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2018年目標設定と行動指針

毎年この時期になると、一年間の振り返りや新しい年の目標設定をやる方も多いと思う。自分もその一人だ。だた結局、一ヶ月経つと既にその目標を設定したことすら忘れて日々の作業に忙殺してしまうのが毎年の通例。これを変えようと毎年試行錯誤してきたけど、結局2017年が終わって、その目標設定のレビューができる状態にすらなっていない。なんともお恥ずかしい。ただ、自分自身が着実に過去よりも前へ進んでいる感覚は持てているので、それを加速する取り組みを確立していきたい。

もしかしたら、核とした目標など設定せずに、好奇心や状況に応じて一生懸命やり続ける方が自分に向いているのかもしれないけど、ビジョンや目標を持って日々を過ごしている人の生き方には心動かされるものがあるし、自分もそうでありたいと今は思う。
過去の反省としては、レビューしやすい且つフォローしやすい目標設定になっていなかったこと、更には何の為に(why)という明確な強い動機づけが不足していたことが全てだと考えている。よく、”SMART(Specific, Mesurable, Achievable, Realistic, Time-Bound)な目標設定”なんていうけど、まさに自分の目標は抽象度が高く、単なる願望になっていた気がする。目標という観点で言えば、昨年半ばから色々考えることが多くなり、特に昨年7月に会社を辞めた元上司、慎泰俊さん、為末大さん&石川善樹さんの思想や取り組みには大きく影響を受けた。

【一歩ずつ進み続けるための「目標設定」の極意】(為末大 氏&石川善樹 氏)
�https://www.rakuten.ne.jp/gold/_event/business-insight/042/

実際に今仕事でチームを組んでいるメンバーとは、目標設定と定期的な多面フィードバックの進め方を昨年12月に決めたところなので、2018年からは試行錯誤しながら今の自分達にとって最適なスキームを確立していきたい。

さて、2018年目標は以下の通り定めた。仕事の話は、ネットで公開できるものではないので、ここではそれ以外(当然仕事にも関係してくるのだが)の内容を公開したい。(公開し、周囲に宣言することで自分を追い込むというやり方は、上記で紹介した方の一人から教えてもらった手法。良いなと思うやり方はどんどん真似して自分流を確立していきたい。何人かの信頼する知人には、イタイ奴だと思われるかもしれないけど直接送ってみようと思う。)

色々書いているけど、一言で言えば「会社の看板に頼らず、自分という看板で生きる為に最低限必要な能力や思考を身につけ、少しでも直接的に社会に役に立っていきたい」ということ。
但し、設定した目標に固執し過ぎて柔軟性に欠けることは本意ではないので、うまくバランスを取りながら目標とは付き合っていきたい。

目標を頭+心技体という形で分類し、その意義·目的(why)も含めて纏めてみた。

1. 頭
何事も認知することから始めたい。去年お付き合いさせて頂いた某コンサル会社からは、”変革受容曲線”という理論(耳で認知→頭で理解→体で実践→心で実感→リード・エンパワー(自発的行動)というプロセス)を教わった。ここでいう最初の2ステップがここの項目だ。具体的には、

①時代の流れを認知する:未来を予想するのは不可能だし、情報過多社会において情報を追い続けたらキリがないので、テクノロジー関係でリスペクトしている方々の本や発信にほぼ限定して必ず読むようにする。世の中の潮流や未来という点では最低年間2冊は読む。         

②基礎的フレームワークを認知する:後術するけど、今年高めたい(できればある程度自分のスタイルを確立したい)スキルは、課題解決能力・ファシリテーション能力・プレゼン能力の3つ。各々について関連する本を2冊読む(又は読み直す)こと、更には4月末までに最低2名スペシャリストに会って思考を深めたい。

③リーダーシップ:誰が言っていたか忘れてしまったのだけど、リーダーシップは経営者よりもスポーツ監督に学べることが多い。ビジネスは景気が良ければ会社は伸びていくという運にも大きく左右されるけど、スポーツは人と人が様々な複合的要素で絡み合い、ビジネス以上に毎日アメーバのように変化し続ける要素が強く影響する。いくらスーパースターがいたからといって試合で勝てる保証はない。昨年は、岡田武史さんの講演ビデオを5回くらい観てとても勉強になった。川淵三郎さんの生講演、エディ・ジョーンズさんの本も参考になった。ドン底のレベル感が異なることや経験値が圧倒的に足りないので同じことが直ぐに出来るとは全く思えないけど、20年後に近いレベルの内容を後輩達に伝えられるように、今から地道にインプットしていきたい。今年は、名監督と言われる方(例えば、グラウディオラ監督、ジョゼ・モウリーニョ監督、原辰徳さんなどを参考にしてみたい)も参考にしてみようと思う。

2. 心
①読書: 生きている以上、究極的には仙人(誰にでも尊敬され、良い影響を周囲に与えられる洗練された人)に近い人間を目指すべきだと僕は考えている。今所属している会社が掲げる”経営人材”というのは、ビジネスマンにとっては一つの究極の目標かもしれないけど、ビジネスマンの前に僕は人間であって、そうである以上はもっと大きなところ(仙人)を目指すべきだと思う。経営人材になることは一つの選択肢や通過点でしかないはず。そこで、時代を超えて語り継がれている思想に数多く出会うことに取り組みたい。具体的には、いわゆる古典 and偉人の自叙伝を最低毎月1冊読み、そのレビューをこのNoteに纏める。既に読みたい本は決めていて、ネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領)、リークアンユー(元シンガポール首相)、チェ・ゲバラ(革命家)、王陽明(儒学者・思想家)、松下幸之助(経営者)、ガンジー(活動家・政治家)、湯川秀樹(理論物理学者)が”自ら書いたもの”が対象。(去年後半は、内村鑑三・西郷隆盛・渋沢栄一の本を読み、古典を読むことの価値を実感することが出来た。)

②旅: ここ数年続けている旅も、心を整理する上でとても大切。Facebookにも書いたけど、いつもと違う刺激に何度も出逢えることで、自分の感情は揺さぶられる。この揺さぶられ具合を客観視することで、自分というベールを少しずつ剥していくことが出来る。いま行きたいのは、キューバ·エストニア·ミャンマー·イタリア田舎町(以上、海外)、伊勢志摩·燕三条·長岡·熊野·高千穂町(以上、国内)。年内にこの内3つは行きたい。

③アート: 昨年は、直島に行ったり、展覧会に行ったり、関連本を読んだりしながら、アートへの興味が強くなった。(更に言えば、絵画教室にも2回程通った) 自分のコトバで語るならば、人の内面(心の葛藤や叫び、疑問、感動など)を表現されたものがアートだと思っている。「大切なことは目に見えない」っていうけど、人の内面に気付き、その美しさや儚さに共感出来ることはとても大事だし、自分のクリエイティビティを高めるヒントになる気がすること等がアートに関わる楽しさでもある。今年は、月1回は展覧会へ行く等してアートに触れたい。

3. 技
今自分が担っている仕事にも大きく関係してくるのだが、時代は変われど普遍的に必要になってくるスキルとして、「課題解決能力」「ファシリテーション能力」「プレゼン能力」の3つを高めたい。これは、会社の看板ではなく自分の足で立つ為の“資格化出来ない重要なスキル”だと思っている。様々なノウハウを色んな方が共有して下さっているので、それらを知ること、真似てみること、改善して再度試してみることを地道に継続したい。各々以下の通り期限を設けて取り組んでいく。
     
①課題解決能力:今メインで取り組んでいる仕事に置いて、1月末までに理想像とそれに基づく課題を構造化し、2月〜5月にかけてそれに適した解決策の提示と一部実践を試みること。更には、有志で取り組んでいる地方創生プロジェクトにおいても、1月中に理想像を纏め、2月に課題を整理し、3月には行政に対して具体的アイディアを提示し、4月には正式プロジェクト化させたい。
   
②ファシリテーション能力:仕事上、隔週でその機会があるのだが、それ以外の場を毎月設けたい。既に1月はその機会を頂いたので継続していきたいが、規模は大小問わず、様々なパターンを経験し、9月末までに自分なりのノウハウを整理したい。 

③プレゼン能力:仕事上、多くのプレゼン機会があるのだが、仲間内のプレゼンだけでは緊張感が薄い為、出来れば社外での場を毎月設けたい。また、プレゼンはただ”伝える”(一方通行)のではなく、”伝わる”(双方向)ようにすることが大事だと思っている。それにあたっては、必ずしも口で話すだけでなく、人の心を動かすツールとして有効だと考えている映像も駆使していきたい。(特に自分は口下手なので、、、) 具体的には6本の映像作品を年内に作るようにする。(早速、MacBook Proを購入してみた。)更に言えば、地方創生に関連して、年内にホームページを作る。ホームページは、文字・写真・映像をフルカバー出来るツールだと思う。けど、何よりも大事なのは、何を伝えるのか、何故伝えるのか、だと思うので、ここに記載した一連の工夫を経て、少しは誰かに価値あるもの伝えられるようになりたい。

4. 体
健康であることは、普段意識しづらいけど全てのベースになる。疲れづらい脳、疲れづらい体作りをすることは、高いパフォーマンスを長い時間維持する上でとても大事。ある方は、「”アスリートの如く働く”ことを日々のチェックリストに入れている」と言っていた。ただ僕は、何もストイックに働くためだけに体を作る訳ではない。人生は、働くだけでなく、「家族・友人と豊かな時間を過ごす」「勉強する」「旅をする」等、様々な時間がある。その時々によって優先順位はあるけれども、理想は出来る限り全ての時間において100%の状態で向き合いたい。だからこそ、それを可能とさせる体作りが大事なのだ。個人的には、結構疲れやすいタイプだと思っている。これを何とかしたいし、年齢を言い訳にしたくない。昨年、健康作り系の本を読んで結構面白かったのだけど、読みっぱなしにしているので、もう一度読み返すと共に、もう一冊関連本を読んで、2月末までにアクションプランを整理したい。それまでの期間、何もしないのも良くないので、現時点では、「毎週最低10キロ走る」「毎週最低、腕立て100回・バンベル左右50回ずつ・腹筋100回」「年2回フルマラソン出場(既に4月は確定済)」を目標に取り組みたい。

また、いつになるか分からないけど中長期的には、「ウルトラマラソンを完走すること」「音楽活動を(小学生の時ピアノを習って以来)再開し、少しでも人の心に刺さる演奏すること」をやりたい。これは、毎年恒例の年末年始の自分の行動(特に、決まって観るテレビ番組)や心の揺さぶりを振り返って見えてきた「自分らしさを追求する挑戦」になると思っている。さて、いつになるやら。。。

以上、目標設定。これを分かりやすく一枚の表にした上で、毎朝チェックしたい。

次に行動指針について。これは毎晩一日の終わりに振り返る為のもの。2017年の後半から、自分の反省や素敵だなと思う人を振り返りながら、大切だなと思う精神を自分になりにメモしてたものを行動指針として纏めてみた。(余談だが、この投稿を纏めながら「2017年後半から・・・」と何度か言っている自分に気づいた。チャンスにも恵まれ、遣り甲斐のある立場につけたのが自分の意識を変えたのかもしれない。まだまだだけど、立場が人を創るとはこういうことなのだろうか。)以下5つを掲げた。補足記載内容は具体的なチェックリスト。もしかしたら、リストが増えちゃうかもしれないけど、取捨選択しながら毎日自分を振り返っていきたい。

1. 誠実であれ:「どんな相手に対しても最後まで耳を傾けること(相手のポジションで判断したり、他のことを考えながら相手の話を聞かないこと)」「相手・所属組織の良いところを探す努力をすること」「言行一致していること」「自分らしくあること(過度に自分を大きく見せようとしないこと)」

2. 堅実であれ:「日々、愚直に取り組むこと(自分の努力や成果を周囲にひけらかさないこと)
」「育てられ方に合った生活をすること(派手にお金を使わないこと)」

3. 大胆であれ:「大志(大きなビジョン)を抱くこと」「何事にも勇気を持って積極的に取り組むこと(自分がトライしたことないことを知識だけで偉そうに周囲に語らない)」

4. 細部まで拘れ:「徹底的に準備すること(小さな気づきを見逃さない、神は細部に宿る。後で後悔しないようにすること)」「物事の背景に目を向けること(表面的要素だけで何かを判断しないこと)」

5. 粘り強くあれ:「最低でも三転び四起き(一回ダメでも絶対に諦めないこと。結果が出るまでやり続けること)」「創意工夫を繰り返すこと(失敗しても、柔軟性を持って違うやり方で再度挑むこと)」

以上。色々書いてしまったけど、ここからがスタート。今年は、祖父が亡くなって丁度20年。天国から見てくれていると思うので、見られて恥ずかしくない人間で在りたいし、堂々と色んなことを報告できるようにしたい。それが自分にとって、これを絶対止めてはいけない理由だと思う。2018年が自分にとっての「○○元年だった」と数年後に言える日が来ると嬉しい。

P.S 写真は、ここ数年年末年始を過ごしている場所から見える景色。年始のこの想いを忘れないように。

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