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今日はどん底の気分を味わった

今日は1日気が気でなかった。

朝出社時に事務所のドアを開ける時、カードリーダーにカードをかざすシステムがうちの会社にはある。

そのカードはうちの事務所だけでなく、別の場所にある他の事務所にも入室できる社員証を兼ねた会社共通のカードである。

このカードを無くすと、セキュリティ事故という扱いになり、大変めんどうなことになる。

少なくとも1週間はまともに仕事ができないほどめんどうなことになる。

そのカードはいつもスーツの内ポケットにあるのが定位置で、仕事中は首から下げている。

そして帰社時にスーツの内ポケットにしまって帰るのである。

その大事な大事なカードが今朝、事務所に近づいたあたりで内ポケットをさぐるも手が空振る。

名札入れに入れて紐もついているので、ポケットを探って空振ることなんて普通はありえない。

つかめるのは空気だけ。

え!

ない!

え!

他のポケットを探るも見当たらない。

今日はたまたま朝に事務所の清掃に入っていたので、清掃員さんの出入りのために事務所のドアは開放されていてとりあえず中には入れた。

事務所に着いてから、身につけているものや、カバンの中を全て確認するも見当たらない。

おかしい。

基本的にスーツの内ポケットに入れっぱなしにしているはずだから、他のところにはない。

自宅でもポケットから出すことはないが、金曜日は終電で疲れ果てて帰ってきたので、無意識にポケットから出してしまっていて、それに気づかずに家をでたのかもしれない。

会社から妻にスーツを入れているクローゼットを確認してもらったが、それらしい物は見つからなかったとのこと。

たぶん家だろうなと思っていたので凍りついた。

家にもないとしたらどこで無くしたのだろう。

金曜日はコンビニぐらいしか立ち寄ってないし、内ポケットを触ることさえしていない。

もちろん服を脱いだりもしていない。

しっかりと起きていたから、スられたりということも考えづらい。

でもない。

たぶん家だろうとは思うが1日気が気でなかった。

仕事では日中作業着を着ているので、帰りに着替えるためにスーツを改めて確認するもやっぱり見当たらない。

家でも妻に探してもらって出てこなかったし、家にあるという期待も薄い。

まずいまずいまずい。

今日家に帰ってなかったら、というぶんnoteに何を書こうなんてお気楽に考えられる時間はとれなくなる。

反省文で頭を悩ませなければいけなくなる。

評価は減点が免れないし。

とにかく大変なことになる。

そんな思いをしながら電車に乗っていると、ふと気づいた。

あれ、スーツの上着この柄だったっけ?

スーツは基本黒のスーツで、自分が持っている他のスーツとも色味は似ている。

ただ、ズボンの柄と上着の柄がなんとなく違っているように思う。

そうだとしたら納得がいく。

違う上着を着ていたとしたら当然今着ているスーツのポケットに入っているはずがない。

少しの期待を胸に帰宅した。

そしたらあった!

家のクローゼットにあるスーツの内ポケットに入っていた!

よかったーーーーーー!

それにしても違う上着を着ていくなんてどんだけボケていたのだか。

さんざんスーツのポケットをこねくり回していても気づかなかった。

九死に一生を得た気分です。

ホントに大事なものだったので、これからはしっかりと管理しようと心に誓うのでした。

あーーーよかった。


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