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Copilotを1年間触り続けて感じた変化①

ユースフルの神川陽太です。
普段はUdemyやYouTubeを通してMicrosoft×AIの実務に役立つ情報を発信しています。


今日のテーマ

マイクロソフト「Copilot」が1周年、画像作成機能を大幅強化 (msn.com)
ということで、Microsoft Copilotは2/7を以て1周年を迎えました。
生成AIと出会う前と後では、時間の過ぎるスピードが桁違いだと思う方はもちろん私だけではないでしょう。

な…なにもない……!

そんなCopilotですが、名称がCopilotになったのは2023年12月1日。
それまではBingAIとして君臨していました。

個人的にはCopilotに名前が変わってしまったせいで、Copilot for M365と明確に区別して説明をするための高いコミュニケーション能力が求められる毎日です。

前身のBingAI

本題に移りましょう。BingAIの時代から1年間触り続けたからこそ、
「あれ、Copilotってこんな感じだっけ?」のような
新たな気付きを様々なところで感じるようになりました。

今日は改めて気付きを文章に起こすことで、2周年の際の備忘録的な役割を果たしてくれればいいなと思っています。

それではいきましょう!



「より厳密に」のサービス精神向上について

Copilotの特徴に、
返答のスタイルをユーザーがボタン1つで選べるようになっていること
が挙げられます。

3つから選びます。

「『より創造的に』を使うとGPT-4 turboが使えるんだぜ」
って話はXでもよく聞きますが、他のモードについて聞かれた場合にはどうやって説明しますか?

僕には1つのキラーセンテンスがありました。それがこちら。

「創造的に」→めっちゃガツガツしている。多少の間違いは気にしない。
「厳密に」→すごい慎重。記事に書いてないことは絶対に答えない。
「バランスよく」→使わない

わかりやすいようにBing時代の具体例をお話します。


Bing時代の2つのモードの違い


ディズニー、ファストパス終了を発表 有料のプレミアアクセスは継続:朝日新聞デジタル (asahi.com)
↑の記事をご覧いただくと分かるのですが、
ファストパスを終了することはタイトルの通りである一方、
「なぜ終了するのか」の理由は一切言及されていません。

そこで、
「ファストパスが終了する理由を教えてください」
とそれぞれのスタイルを使って回答してもらいます。

「より創造的に」の場合

紫なので創造的です。分かりにくくて申し訳ない。

ガツガツ攻める「創造的」では、
「書いてないけど、たぶんこの理由やと思うわ」
のように、記載がないことを明らかにしたうえでBingなりの仮説を提示してくれるのです。

ニュースから新しい示唆や仮説を得るため、AIと対話する

これは生成AI初学者にとっても1つの取っつきやすいユースケースと言えます。

「より厳密に」の場合

よく見たらイメージカラーもちょっと変わっている?

一方で、厳密に答えると
「書いてない、以上。」
で会話が終わってしまいます。

なんとも気まずい空気が流れます。


Meanwhile in Copilot…(一方、Copilotでは)

もう一度同じ記事に対して、同じ質問をなげかけてみます。
すると、

一目で違いますね!

厳密モードでも仮説を考えてくれるようになりました!しかも3つ。

これは記事内から答えが見つからなかった場合、別のWebサイトを自発的にサーチするような挙動になったからだと考えられます。

では、もう「創造的」と「厳密」には違いがなくなったのでしょうか?


Copilotを使う際に、気を付けるべきこと

Copilotがリサーチで価値を発揮する場面は大きく分けると
「調べる」、「まとめる」、「深掘る」の3つがあると思っています。

ここまで、「まとめる」と「深掘る」ではCopilotのスタイルに違いがなくなってきているとの話をしましたが、
ここに来て「調べる」のフェーズで新たな問題が浮上します。

例えば、それぞれに対して

日本のエネルギー業界でChatGPTを使っている企業とその効果を教えて

と質問してみます。

「より厳密に」の場合

「ごめん、わからん。」って返ってきましたね。
ただそれだけで終わらず、「この業界なら事例あるよ」と
+αの情報をくれる点では引き続きサービス精神の高まりを感じます。

「より創造的に」の場合

「東京電力や東京ガスにあるよ!」と返してくれました。
しかも、TEPCO ChatGPTなど具体的な情報まで加えたうえで。

ここまでは「より厳密に」を責めるような気持ちがあったのですが、
提供されたリンクを開いてみると、、、

TEPCOなんて一言も書いてないみたいです…
東京電力とページ内検索をしてもヒットしませんでした。

注意すべきこと

ChatGPTができない、リアルタイムかつ信頼性を担保したリサーチの名目でCopilotを使う方は多いと思います。しかし、上記のように

Copilotだから100%正しい!

との心持ちで使ってしまうと、
良くない結果を引き起こしてしまうかもしれません。

従って、

①提供されたリンクについて、ファクトチェックを徹底する
②0→1のリサーチではなく、要約や深掘りに活用する

など、ルールや特徴を改めて理解して楽しいCopilot Lifeを!


ちなみに、「使わない」とバッサリ切り捨ててしまった
『よりバランスよく』は今後進化するそうですよ。

本日は以上!


最後にちょっと宣伝

我々ユースフルでは今後YouTubeでもCopilotに関するお役立ち情報を発信していきますので、気になる方はチャンネル登録よろしくお願いします🥺

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