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文章化しなかった思考は消えていく

今年もあっという間に年末になってしまった。

11月からライター講座「ぶんしょう舎」の講師として12名の受講生を受け持っているため、ここのところは課題として出しているインタビュー記事やエッセイの添削ばかりしている。それとは別に通常のライターコンサルも行っているから、この1ヶ月で20〜25本の原稿を添削した。1本3000字程度とそこそこのボリュームがあるので、赤字を入れるのに毎回2〜3時間かかる。忙しさはあるが、受講生たちの成長を間近で感じられ、充足感に包まれた日々を送れている。

仕事にやりがいを持てている一方で、自分の文章を書くことが、ほとんどなくなった。

夏以降は基本的にクライアントワークをしていないし(唯一受けたのはポルシェジャパンさんのお仕事。サッカー日本代表の南野選手にインタビューできました)、10月頃まではちょこちょことnoteにエッセイを書いていたけど、それも最近はめっきり減った。

とはいえ、読書は結構しているわけだから、書く時間がまったくないわけではない。書こうと思えば書けたのに、書かなかった。猛烈に書きたいことがあまりなかった、というのもあるだろう。でも「小さな書きたいこと」なら、たくさんあったはずだ。

2年くらい前までは、ぼくは日々何かしらを投稿する人間だった。ただ、あまりにもすぐに何でも書いてしまう(遅くとも翌日までには)ものだから、「もっと寝かせたい」と思うことも多かった。「思考が成熟するまで発酵させた方が良いこともあるんじゃないか」と。そういう面もあったから、最近の書かない日々も「まあいいだろう」と呑気に構えていた。きっと熟成して、時間が経ってから良い感じの文章が書けるんじゃないか、とさえ思っていた。

しかし、今朝見かけた「文章化しなかった思考は消えてく」というツイートにハッとした。

おい、消えんなよ。いやでも、本当にそうだ。実際はいろんな出来事があって、その都度いろんなことを考えていたはずなのに、何も書かなかったから忘れている。

だから今は、もっと書かなきゃという思いに駆られている。「文章化しないと思考が消えていく」という話も、ここでこうして文章化しなかったらすぐに忘れてしまう気がする。怖い怖い。

添削していると、日々いろんな気付きがある。また仕事のことに限らず、最近海苔にハマっている理由とか、パーソナルトレーニングを5ヶ月間続けてどう変わったかとか、近頃思うこととか、今度やってみたいこととか、書けることはいくらでもあるはずなのに、忙しさにかまけたり、手元の本に飛び付いたりして、ほとんど書かずに過ごしてきてしまった。

ちょうど新しい年も迎えることだし、2022年は心機一転、「書く年」にしたい。読書も楽しいし、添削も楽しいけど、一応「ライター」を名乗っているわけだし、もっと文章を書いていこう。

それに、やっぱりぼくは書いた方が「流れ」に乗れる気がする。できれば、思ったこと全部書きたい。ブログやFacebookでなんでもかんでも書いているうちに、ライターになったわけだしね。先日、コンサル受講生の村上さんから電話越しに言われた、「中村さんの文章が大好きだから、もっと書いてください。楽しみにしています」という言葉も心に残っている。待ってくださっている人たちのためにも。

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