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ねぇ今どんな気持ち?を整理する

この会社まずいんじゃないか?と思い出したのは2016年11月。
僕はその時ある程度のポジションを頂いていたのでなんとか立て直そうと必死だった。
でも、そこから送料の値上げ・2018年の胆振東部地震での損害・前社長の多額の豪遊・2020年から今も続いているコロナウイルスによるお客さんの減少・ふっこう復袋の痛手・1Fテナント企業の撤退など。
悪い事がこれでもかと起こり経営状況はみるみる悪化。現在は300万円を支払ってコンサルさんを交えて事業再生の道を模索している。
過去何度か転職が頭をよぎったが、実際に行動に移し始めたのは2022年7月末。
撤退した1Fテナントにやっと入ってくれる会社が決まり安堵した矢先に、やっぱりや~めたとドタキャンされたことが最終的な決定打となった。

私は今42歳。今の会社に勤めて10年が過ぎた。年収はやっと400万円。
プライベートは1つ年上の妻と結婚してもうすぐ4年が経つ。
なかなか子供が出来ず不妊治療を開始して今2年目でもある。
50代で家を買って家族で生活という将来設計を持っているが、このまま今の会社に残っていたらそんな将来が築けないのではないか。そんな会社の将来に不安が募ってしまった。
こんな年齢からの転職活動がどれだけ難しいか、4度経験があるので十分に承知している。今から未経験の仕事なんて就ける可能性はほぼ0なので、即戦力として期待してくれることを願ってとある企業に応募してみると、ありがたいことに最終面談まで進むことが出来た。ここまで2か月とちょっと。もしこのまま内定を頂くことが出来たら7月末時点の私なら喜んで飛びつくだろう。
しかし、今はちょっと複雑な思いなのだ。

今の会社は文句や不満もあるが、とても好きなのだ。
こんな私にも十分すぎるほどのポジションを頂いているし、働いている人も好きだ。できる事ならばこの会社で私の仕事人生を終えたいと思っている。
でも、私にも守る物が出来た。お金はきれいごとなしにもっともっと必要である。ただ、少なくとも5年はいくら結果を出したとしても給料・ボーナスを上げられる財務状況ではないとわかっている今、この会社が5年後に存在しているかさえはっきり言ってわからない。
だから転職を決意して実際に行動に移しているのだが、コンサルさんとの打ち合わせで明るい未来に向けてどういうことをやっていくのか、具体的な案を密かに転職活動をしている私もいけしゃあしゃあと意見を出してる。
特に「数か月後この会社にいないかもしれない」と思いながら仕事をしていると、一緒に働いている仲間に対してとても申し訳ないという想いがあふれてくる。会社側に立って考えてみたら、私は危険な場所から一人逃げ出す無責任な人なわけだから。ただでさえ少ない部署からいなくなったら残された人はたまったもんじゃない。
最初にまずいと思った2016年。あの時もっと私に力があったら・みんなを巻き込んで困難を早めに解決に導くムーブメントを起こせたら。後悔はやっぱり先に立たない。

先日コンサルさんとの話し合いが終わって中期経営計画書が出来上がった。
これからみんなで頑張って会社を立て直そうというときに辞めてしまっていいのだろうか。うまくいけばこの会社で将来設計を叶えられるかもしれない。
ただ、考え直してあと1回頑張ればいいじゃないかという気持ちが起き切らないのだ。地震の時もコロナの時もふっこう復袋の時も「あと1回頑張ろう」をやってきたから。
もし「あと1回頑張ろう」をするのは内定をもらえなかった時だろう。そんな都合のいい「頑張ろう」は大した結果を生むものじゃないよな、きっと。

最終面談の結果が出るのは9月19日の週。
面談してくれた方はとてもいい方で、「例えどんな結果になっても、あなたのいい所を100%アピールしきった上での結果にしたい」と時折質問のメールをくれる。ここの会社もとても素敵だ。


最終面談の結果が出た時、私はどんな気持ちになるのだろう。
新しい人生に舵を切るか、今の会社に残るか。
今はとても迷っています。

●今の会社のいい所
働いている人が好き。
十分なポジションを頂いている。
仕事が楽しいと思える。
●今の会社の嫌な所
ずっと赤字で将来が不安。
自分よりも後に入ったポジションの無い一部の人の方が給料が高い事実。
一部天井がはがれていていつまでも修理できない。

●最終面談まで行った会社のいい所
札幌の大通のビルに入っている実績のある会社
とても親身になってくれる所から人間関係もいいのではないかと期待できる
オフィスがとてもきれい
●最終面談まで行った会社の不安な所
30代の若い方が多い会社なので本当に溶け込めるか?
本当に即戦力として働けるのか?
実際に入社してみてわかることは何か?

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