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行動が伴わない夢は、ただの夢にすぎない

最近、コンサルの時間以外は書籍化のことばかり考えて、企画のアイデアを整理しているのだけど、昨日、どうにもこうにも煮詰まってしまい思考が堂々巡りしている感じがあったから、一旦執着するのをやめて頭と心をリラックスさせることにした。

友人におすすめされたノンフィクション『エンド・オブ・ライフ』を読んでいると、「こういう文章もありなのか」とヒントになることがあった。

「卓越した才能の持ち主は、作品に自分の人生経験を集約させ、人々に伝えることができる人。写真や絵画、建築だろうと同じこと」

と、かつて『ナショナル・ジオグラフィック』のある編集者は語った。

「文学というのはもともと、伝達可能性の限界を追っていたもの。『こんなことが伝えられるとは思わなかった』ということを伝えるのが文学の創造性」

と語ったのは養老孟司さん。

そして両者ともに、「それをやったのが星野道夫」と続けたことを思い出した。ぼくが星野道夫のエッセイを好きなのも、まさに二人が言っているようなことを感じるからだ。

良書を読むたび、「こういう書き方もありなんだ」と驚かされる。発見に満ちていて、自身の創作にも刺激を受ける。優れた書き手たちは、まさに伝達可能性や表現の限界を追っている。ノンフィクションって自分には無理だと思っていたけど、少し希望を持てた。「こうしなきゃいけない」というのはないのだから、自分の得意なスタイルで書けばいい。インスピレーションを受けて、ノートにアイデアをメモした。

帰り際、書店に立ち寄って、ふと『ずっとやりたかったことを、やりなさい(2)』という本が気になったので、買うことにした。最近はあまり自己啓発書を読まなかったけど、なんだかこの本に呼ばれているような気がした。

「どんな生活の中にもクリエイティブになれる場所はある。どんなに物が溢れていようが、何もなくてがらんとしていようが、創作活動はできる。「妨害」しているのは他でもない、あなた自身だ」

「行動が伴わない夢は、ただの夢にすぎない。本気で取り組めば、夢は実現するのだ。「〜したい」から「〜するつもりだ」に心を変えるとき、私たちはかわいそうな犠牲者であることをやめ、冒険者になる」

「多くの人が、創造的な仕事をはじめるためには、作品を完成させ、確実に世間に認められる方法をきちんと把握していなければならないと考え、たじろぐ。一番大切な一歩を踏み出す前に、「確実に成功する」という保証を求めてしまう。しかし何より大切なのは本気で関わることだ」

「考えることが敵なのではない。本当の敵は、考えすぎることだ」

「夢をサポートする動きが出てくるのは、願望の矢を放つとき、すなわち、実際にプロジェクトに取り掛かるときである。動きを生み出すのはあなた自身だ。あなたの断固たる決意に人々や出来事が共振する。エネルギーはエネルギーを引き寄せる。あなたがエネルギーと興奮を生み出せば、他の人は追いかけてくる。実際に行動に移せば、結果は後からついてくるのだ」

いや、本当に、ぼくは行動が伴わずに思考を繰り返してばかりいるから、自分の中で堂々巡りするばかりで、何も始まらないのだろう。

いろんな人がいろんな意見を言う。その中には真逆の意見もある。だからみんなの意見を聞いて、集約させていたら、ますます身動きが取れなくなってしまう。きっと、失敗したくないから、多くのアドバイスに耳を傾けようとするのだろう。でも「何も動かないこと」が一番の失敗なのだから、さっさと始めることだ。

自分はどうしたいのか。どんな本にしようかなと考えているだけではただ時間が過ぎ去ってしまう。それよりも、書き始めることなんじゃないか。多少考えが定まっていなくても、少しずつ実際に書き進めていくなかで見えてくるものもあるかもしれない。

「創作するというのは少しダイエットに似ている。まずはじめる必要があり、それが成功もしくは失敗のはじまりである。今日中に一冊の本を全部書き上げるのは無理だが、1ページなら書くことができる。何事であれ、はじめることはできるのだ」

この本の中で、著者が提唱するのが「モーニング・ページ」という方法だ。毎朝起きたら、率直に今思っていることや感じていることをノートに書く。悩みや心配、不安を吐き出す。気になっていることや今日の予定についてでもいい。なんでも書く。著者はそれを「脳の排水」と表現する。

試しにぼくも今朝、やってみた。とてもいい。紙のノートに書いているうちに、noteに書きたくなって、今こうして書いている。とにかくまずは、書くことだ。なんでもいいから、動いてみよう。

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