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高松の旅(1)だって安かったんだもん

昨夜から香川県は高松に来ている。なぜ高松へ来たか。それはジェットスターの航空券が安かったからである。6880円。片道ではない。往復でこの値段である。これはもう、目的がなくともチケットを取っていいだろう。本場の讃岐うどんさえ食べられれば満足だ。だって6880円なんだもん。

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飛行機では読書。ルトガー・プレグマン『Humankind 希望の歴史』を持ってきた。この本によれば、「経済学を学べば学ぶほど、学生たちは利己的になっていく」という研究結果があるらしい。実におもしろい。著者は世界各地の多くの興味深いエピソードや研究結果をもとに「性善説」を唱える。最初こそ「性善説?」と半信半疑でページをめくっていたのだが、すぐに止まらなくなる。そして内容にのめり込む。これまで持っていた人間観を改めたくなるし、自身の成長にも繋がりそうなヒントをもらえる。そんな本だ。おすすめ。

昨夜20時、高松空港に到着。ホテルにチェックインし、サウナに入ってから寝る。

ここからが今日の話。朝起きてダイヤモンド・オンラインを開くと、ぼくの記事が掲載されていた。2回目の寄稿記事だ。

難関ミネルバ大学の試験内容や、実際の合格者がどんな課外活動をしていたか(アメリカの大学では課外活動が大きな評価対象となるので)について、合格者の煙山拓さんに取材した。サッカーでは12歳で東京都選抜に選ばれFCバルセロナと対戦し、高校に進学してもサッカーと両立しながら軽やかに学びをつかむ煙山さんの行動力に大きな刺激を受けた。

記事をSNSでシェアしたあと、8時30分の開店と同時に、讃岐うどんの名店「麺処 綿谷 高松店」へ。肉ぶっかけ、「小」でこのサイズ。

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東京なら「大盛り」で出されても全く違和感のないボリュームだった。温玉も載せて530円。うまい、はやい、やすい。これ食べたら14時頃まで全然お腹空かなかった。

今朝は写真家・市橋織江さんのオンライン取材。大学4年生のとき、ぼくは本屋さんで見つけた市橋さんの『Gift』という写真集に衝撃を受けた。「世界にはこんなに美しい場所があるのか」と。そのことをご本人にも伝えられて良かった。

取材が終わり、昼前から観光開始。中央公園には巨大なたぬきが寝ていた。

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うどん食べ過ぎたのかな

香川県庁へ。この県庁舎東館は世界的建築家・丹下健三の設計。かっこよかった。

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その後、学生たちの明るい声が飛び交う香川大学のキャンパスを通り抜け、菊池寛記念館へ。作家・菊池寛は、芥川賞と直木賞を創設した人物で、文藝春秋社の創業者でもある。日本の文芸の普及に多大な貢献を果たした。

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印象に残った彼のエピソードは、中学時代に高松に図書館ができると毎日通いつめ、蔵書2万冊余の大半を読破したという話。尋常じゃない。

また、この記念館でおもしろかったのは、歴代の芥川賞と直木賞の受賞作がズラリと並ぶコーナー。1935年から2022年までの受賞者と作品を、一気に総覧できた。「石原慎太郎は『太陽の季節』を書いて23歳で芥川賞を取ったんだなあ」とか。村上龍や司馬遼太郎、宮城谷昌光など大御所の若かりし頃の写真も見られてしみじみとするものがあった。

いろいろと勉強になった。記念館を出ると、とにかく暑い。27度。日陰の道が少ないのでかなり体力を奪われる。20分歩いてホテル近くまで戻り、スタバで休憩。メロンのフラペチーノを飲んで生き返る。これはうまい。もう2回目。本当にメロンを食べてるみたいな気分。

夕方、近くのパン屋「Bakery Cafe ル・レーヴ」で、あん塩バターパンと明太バターパンを買う。うまかった。

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旅日記では、なるべく訪ねたお店の名前をきちんと残しておく。いつか忘れてしまうから。時間が経てば、お店の名前どころか、訪ねたことすら忘れてしまう。ぼくは10年後にまた高松に来たとき(5年後かもしれないし、20年後かもしれないけど、って書くと村上春樹っぽくなる)、またこの日記を見返して「そうそう、あそこであん塩バターパンを食べたんだったな」と思い出したら楽しいと思うから、ちゃんと残しておく。読んでくれた人の参考にもなるかもしれないし。とにかく、それまでにnoteがサービス終了(チーン)にならないことを願う。

夜は瓦町駅前の「洋食の店 おなじみ」でハンバーグを食べた。これもうまかった。

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明日は早朝から島へ行ってこようと思う。

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