チームビルディングとフィードバック | Xデザイン学校 - リーダーコース 2019.10.10

これから3回分の講義の担当は、Pivotal LAbsの坂田さん。
冒頭でPivotal LABsさんが運営しているブログを紹介していただきました。
内容が厚くてどれも参考になります。

Product Run|Pivotal Labs Tokyoが運営するプロダクト開発に関するあれこれ

アイスブレイク

まずはじめに、アイスブレイクということでグループを作りペアになってインタビュー。

【テーマ】
なぜ、リーダーコースを受けたのか?

【流れ】
1.まず、相手がなぜ受けたのか予想してみる
2.実際にインタビューする/受ける
3.ペアを替えてもう一度実施

そして、本題のチームビルディングのWS。
チームヘルスチェックWSを行いました。

【ゴール】
変化に対応できる強いチームを作るため、チームの「今」の健康状態を知る

【方法】
・青・黄・赤の付箋を使って9つの項目に沿ってチームの状況を評価する
・各付箋の意味は、
 青=うまく行っている、言うことなし
 黃=壁はあるが、乗り越えられる
 赤=問題あり。チームに悪影響を与える可能性がある。変えないといけない。
・評価をしたら、黃/赤を上げた人に対して、「なぜその評価をしたのか」を掘り下げていく。
・1回あたり、おおよそ45分くらい。

【評価項目】
①心理的安全性
自身􏰀の考えを自由に発言し、共有することができる。チームからフィードバックも 得られる
②ビジョン
ビジネスやサービス、プロダクト􏰀ビジョンが明確で、チーム全員が理解している
③ミッション
チーム全員が何を成し遂げるべきか、目指すべき方向性が共有されている
④自律性
言われたことをただする􏰀で􏰁なく、自分たちである程度、意思決定をすることができる
⑤リスク
失敗を恐れずに業務に取り組むことができる
⑥ユーザー
ユーザー􏰀ニーズを把握している
⑦ステークホルダー
チームやプロダクトをサポートしてくれている(興味をもってくれている)
⑧継続的な改善
ユーザーから􏰀フィードバックをもとに常に改善している
⑨楽しい!
チームで仕事をしていて楽しい

実施のポイントや質問ででた内容はこんな感じ。
・評価は自分目線でも、自分から見たチーム目線でも可。
・評価項目の削除・追加はOK。ただ、都度変えるのはおすすめではない。定点観測が大事。
・頻度は目的に応じて。2週間に1回でも、月1回でも。
・「赤」だから悪いわけではない、「なぜ赤なのか?」を明らかにすることが大事。
・ファシリテーターはPJ外、チーム外の人がおすすめ。
・ファシリテーターが質問をして、議論はチームのメンバーが行う。
・1問目の「心理的安全性」が評価の前提になるので一番大事。ここの評価を前提にして議論をする。

個人的にも「心理的安全性」の質問がミソだなと思いました。
振り返りや評価となるとどうしても「忖度」が発生する気がしたので、忖度っぽいことが起こったら、「最初にあの質問で青評価出したよね」ということになります。そもそも言いたいことが言えないチーム状況だとしたら、「心理的安全性」のところで黃か赤と評価する人が増えるはず。
「最初の質問は忖度せずに答えるようにしてね!」みたいなルールにすると良いのかもしれません。

フィードバック

続いてフィードバックについて。
■目的
強いチームを作るために、いいフィードバックとは何かを理解して、実践する。

■FBする側
悪いフィードバックの例:
・人前で言うべきでは似事を言って、相手をいたたまれない気持ちにする
・「あの人はいい人だから」と言って改善点を指摘しない
・「あいつは話しても仕方ない」と最初から見捨てる
などなど

良いフィードバックの例:
・相手を思いやりつつ、素直に伝える
・「たこめし」が大事
  ― タイムリーに(その時言ってよ!とならないように)
  ― 行動ができることを(すぐにアクションできる事が大事)
  ― 明確に(あのときの、この行動、と明確に。ズレが生じないように)
  ― 親切に(いたたまれない気持ちにしない)

■受け手側
いい受け答えの例:
・もらいたいフィードバックは具体的に
・その場で
・一旦ちゃんときく
・フィードバックの内容を確認、自分の言葉で言い換える
・持ち帰って、あとで振り返る
・改善方法を考える

WSでは最初にアイスブレイクで行ったペアになってのインタビューに対してFBをしました。
FBする側と受け手側の姿勢を組織に導入するのが大事ですね。

まとめ

今回のWSを通して、チーム力を上げるために、
・互いを理解する → 共感する
・どういう常態かを把握する → ヘルスチェック
・高める → フィードバックと改善
という3段階が必要だなと感じました。

今は、新しい組織に入り共通言語がない状態。
相手がどう考えているのか、なぜそう考えているのかを探っていく段階だと思ってます。

徐々にPJチームが良いチームになれるように、今のグループから良いチームが生まれるように浸透させていきたいです!

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