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高松の旅(6)偶然の再会

高松最後の一日は、特に予定を立てず、市内でのんびりした。昨日のドライブ旅の日記も書かなくてはいけなかったし、結局それで午前が終わった。

朝、うどんを食べに行った。高松に来て最初に食べた「綿谷」の肉ぶっかけがおいしかったので、またそれを食べることにした。ただし、サイズは小でもボリュームがすごいので、今回はハーフ(小の半分)にした。朝ならこれで十分なくらいの量。温玉も載せて、440円。3.5ドル。3ユーロ。世界もびっくりの値段の安さであり、コスパの高さだ。

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しばらく食べてたら、隣から「中村さん!」と呼ばれた。びっくりして振り向くと、2日前に古書店で出会った猪野さんだった(ぼくの文章のファンだと言ってくださった方、あるいは出会った瞬間に缶ビールを渡してきた方)。

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「ぼくも朝はよくここで食べてるんですよ」

高松にわずかしか知り合いがいないなかで、バッタリ会うなんて。ちなみに猪野さんは朝から「冷やかけ(小)+からあげ+磯辺揚げ+おにぎり」を食べていた。なんて食欲だ。「うどんのおかげで、香川県は糖尿病患者が多いんですよね」と言っていた。わかる気がする。昨日も朝8時からうどんを食べていたら、水商売の勤務明けと見られる若い女性2人がうどんをすすっていた。こういう光景は香川ならではだと思う。

その後、スタバで昨日の旅日記を書いていた。壁にうちわの装飾があった。

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ようやく昼過ぎに書き終えて、お昼は「海鮮問屋 仲見世」で海鮮丼を食べた。それからJR高松駅まで20分ほど歩いて、その隣にある「サンポート高松」の屋上展望台に行った。

昨日、前職時代の後輩から6年ぶりに連絡があった。

「実は今高松に住んでいるので、中村さんの旅行記を楽しく拝見させていただいてます!」

その後輩が、「サンポート高松」の屋上展望台をお勧めしてくれたので、行ってみたのだ。そこからは、フェリーが行き交う高松港と、周辺の島々が一望できた。

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とくに一番近い女木島はハッキリ見える。そのほか、男木島、大島、豊島、直島も部分的に見えた。島の位置関係が掴めて良かった。風も気持ちいい。

しばらくカフェで読書して、「湊屋」という和菓子屋さんで栗どらやきと笹饅頭(柚子)を買った。

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そしてまたホテルへと戻ろうと横断歩道を渡っている途中、自転車で通り過ぎた男性が振り返ってぼくを見た。

「中村さんですか!?」
「え?」

誰かと思ったら、なんと瀬戸内サニー株式会社CEOの大崎龍史さん!

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以前都内のパーティーでお会いして少し話しただけなのに、まさかこんなところで会うなんて奇跡過ぎる!

和菓子屋さんに立ち寄っていなかったら会えなかったと思うと、人生の妙を感じる。

夕方、ランニングに出かけた。栗林公園の周りをぐるっと走り、8kmのコース。アップダウンがありややしんどかったが、昨日の高屋神社の比ではない。坂を登ってトンネルをくぐると、瀬戸内海が見えた。素朴で、どこか懐かしさを感じる風景だった。地元横須賀も海と坂の街だからかもしれない。

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夜は「炎伝」でカルビ丼を食べた。高松は居酒屋ばかりで、普通の飲食店探しになかなか苦労する。野菜も不足しがちになる。でも、うどんを食べに来たんだからまあいいか。うどんは毎日1回食べられたし、目的は果たせた。

明日の朝便で東京に戻る。次回高松に来るときは、犬島や大島も行ってみたい。見どころの尽きないエリアだ。高松でお世話になった方々、ありがとうございました!

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