『おれはいままで何をやってたんだ…』この言葉が頭を駆け巡る。

自分は未熟すぎる。

もう40歳にもなるのに何をやっているんだ?


感動と悔しさが入り混じった複雑な涙が溢れて止まらなかった。

漠然とだったが、自分が目指す先の「理想型がコレ」なんだろうな〜と感じていた。

中身を深く知らずともなんとなくそう思っていた。

だから覗いてみることにした。


Huluの番組「Nizi Project」。

正直K-POPには特段興味があるわけじゃない。
ただ、そんな自分でも2PMやTWICEといったK-POPスターは知っていた。

が、そのグループらが「JYP」という事務所所属であることは知らなかった。

そして、その「JYP」の社長であり、プロデューサーが韓国では国民的スターの「J.Y.Park」という人物だ。

この番組「Nizi Project」を見ようと思ったきっかけは一重に「NiziU」のメンバーが可愛くて〜
…とかではなく、1番の興味は…「J.Y.Park」の存在だった。


日本人にも敬愛され、これからのエンターメインメントに憧れる日本全土の女子たちが羨望の眼差しを向ける「プロデューサーJ.Y.Park」とはいったい何者なのか?なにがそんなに凄いのか?ヒットメイカーたる所以は?

彼と比べれば、一個人としても、プロデューサーとしての実績も比べるのもおこがましいほど、「月とすっぽん級」に格差があるがわけだが、自分も自称プロデューサーの端くれ。

彼の存在に興味しかなかった。

・・・すごかった。

そして、自分の日々の意識の低さを思い知らされた。


彼は各地のオーディションを巡業している最中も欠かさずやっているというスケールトレーニング(音程練習)。
この練習を彼は「30年間ほぼ毎日」行っているという。


『毎日必ず30分やらないといけないんです。やりたくないことも長い間コツコツ続ければ、自分がやりたい仕事が一生できる』
『夢をかなえるためにいちばん大事なことは…毎日毎日、自分自身を管理していくこと』


ショックだった。
わかっていることでもあったはずだ。
・・・でもどこか頭の隅っこの方に仕舞い込んでしまっていた「一番大事なこと」を彼は語っていた。

有名になればなるほど、結果を出せば出すほど、彼は自分に厳しく、自分を律して、日々戦っている・・・。


それにくらべ自分はどうだ?


多少の経済力とそれなりに楽しめる環境を自分で作れてしまったが為に、「自分を律する」ことよりも本能の赴くままに自分を解放することを選んでいたのだと、気づかされた。

「おれはいままで何をやってたんだ・・・。」

番組内で彼が言葉を発するたびに、この言葉が頭を駆け巡る。


情けなくて、自分がいたたまれなかった…。

さらにそこに追い討ちをかけてくるのが…オーディションに臨む「NiziU」の候補者たちだ。


彼女たちの年齢は15歳〜20歳前後。

そんな年端もいかない少女たちなのに、ダンス、表現力、アドリブでの会話力、緊張を乗り越えて繰り出す高品質のパフォーマンス、それを可能にする想像を絶する練習量…


「ああ・・・もう敵わないわ・・・・・・・・」

これで一気に自分の涙腺は崩壊した。

自分が情けなくなってしまった。
タレントしても、教育者としても、プロデューサーとしても、三下だと痛感した。

でも、いまさら過去には戻れない。
悔しがっていても、引き返せない。

前に進むしかない。

おれは俺の人生しか歩めない。


今からでも遅くない。
もう一度、もっと人生燃やしてやる!!!

だから、一つでも多く、今の自分でも盗めるモノを見つけてやる。

こんな自分でも今からでもやれることがあるはずだ。


それに絶対になれないわけじゃない。
いつなれるかはわからない。

でも、「なるんだ。」という気持ちとそれに見合う努力をすれば、もしかするとなれるかもしれない。

自分の小ささを知り、自分の未熟さを知り、自分の怠惰ぶりを知り、その上で今からでもやれることをやる。


やれることはまだまだある。


やっていたつもりだったが、全然だ。


まだなにも成し遂げちゃいない。。。

「Nizi Project」に出会えたことに感謝だ。


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