小田切洋介 @ X-Regulation CEO

哲学や思想史、言語学がバックボーンですが、仕事はIT規制・コンプライアスのAXを生業に…

小田切洋介 @ X-Regulation CEO

哲学や思想史、言語学がバックボーンですが、仕事はIT規制・コンプライアスのAXを生業にしています。 突発的にクセの強い投稿をします。 経歴:阪大総代(言語・文化)→東大院修士(学術)→Big4→スタートアップCEO

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大規模言語モデル(LLMs)の登場により、人間の価値についての論議は前例のない岐路に立たされている。「人間の価値の砦」と伝統的にみなされてきたスキル――共感、創造性、戦略的思考など――でさえも技術に模倣されつつある今、私たちは、労働の価値を再評価することを強く迫られているのだ。今日は、人間の伝統的価値観の崩壊が差し迫った現代において、私たちはどのように振舞えば良いのかを考える。 私たちヒトはもはやユニークではない時折、次のような言説を目にする。 これは非常な楽観論である。

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      この記事では、株主資本主義の弊害を論じながら、X-Regulationのパーパス「ステークホルダー資本主義の確立を通じて、持続可能な人類社会を実現する。」を紹介します。 現代史を少しだけ振り返る本題に入る前に、少しだけ現代史を振り返りましょう。 人類の暗黒と進歩の歴史 20世紀前半は、巨大な暴力装置が人々の命を無差別に奪う世界大戦の時代でした。近代国民国家・帝国主義・技術発展の矛盾が解消されないまま、大きなうねりとなって個人の実存に介入しました。究極の暴力の時代はたった

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        2022年11月30日に30歳になった。時が経つのは早い。 30代の抱負を短く綴るポエムにしようと思ったが、そのためには世界が如何に変わったかを、簡単にでも言葉にする必要があると気づいた。そのため、デモグラフィー、経済、政治、気候変動の観点から自身の問題意識を表現することにした。 想定読者は「未来の自分」という自己満足記事だが、どなたかの目に留まり、役に立つことがあれば幸いである。 *数値と画像は注釈がない限り、全てhttps://datacommons.org/からの

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