの方向へ引き倒します。
次の悪漢は、椅子の後ろから来ます。後ろから前へドーンです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/129134780/picture_pc_f9c901f934418ae906c80018e32988a5.gif?width=800)
その場合は、赤い分度器を使います。方向キーの「右」です。
この二つのツールを使いこなせば、戦闘後のぐちゃぐちゃになった室内などを表現できます。
回転ツールを使ってドアを開けよう!
ドアを開ける演技というのは、漫画内でかなり出てくる状況ですよね。親切にも動的コンポーネントが設定されていれば簡単にドアを開けらます。
動的コンポーネントについてはこちら。
しかし、買った素材に動的コンポーネントが設定されていないこともありますよね。そんなときは、回転ツールで強引に開けるしかありません。
今回は、こちらの書斎の素材を使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1707891707872-gLb9Yz1zU9.png?width=800)
軽くてとっても使いやすい素材なんですが、扉には動的コンポーネントが設定されていません。ですので、回転ツールで強引に開けましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707891726899-zEoSmIrbQP.png)
まずは、この扉を内側に開けます。
扉を内側に開ける
まずは、開けたい扉を選択ツールで選択。反対側のドアや、ドアの枠は巻き込まないように注意しましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707891742615-QjUUeyZUXl.png?width=800)
そうして、回転ツールで青い分度器にします。そして、回転の中心となる①の角を選択。
次に反対側の②の角をクリックします。必ずどちらも角をクリックです。
![](https://assets.st-note.com/img/1707891792772-KxUrH2fnMq.png?width=800)
あとは、好きな角度に開けましょう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130833544/picture_pc_3921cee0a479520ab0b6421e5e99b1b2.gif?width=800)
やったー!扉が開きました!
次は、扉を外に開けてみましょう。
扉を外開きで開ける
内開きと同じように角と角を選択して開けてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707892724799-JAa6hPbevu.png?width=800)
一見なにも問題はなさそうですが、外側からよく見るとめり込んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707893798778-mhArVJOwfq.png)
どうしてこうなったのでしょう。
よく考えたらわかるのですが、外開きの場合は、外側に蝶番があります。ですので、回転の中心は、扉の内側の角ではなく、外側の角にするべきなのです。
そのままだとやりにくいので、スタイルから「X線」を選びましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707892855478-7PgjulA4cv.png)
すると、スケスケになるので、扉の外側も選択しやすいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1707892861344-ofS3R6RvCh.png?width=800)
この状態で、扉を選択。最初にクリックするのは、中心となる①のところ。扉の内側の角ではなく、外側の角です。
次にクリックするのは、②。こちらも、外側の角です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707892812856-pVh5J2K5H0.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130835079/picture_pc_9ae9ed64e6c4341b982088399a3ff058.gif?width=800)
これで、いい感じに扉を外に開けることができました!
扉を外に開ける場合は、普通はカメラアングルを変えて、外から選択します。そのほうが簡単だからです。
しかし、X線を使うと、こういう選択しづらいところも選択できる、ということをちょっと知っておいてほしいと思い、今回はあえて、内側からやってみました。
(ちょっと脇道)X線スタイルは結構便利
このX線のスタイルを使えば、内側に埋もれていて選択できないポイントも、選択できるようになります。
例えば、こちらのタンス。この赤丸の角を持って移動させたい場合、どうしますか?
![](https://assets.st-note.com/img/1707894554752-72AZ0pA1uS.png?width=800)
タンスを選択して、このあたりを触ればいけそうかな。
![](https://assets.st-note.com/img/1707895377431-HmMi4aLaZe.png?width=800)
実際に移動ツールで触ってみると、ポイントが多すぎて、目まぐるしいくらいです。これでは、どこを持てばいいのか分かりません。
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変なところを持って移動させてしまって、妙な隙間が空いたり、タンスが浮いたりしたらイヤですよね。
でもX線を使うと、角がすぐにわかります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130837599/picture_pc_27eb7602509bbdf9a6fa04fd79974333.gif?width=800)
こうして角を持って移動すれば、部屋の角にビタッとくっつけることができます。
さあ次は、実際に回転ツールと移動ツールも使って、模様替えをしてみます!
実際に模様替えをしてみよう!
ここまでやってきた移動ツールと回転ツールを使って、実際に模様替えをしてきましょう。
今回は、こちらの学校の素材を使用していきます。
教室はもちろん、トイレや出入り口まで丁寧に作りこまれている素材です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707796479638-qq1urhiCkt.png?width=800)
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![](https://assets.st-note.com/img/1707796487050-zMXRdfiU08.png?width=800)
さて、こちらの素材を使って、この教室の模様替えをします。
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移動ツールと回転ツールを使って、このように三者面談仕様にしていきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707825384629-mp8foXqxel.png?width=800)
今回は少し長くなったので、こちらの動画でどうぞ。
回転は、結構クセのあるツールです。私はいまだに苦手で、回転させながら「アッ!そっちじゃない!」と独り言を言っています。基本は、角と角を選択して、確実にくるっと回していくことです。
ということで、今回はここまで。
次回は、お部屋の壁紙や家具の色を、自由に塗り替えます!
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