見出し画像

【鼻毛】トラウマまでは抜けません


バイト先の後輩と買い物をしていた時の話だ。

その時は2人で市民運動会に顔を出して、バイト先のこども達が駆け回るのを喜んで見た後に「友達への誕プレが買いたい」と言ったのでよし行こうというはこびになった。
「その友達は鼻毛が出ている時に見せてくるのでGOSSO(鼻毛抜きワックスatg)を買いたい」とのことで、承りドンキに行った。

画像1

本当に友達なのか?
僕自身も「友達の誕プレに鼻毛抜きをチョイスする後輩」に初めて出会ったし、ドン・キホーテに向かっている途中に「おかしいのは俺の方かも?」と思うほど自然だった。

パワーショッピングである。
GOSSOを無事購入し、満足げな後輩の横を歩いて駐車場に向かっていると後輩が急に足を止めて振り返り、近くの階段をすぐさま降りた。
「トラウマ君がいます」と言った。

画像2

つまり、(詳しくは言えないが)彼女にトラウマ的体験を与えた張本人と鉢合わせしてしまったのだ!!!なんて事態だ!!
すぐに車に戻りドン・キホーテを後にした。
見た瞬間に踵を返すなんてドン・キホーテもびっくりの行動力である。

そういう、自分以外の何かが突然、自分のトラウマの引き金を引いてしまう体験が僕にもある。
あなたにもあるだろう。ないならごめん。

画像3

お互い共通の体験として持っているのだが、僕にとってはトラウマ的体験で、友達にとってはなんでもない思い出の一つだったりする。
僕はその1日の中でも10秒に満たない発言がそうだったりするから「あの日あそこ行ったよね〜」なんて言われると(え?もしかしてあの日僕が〇〇に対してしたあの発言の話してる?覚えてる??ねえ覚えてるの???)と思ってしまう。そういう場合、たいてい相手は覚えてない。「そんなこと言ってたっけ?」となる。


でも怖いのだ。自分の中では「やっちまったボックス」に仕舞われているトゲットゲのエピソードなんだから、無傷で取り出せない。
トゲットゲなんて表現あるのだろうか。ないと思う。


そういうトラウマはなんのトリガーもなしに突然思い出すこともある。
「え??なんで今それ思い出した??」ぐらい混乱状態だ。
思い出す必要ないだろう嫌な記憶なんだからしまっておけよ。

画像4

そうやって思い出してしまうから、嫌な記憶ほど鮮明に、ハッキリと脳に刻まれる。
人間の脳は信じられないくらいのサドなのかもしれない。
何万年と進化させてきた脳はブックオフで突然トラウマを思い出し立ち尽くすためにあるのか?絶対違うだろう。


今具体例を出せないのが非常に申し訳ない。なぜなら思い出したくない記憶ばかりだからだ。
よってこのブログを書くことによって僕の消費ダメージは大きい。


思い出したくない記憶を必死にアルミホイルで包んで捨てようとするのだが触れるのも怖い。
文字に起こすと今以上のことを思い出してしまいそうで書けない。


画像5

前々から思っていたが、もし僕のブログがもっと多くの人に読んでもらえるようになったら「ふつおた」を募集して笑うのが僕の夢だ。
それは記事じゃなく音声か動画の方がいいな。感性が微妙に合わない子と一緒にやりたい。

「ふつおた」とはラジオ用語なのだが、意味は「普通のおたより」、つまりリスナーから送られてくる日常エピソードなどのメールだ。
僕は人生フェチなところがあるのでその一瞬から「他人の人生が一気に想像できる瞬間」が大好きだ。


それ一つ取れば、なんでもないことなのだが「友達とディズニーに行く時に1人だけリュック」だったり、「友達の誕生日プレゼントに鼻毛抜きワックスを買う」だったりだ。
その一瞬から、その一瞬以外の人生がめちゃくちゃ想像できる。


ふつおたには人生が詰まっている。
だから、ふつおたが楽しめるくらいには人気者になりたいものだ。


次回の放送では「トラウマと私」エピソードを募集します。


どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。