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辛い2年間・・・でも・・・

今日久々税理士と打ち合わせで5月、6月の収支報告を受けた。

正直収支は若干の赤字。
その中でも特に問題なのは売り上げだ。

そもそもタレントは原価がかからない。
だから稼働ごとにマージンとタレントへの支払いが主収入なので、タレントの稼働自体がなければ、原価もかからないわけだ。

ただ稼働がなければ売り上げは少ない。
もろコロナの影響を受けたってことだ。

それに加えて事務所としての固定費、変動費がかかるため、ちょい赤字という2ヶ月間になってしまったわけだが…

ただ、7月になり、動き出したもの、戻り出したものも増え、おそらくそれなりに回復すると思う。

…が、それだけでいいのか?

今の様子だと当面コロナは収まらないだろう。
収まってきても、目に見えない恐怖にさらされた民心が『いままで通りのリアルなエンタメを楽しんでくれる事』は2度とないだろう。

コロナが収束したとしても、第二、第三の新型ウィルスが蔓延する可能性だってこれから大いにあり得る。

そんな時だからこそ挑戦することを恐れていてはダメなのだ。

止まる…これは下降すると同意。
いままで通り…それはよくて水平。

今こそリスクを抱えながら『いままで以上』の何かを求めて、新たな事に挑むことが肝要。

その中の焦点となる一つが、タレントのマネージメントと育成だ。
これはコロナに関係なく、自分の未来を見据えた結果2年前に動いた事業だ。
まだまだこのご時世に合わせて変化し、進化し、拡大できる要素を持っている。
なぜならビフォアコロナに立ち返るほどの過去がないからだ。

ただ、本事業をやり始めて2年が過ぎ…

…感想は…正直辛い。

なにが辛いって、思い通りにいかないことばかりだから。

それもそうだ。
人の人生は自分の人生ではないのだから。
価値観も判断基準も、優先順位も全てが千差万別。さらにいうとウチとの相性もだ。
もう頭が痛くてたまらない。
ここ2年間、自分の人生を考えるよりも、他人の事ばかりを考えて過ごしてきた。

たった2年前まで自分の事だけに集中していればよかった人生から、他人の人生を背負い、介入し、さらには芸能界という不確定要素しかない世界で活躍できるよう育てようとしているのだ。

それにいくらネット社会になったとはいえ、東京の最先端の情報とサイクルには、到底追いつけない場所である名古屋にいながらなわけだ。
それでもそんな境遇に抗い「名古屋でやれること、名古屋でしか出来ないことは何か?」を模索するしながら戦う事は変わらない。

…辛いんだ…とても…だけど……それが今までの人生で一番楽しくて堪らないんだ。
生きている!って実感があるんだよね。

さらに言うと、そんな苦悩ばかりで成功もしていない自分の周りにこの2年間だけでも本当に多くの味方が増えた。…が、敵も増えた。

どうやら事務所の悪評が立っているらしい。

…ふふふ。でも、それっていいことじゃん?

良くも悪くもその人たちの中に存在しているって事でしょ?新しい事やってるから、目につくんでしょ?ダサい?田舎臭い?

うんうん。そうでしょう。そうでしょう。

だって、まだ俺たちは何も成し遂げていないんだから。そりゃ、そう言われるわな。

でも、悪評がたつって、すげーことだ。

YO!YO!YOSUKE単体でやってた時なんて、そんな「噂」さえ立たなかった。

…でも今は立ってる。

めちゃくちゃヤル気が出てくる!感謝だ。

人は何かを強く決めるという時は反発する分子も出てきてしまうのが必然。

今まで、全員が平和で仲良くて、手を繋いでずっと仲間でいられたらサイコー!…と思ってたわけだが、そんな事にはならなかった。
もしかすると出来る人もいるのかもしれない…でも自分はそんなデカい器じゃなかったらしい。

だから、自分を偽らず、何がやりたいか?それだけを追求していくことにした。

そして、自分が犯した言動、挙動で起こった出来事は、全て受け入れる事にした。
トライアンドエラーをどんどんしていく事にした。

失敗し、人を傷つけたり、自分が傷ついたり、いろんな軋轢を生んだり、叱られたり…それらに耐えながら、まだ見た事のない景色に出会うために。

人を育てる苦労って、人を使うだけの人にはわからんのよ、絶対。
成功してからしか興味がないわけだから。
でも、その中でも何か光るものを見出してくれる人たちもいる。本当に感謝だし、恩を感じるし、それに応え、恩に報いたいと心底思う。

だから、必ず起こすんだ、革命を。

こんな弱小な事務所、そして自分についてきてくれる仲間、後輩、先輩がいる。
それだけで勇気になる。
敵も出来てるけど、味方も出来てきている。

人と深く介入するようになって2年。
毎日悩んでばかり。

タレントだけやってた時の方が楽しいことばっかりだった。
ただ、その楽しいって消費するだけの楽しさだったなと今は思う。

今は、産みの苦しみの先のなんとも言えない最高の充実感こそが目標だ。

人間関係、人間育成…
人生40年生きてきたのに、まだそんな事もできない自分…。
ふとした時に情けなくなる。

周りは20代から企業し、成功し、事業規模をとても大きく展開してる友人が沢山いる。
そんな彼らは若い時、想像を絶する苦労をしているメンバーが多い。
だから今があるんだ。

自分はどうだ?

意外にたいした苦労…いわゆる挫折や泥すすってまでの苦労を人生でしただろうか?
今もしてるか?

いや、したことがない。していない。

…だから弱いのか?

違う。

『覚悟』と『行動』が足りないだけだ。

失敗を恐れ、橋を渡らなかっただけだ。

もう40歳。
お袋は享年45歳。
親父は享年55歳。

さぁ、おれはこの世に何が残せる?

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