今週の振り返り

普段あまりこういうことはしないのだけど、2人の友人に影響を受けて、この一週間を振り返ってみることにする。正確に言えば3人かもしれない。村上春樹の『遠い太鼓』にも感化されたから。

5月29日(日)

朝から新小岩でモデルの仕事だった。過去に2度撮影でご一緒したカメラマンの村上さんが依頼してくださった。この日は早稲田OGのモデル・宮下ゆりかさんとコンビを組んで、作業着を着て運送会社のイメージ写真を撮った。モデルの仕事はいろんな職業を覗き見するような感じがして楽しい。宮下さんのことは、彼女が早大生だった頃から一方的に存じ上げていたので、10年越しにお会いできて嬉しかった。

5月30日(月)

もんかほりさんにライターコンサルの初回セッションをした。これでライターコンサルは104人目。彼女は現在会社員だが、フリーライターになってインタビュー記事を書くことに憧れを持っているという。今年3月、彼女は旧友と再会した際に、「中村洋太さんというライターがいるよ」と教えられ、それでぼくのことを知ったのだそうだ。彼女の旧友は、ぼくの直接の知人でもあった。

「友人から中村洋太さんのことを紹介してもらって、noteを読ませていただいてるうちに、とても素敵な文書で、とても素敵なお人柄が伝わり、感激して一気にたくさんの記事を読ませていただきました」

そんなありがたいDMをいただき、コンサルをすることになった。新しい一歩を後押しできたなら嬉しい。つないでくれた知人にも感謝したい。

5月31日(火)

村上春樹『ノルウェイの森』の上巻を読み終えたので、図書館へ行って下巻を借りてきた。併せて、予約していたルトガー・プレグマンの『Humankind 希望の歴史』の上巻を受け取る。周囲で読んだ人たちが絶賛していたので、以前からずっと読みたいと思っていた。彼の本国オランダでは25万部のベストセラーになったという。

5年前、ぼくはプレグマンが書いた『隷属なき道』を読み、影響を受けた。それはベーシックインカムについての示唆に富んだ本で(当時は盛んにベーシックインカムについての議論が交わされていたが、そういえば最近はあまり聞かない)、驚くべきことに彼はぼくの一つ下の年齢だったのだ。「20代後半でこんなすごい本を書いてしまうなんて、恐るべき天才だ」と当時思った。そういう彼が書いた本だから、『Humankind』にも期待を寄せている。

6月1日(水)

コンタクトレンズを買いに渋谷へ出かける。ぼくは半年ごとに決まった眼科で買う。最近は川崎くらいにしか出ていかなったので、渋谷は久しぶりだった。昼前に用事は終わり、Miyashita ParkのMaguro Marketでスパイシーサーモンポキ丼を食べた。ぼくはこれが大好物なのである。ハワイやカリフォルニアで食べたポキ丼と、カラッとした気候と青空をセットで思い出す。この味はどうやって作るのだろう?と気になって調べると、どうやら豆板醤、ごま油、醤油、マヨネーズという調合のようだ。それなら家でもできるじゃないかと、今度やってみることに決めた。でもこれを作るときは絶対アボカドを載せたいから、アボカドが安いときにしようと思っている。近所のスーパーはいつも198円で、ときどき98円とか138円とかになる日があるから狙っているのだが、その日はなかなかやってこない。「大した値段じゃないんだからさっさと買って作ればいいじゃないか」と言われそうだが、ぼくはどうもこういう庶民的な感覚から抜け出せない。

6月2日(木)

一日中、本を読んでいた。前夜から読み始めた『ノルウェイの森』の下巻を、この日の夜には読み終えた。世界観に浸れて満足だ。ぼくは学生時代に『ノルウェイの森』を一度読んだけど、当時はそんなに好きになれなかった。でも今回は、良い小説だなと思えた。この10年間で、ぼくもなんだかんだいろいろなことを経験して、共感できることが増えたためであると思う。再読も良いものだ。

ダイヤモンド・オンラインに寄稿した記事の最終チェックが終わり、来週公開されることになった。今回もミネルバ大学に関連するインタビュー記事。楽しみにしていてほしい。

6月3日(金)

久しぶりにnoteを更新した。ピアノ(電子キーボード)を購入し、毎日練習している経緯を今のうちに書き残しておかないと、忘れてしまいそうだと直感したからだ。思い残すことなく書けて良かった。

(残念ながら?)こういう趣味的な文章が、ぼくには向いていると思う。ライターが本業なのに、どこかで「お金のために文章を書きたくない」と思っている自分がいる。わがままだ。

この日はバッハのメヌエットをたくさん練習し、かなり上達を感じられた。一週間前までは両手で弾くのもおぼつかなかったのに、今では暗譜でスラスラと弾ける。ミスも減ったし、こなれてきた。動画で撮影し、家族に共有した。成果を見てもらえるとモチベーションにもつながる。

6月4日(土)

朝8時からMATCHA代表の青木優くんにコンサル。彼のnote発信の整理を手伝えて、お互いに良い時間になった。ちなみに彼が毎週振り返りnoteを書いていて、それが「ぼくも今週を振り返ってみよう」と思ったきっかけのひとつだ。

その後、取り憑かれたようにバッハの『インベンション』13番を練習した。ぼくのピアノレベルからすると遥かに難しい曲なのだが、「1日1小節」ずつなら弾けるようになるんじゃないかと思い、やってみることにした。この日だけで3時間は練習しただろうか。100回やって1回ノーミスで弾ける、くらいのかなり忍耐を要する時間だった(ストレスも溜まった)が、気付けば冒頭の4小節を通して弾けるようになっていた。たった4小節でも、紛れもないバッハである。バッハを感じるには4小節もあれば十分なのだ。


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