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よかったことに目を向ける

家に帰ると、暗闇のなか玄関で涙目の息子が立ち尽くしていた。

「この子はゲームをするって言って、ご飯よりゲームを選んだんやから何もあげんといてや!」

そんな声が奥から飛んでくる。

状況は理解できた。

まぁ息子が悪かったのだろうけど、ご飯抜きはかわいそうだな。


最近は帰ってきたら手洗いうがいをし、真っ先にお風呂に入るように言われている。


まずは息子と一緒にお風呂に入ることにしよう。

放置された状態だった息子は、お風呂の誘いに素直についてくる。


お風呂に入り温まった息子はひとまず落ち着きを取り戻しました。


「今日のよかったこと3つ教えて」

これは子どもと一緒にお風呂に入ったらしている、お決まりの質問です。

普段は楽しく教えてくれたり、ふざけて答えたり、やる気のない返事を返されたりと楽しくやってるのですが、今日はどうだろうか?

いつものように聞いてみた。


話しやすいようにこちらからあれこれ話をふると、表情に明るさが現れて、いつものようによかったことを3つ教えてくれました。


お風呂から出て、服を着て髪まで乾かしたあと、「ママのところに謝りに行こう」と息子の手を引いて謝りに行きました。


今日は息子にとっては、いやな1日だったかもしれない。

それでもいっぱいゲームはできたし、よかったこともあった。

怒られたことも、実はよかったことなのかもしれない。

息子に自分のご飯を半分こに取り分けて、一緒に食べていると、普段は嫌って食べない唐揚げにもかじりついていました。

ポテトサラダを丁寧にすくいとりながら食べる息子。

息子はご飯のありがたみも感じられただろうし、僕にとってもこうして2人でご飯を食べるのもいいものでした。

今日はいい1日だったなと、しみじみ思うのでした。

読んでくださるだけで幸せです。 サポートいただけるほど、何か心に残るものが書けていたのだとしたのならこんなに嬉しいことはありません。