見出し画像

大阪〜博多600km徒歩の旅(20)山口県周南市〜防府市

大阪から博多へ 山陽道600km徒歩の旅
第20ステージ
山口県周南市〜山口県防府市(28km)

今朝は6時半起き。高松さんのお宅で朝ごはんをいただいた。お餅の入ったお茶漬け。初めて食べた。

昨日のゴール地点である徳山駅まで、福川駅から電車で戻ろうとしていた。ところが、お父さんがちょうど徳山方面へ行くということで、8時に車で送ってくださることになった。

車内での雑談が楽しかった。昨夜は21時から深夜0時過ぎまでずっとリビングをお借りして文章を書いていたため、お二人とは夕食時にしかゆっくりお話ができなかった。お母さんはハンドドリップでおいしいコーヒーを淹れてくれてありがたかった。今朝はコラーゲン入りのプロテインも用意してくれた。

徳山駅に着くと、なんと別れ際に旅のご支援をいただいてしまった。高松さんご夫妻には本当にお世話になりました。ありがとうございました!

駅前図書館のスタバで更新作業してから、9時過ぎに出発した。この旅も今日で20日目。防府を目指して歩く。

オーディブルで『グッド・ライフ: 幸せになるのに、遅すぎることはない』という本を聴いていた。様々な研究結果から、人間が継続的な幸せを感じるために最も大切な要素は、成功や名声、お金などではなく、「良い人間関係」だと筆者は述べていた。興味深い内容だった。「複雑で、困難な人生が幸せをもたらす」とも言っていた。なんだかわかるような気がした。

7kmほど歩いて、また泊まっていた福川あたりに戻ってきた。昨日、おりょうさんという方からXでご連絡があり、偶然この近くにお住まいとのことだった。そして「辰尾神社」という場所を教えていただいたので行ってみることにした。

ぼくが「11時頃に着きそうです」とお伝えすると、お母様と一緒に神社で待っていてくださった。

小さな神社ではあったけど、今年は辰年なので、縁起の良い神社である。悪くない。「昇龍木(しょうりゅうぼく)」という、龍の形をした木があった。しめ縄も龍の形をイメージしているという。

おりょうさんが長門温泉郷の温泉の素をプレゼントしてくださった。大浴場のないホテルもあるので、たいへんありがたい。また、ここから防府へ向かう際の道路の注意点も教えてくれた。

「この道はちょっと危ないので、少し遠回りにはなりますけど、南の道を通った方がいいです」とか、「ここから先は何もないから、食べるとしたらこのあたり」など。

こうした地元の方ならではの情報がありがたい。雨が降ってきたのでレインウェアを着て、再出発。

福川から椿峠へ向かう7kmほどの区間で、山道を越えた。急斜面だけど癒される道だった。今朝高松さんが作ってくれたおにぎりを途中で食べた。

「ひとりで歩いていて寂しくないの?」と聞かれることがある。もう3週間近く大阪からひとりで歩いてきたけど、ところどころで人との交流があり、またSNSやnoteでの発信を通して読者や友人たちとの交流ができるから、孤独はほとんど感じない。

椿峠を越えて防府市に入り、トラックドライバーたちの聖地らしい「ラーメンショップ椿峠店」でランチ。ネギミソラーメンがおいしかった。

さっきおにぎり食べたけど、少しごはんも食べたいなと、何も見ずに「ごはんの小ください」を頼んだ。そしたら、出てきたごはんが、小にしてはかなり量が多いのである。ビックリしてメニューを見ると、ごはんのサイズ分類が、「大」「中」「小」ではなく、「中」「小」「少々」だったのだ。

心の中で思わず「大・中・小でいいやん!」と突っ込んでしまった。つまりぼくが頼んだのは中くらいの量だったのだ。

きっとたくさん食べるトラックドライバーたちにとっては、お茶碗一杯のごはんは「少々」というニュアンスが近いのだろう。そのように自分を納得させた。

ラーメン屋を出ると、素晴らしい景色が広がっていた!幸い、雨は止んだ。

峠を降りると、西国街道の宿場町だった富海に出た。「とのみ」と読む。途中にあった清水家の建物は、国の登録有形文化財に指定されているそう。立派なお屋敷だった。

小さな富海駅は、駅名のフォントと青い文字がかわいかった。

山陽本線の線路沿いの細い道からは、防府の輝く海と空が。濡れた斜面に光が反射し、景色はいっそう美しくなった。

16時過ぎ、防府駅にゴール。今日もなかなかしんどかった。駅前のルートインにチェックインし、サクッとシャワーを浴びてから、1.3km先の防府天満宮へ急いだ。

日本で最初に創建された天満宮で、学問の神様である菅原道真をまつっている。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並び、「日本三天神」のひとつと言われている。

この防府天満宮で、山口県を代表するラジオDJの大和良子さんとお会いした。

昨日のお昼に突然大和さんからDMが届いて、1月29日(月)夕方のラジオ生出演のお話をいただいた。長年お世話になっているウナギトラベル代表の東園絵さんが、ぼくのことを大和さんにご紹介してくださったそうだ。

東さんは「ぬいぐるみのための旅行代理店」という、かつてCNNでも取り上げられたほど唯一無二のユニークなビジネスを生み出した方。初めて聞く方には「え、ぬいぐるみ?」と耳を疑うと思うが、話が複雑になるのでここでは割愛させていただく。ご興味があればこちらの記事を。

東さんにとっても、山口県でツアーを展開するうえで大和さんに大変お世話になったとのことだった。また、泊まっていた高松さんのお母さんにも話したら、「えー!? 大和さんに会うの!?」と驚いていた。その反応だけでも、非常に有名な方なのだとわかった。

大和さんは現在、エフエム山口のラジオ番組「COZINESS(コージネス)」(月〜木15:00〜18:55)にて、パーソナリティを務められている。

そして防府天満宮の参拝を終えると、「見せたいものがある」とドライブで山口市に連れて行ってくださった。

全国的なニュースとしてかなり話題になったが、先日発表された『ニューヨーク・タイムズ』の「2024年に行くべき52か所」にて、北米やパリに次いで、なんと「山口市」が第3位に選ばれた。

それにより、今後インバウンド(訪日観光客)の増加が見込まれるのだが、山口観光の目玉のひとつである国宝「瑠璃光寺五重塔」は、現在70年ぶりの大改修が行われているところで、その美しい姿を来年まで見ることができない。

しかし、その姿がわかるプロジェクションマッピングや空間アートプログラムが開催されていて、大和さんがせっかくだからと車をビューンと飛ばして連れて行ってくれたのだ。

ぼくにとって瑠璃光寺は長年行きたかった場所だった。しかし瑠璃光寺のある山口市中心部は山陽道からはかなり北側に離れているため、今回の旅では諦めていた。だから突然訪れられて嬉しかった。

会場にはたくさんの人がいた。美しいプロジェクションマッピングを眺めて、また大改修が終わったら本当の姿を見に来ようと思った。

そして、明日のラジオ事前取材を兼ねて焼肉に連れて行ってくださった!お肉もおいしかったし、お話も楽しかった。大和さんもユニークな旅をされてきた方で、驚きのエピソードばかりだった。素敵な出会いに感謝である。

1月29日(月)、16時半から17時の間で、エフエム山口のラジオ番組「COZINESS(コージネス)」に数分間ぼくが生出演する予定だ。

エフエム山口のスタジオがある新山口を目指して、頑張って歩く。ぜひ聴いていただきたい。

<今日の費用>
スタバ 13円(500円ギフト使用)
ラーメン 950円
プロテイン 221円
ホテル 7016円

*****

引き続き、旅と発信の支援金を募っています。
よろしければ、応援よろしくお願いいたします!

昨日は高松さんよりご支援いただきました!
これまでに11企業、115名の皆さまからご支援いただき、
次の目標金額まで、残り268,234円(現在85%)です。
「大阪から博多へ 山陽道600km徒歩の旅(1月)」と「フィンランドの旅(2月)」に充てさせていただきます!

ご支援者様用応募フォーム

2023年 旅の予定&ご支援者様一覧(随時更新)


いつもお読みいただきありがとうございます! よろしければ、記事のシェアやサポートをしていただけたら嬉しいです! 執筆時のコーヒー代に使わせていただきます。