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お金を増やすのではなく、信頼してくれる人を増やす

「自分を変えていくためには、何か特別な体験や話が必要だと考えている人が少なくないが、(中略)捉える心が貧しいと、どんなにすごいものを見てもさほどためにはならないが、これが優れていれば、ちょっとした体験から大きな決意をすることが可能なんだ。この見たものを捉える心こそ、その人の価値観なんだ」

『華僑 大資産家の成功法則』は2005年に発刊された本なのだが、何かで評判を聞いて昨年買ってみた。読んでみたら、ありきたりな自己啓発本とは異なる、素晴らしい内容で、これからも再読しようと決めた。

ある若者が、中国人の大富豪から「ビジネスで成功するために大切なこと」を教えてもらう話で、実話が元になっている。若者の作った会社は見事事業で成功し、今では東証一部上場企業になっている。その若者こそ、株式会社ラクーンホールディングスの創業者・小方功さんである。

つい先日またサクッと読んでみて、印象に残った言葉を箇条書きしてみた。ストーリーが最高におもしろいので、気になったらぜひ読んでみてほしい。

・ビジネスは「必要」で成り立っている。経済が不安定になると「必要」が変化する。それにいち早く気づくこと。

・信念を持たない人は、どの知識を自分の頭の中に残して、どれを忘れていいのか、優先順位を決めることができない。

・人は失敗から学び、それを繰り返しながら強くなっていく。

・お金を増やすのではなく、信頼してくれる人を増やすこと。

・知識を得る前に人格を高める努力を。

・人格や人徳を高めていくために必要なのは知識ではなく決意。

・自分を変えるために特別な体験や話が必要なわけではない。もっと大切なのは見たものをどう捉えるか。

・「ほしいもの」を明確にすれば、何をすればいいのかが見えてくる。努力しているのになかなか成功しない人は、このほしいものが明確になっていない場合が多い。

・自分の好奇心にちゃんとつきあっている人は意外と少ない。

・チャンスは待つものではなく、自分で作り出すもの。

・どんなに優秀な人でも、対人関係が良好でなければ事業の成功はありえない。人との関係について学ぶ事はとても大切。

・大抵の人は相手によって違う信用度を示すのが普通。それなのに人は個人の信用度を点数でもつけるかのように、一定のものとして議論する。

・相手の信頼が欲しければ、まず自分が相手を信頼する必要がある。

・「どうも信頼できないが仕事なので我慢して付き合おう」なんていう発想を持つのは間違い。信用できないと感じるのは立派な「判断基準」

・自分と合わない人や理解が得にくい人とは仕事を避ける。

・人間性や信頼関係が仕事につながる。

・会社を経営して3年持ちこたえたら、最低限の信用が得られる。事業に継続性があることの証明。

・相手をよく選ばないと、散々アイディア会議に付き合わされたあげく、何も成果がなかったなんていうのはしょっちゅう。

・人柄の良さと金儲けのうまさは別。

・相手は善良で人柄も良いのだけど、ビジネスセンスに欠けるために、一緒に仕事をして結果的に損に巻き込まれるということもある。

・肩書きや所属にとらわれず、自分を素直に伝える。

・人は、一生懸命がんばっている人や、真剣にやっている人を見たら応援したくなる生き物。

・話がうまくなるには、できるだけたくさん話すこと。それも限られた世界で話すのではなく、できるだけいろんな価値観の人と数多く話すことが重要。

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