いま読みたい8冊
近所の書店に足を運ぶと、「そうだ、この本を読みたいんだった」「これもあったな」と、どんどん出てくる。
自身の整理のためにも、これから読みたいと思っている本を挙げてみる。
まず、いま現在読んでいる本が2冊ある。
『同志少女よ、敵を撃て』
今年1月19日に発表される「直木賞」候補にも選ばれた話題作。小説の舞台は「独ソ戦」。第二次世界大戦中、1941年から1945年にかけて、ナチス・ドイツとソ連の間で行われた戦争である。この戦争で、ソ連側は女性兵士も多く従軍したという。そんなソ連軍の女性狙撃兵をめぐる小説となっている。昨年、アガサ・クリスティー賞を審査員全員の満点で受賞したというニュースから興味を持ち、読み始めた。
しかし、そもそもぼくは独ソ戦のことを何も知らなかったので、作品の背景を知った方がおもしろさが増すだろうという期待から、『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』を読み始めた。
この作品、古そうで古くない。刊行は2019年7月。「新書大賞2020」を受賞し、1年前の時点で12万部を突破している。このテーマで10万部を超えていることが驚きだが、その評判の理由は、「独ソ戦について、欧米の最新の研究成果をふまえ、これまでの通説を覆している」点にある。
そもそも「通説」が何かも知らなかったぼくのような読者でも大丈夫。ちゃんとわかりやすく書かれている。しかし、興味を持てないとおもしろくないかもしれないから、その点、『同志少女よ、敵を撃て』と一緒に読むのがやはりおすすめだ。相乗効果がある。
そして、「独ソ戦」といえば、NHKの「100分de名著」シリーズでも取り上げられた『戦争は女の顔をしていない』も気になっている。
独ソ戦に従軍した女性たちの感情に焦点をあてた作品で、著者のアレクシエーヴィチが500人以上の女性兵士たちにインタビューし、生きた証言を本にまとめたもの。余力があれば読んでみたい。
また、昨年兄が読んでいたので気になって買ったクラウス・コルドンの〈ベルリン〉3部作もこの機会に読みたい。
児童文学だから読みやすいはず。第二次世界大戦のヨーロッパ側の知識が皆無なので、教養として知っておきたい。
さて、ここからはもう少し明るい本を。
ヒコロヒー『きれはし』
先日、BRUTUSでたまたまヒコロヒーさんのエッセイを読んだとき、「うわ、文章うま!」と驚いた。それで興味を持って調べてみると、案の定、エッセイ集を出していた。初めてテレビで観たとき、独特の知的な雰囲気に魅了されたが、彼女のエッセイを読んでやはり素晴らしい才能の持ち主だったなと実感した。
『円 劉慈欣短篇集』
SF小説『三体』の著者、劉慈欣の短編集が昨年末に出た。きっとおもしろい。読まなければ。
『そして、ぼくは旅に出た。: はじまりの森 ノースウッズ』
いま図書館で借りている本なので、この一週間で読まなければいけない。第7回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」受賞作品。星野道夫さんのよう、という評判を聞いて、読んでみたいなと思った。「ノースウッズ」と呼ばれるアメリカの湖水地帯をカヤックで巡るソロ・キャンプ旅だそうだ。
『消失の惑星』
本好きな人たちの多くが「2021年のベスト10」に入れていたので、興味を持った。
あとは、
・哀愁の町に霧が降るのだ
・Humankind 希望の歴史
・水滸伝
・蒼穹の昴
なども読みたい。その他にも積読本はたくさんある。今年も時間が足らなそうだ。少しずつ、確実に読んでいこう。
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