ロジックファースト|デザインのダメ出しの引き出し方
先日、こんなエントリーをみて100%共感した。
※山口さま、福本さま、面識もないしフォロワーでもなのに引用させて頂いてすみません…。
ツイートの内容を拝見する限りデザイナーにネガティブな感情を抱かせないための修正指示みたいで、まるで神様のような方だ。
確かにデザイン案にNGを出されて良い感じはしない。
ただし、言い方によって受ける印象が違うことも確か。
納得のいく指示と納得のいかない指示。当然、後者の場合にネガティブな印象を受けてしまう。不幸なのは、すべての人が上で紹介したようなロジックによる矛盾を指摘してくれる訳ではないところ。
むしろ少数派な印象すらある。
であれば、デザイナー自らが納得のいく指示を引き出せば良いのだ。それによって必要のないネガティブを排除してしまえば良い。
そう、自身の環境をデザイン(課題解決)してみよう。
「ダメだよ〜」の裏に潜むロジックを引き出す
こんなダメ出しをされた経験はありませんか?
「よーすけくん〜、これじゃ全然ダメだよ〜もっと○○な感じにしないと〜」
このダメ出しの何がダメかっていうと、ダメな理由に論理がないからダメ。
下手すると「え?でもそれあなたの感想ですよね?」と言いたくもなる。
それでもここは一つ、大きく深呼吸して欲しい。
相手にバレないように。
そして「ダメだよ〜」の裏に論理的思考が潜んでいるはずと疑って欲しいのだ。何故なら、論理が働かないと「ダメ」という判断そのものが出来ないのだから。
つまり、僕たちデザイナーはこう問えば良い。
「何故これではダメですか?」
相手はその理由を伝えてくれるはず。
「ここの配色はターゲットを考えるともっと明るい色使いが良いと思うんだよね」
至極フツーな言い分に聞こえる。あ、なるほどね、と。
「でもさ、ターゲットのトレンドカラーは抑え気味のトーンだし、ブランドイメージも落ち着いた雰囲気じゃない?」
ほら、自らの主張も伝えやすい。
この言葉のキャッチボールを行える場作りが大事なんだと思います。
コミュニケーション大事。
そもそものロジックを確認する
もう一つ重要なポイントを確認してみよう。
そもそも論として、デザインの意図やそこに含まれる論理が正しく共有されていないのではと疑ってみるのだ。
しっかりとしたデザインブリーフィングがされていれば問題ないのだけど、
「とりあえずこんな感じでパンフレット案仕上げておいて!」
みたいな乱暴な振り方をされると、上流工程で共有されているはずの課題感と解決策のロジックが伝えられていない可能性が考えられる。
この場合は多少面倒でも一から確認を行ったほうが良い。お互いに齟齬のない状態で制作を始めたほうがスムーズに進むのは良くある話し。
つまり、僕たちデザイナーはこう問えば良い。
「本件の課題感や解決策が生まれたロジックを共有して頂けますか?」
翻訳ロボットのように硬い表現でまるでオススメできない問い方になってしまったけど、確認したいのはデザインを構築する上で必要となる前文脈の内容。適宜、塩梅の良い言葉で確認をお願いします。
まとめ
デザイナーが思わずふさぎ込むようなNGであっても、相手には悪意がないことがほとんどだと思う。だからこそ、無駄なネガティブ要素は排除してデザインに集中したいところ。
誰だって良いモノを作りたいという想いは同じのはず。
その道すがら、たまたま意見の相違や齟齬が発生するだけ。
だったらみんなが同じ方向をむけるように、ちょっとだけ気を遣えば良いのだと思う。
そのためにはロジカルファーストで、デザインのダメ出しをこちら側から引き出してしまう方が手っ取り早いです。
デザインの引き出しを多く持ちましょう。
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