【読書メモ】DX戦略立案書(7)


読んだ本


DX戦略立案書
https://www.amazon.co.jp/dp/4561267468


GW前から読みはじめて読了。アウトプット。


目次:4 データを資産に変える


顧客データを事業価値に変える4つのテンプレート


データの中で、顧客データにも、様々な業界で使われている価値創造の好事例のパターンがある


・インサイト:見えないものを可視化する

 例)キャデラックの調査


・ターゲティング:フィールドを絞る

 例)ジェフリー・ブレナー医師の医療請求の分析


・パーソナライゼーション:ニーズに合わせて最適化

 例)ブリディッシュ航空の「ノウ・ミー」。接客のためのデータ活用


・コンテクスト:データを参照できるようにする。自己承認欲求や他社比較などをできるようにする

 例)ナイキ+やBill Guardのクレジットカードの不正分析


ツール:データ・バリュー・ジェネレーター


データ活用の戦略的な取り組みのためのツールである。下記のステップを踏む。


画像1


行動経済学によると、コンテクストに当てはめて自分のデータを眺めることは人間の極めて強力な動機となる


データを活用した戦略は、

自社が行っているすべてと整合性がある必要があり、かつ、社員が行っている業務をさらに良くするものでなければならない


データに関する組織的な課題


データ活用の最大の課題は、組織を変えること、業務プロセスを変えることである。要するに、「人と組織」がハードルとなる


主な課題は下記。

・データ活用のできる人材を見つける

 データサイエンティストの雇用やその外注を考える

 データを活用するのは従業員。その意識を植えつける

 データサイエンティストとビジネスの意思決定者の橋渡しをする人を見つける


・縦割り組織の橋渡し

 データを全社で共有すること。ここが一番難しいかも


・パートナー企業とのデータ共有

 パートナー企業ともwinwinなデータ共有できないと、データを生かしきれない。キャタピラーは販売店に対して、契約書で、データ共有を締結している


・サイバーセキュリティ、プライバシー、消費者態度

 セキュリティリスクを恐れるあまりデータの活用が遅れるなら、企業リーダーは規定を作るべき。データ漏洩リスクは0にはできないが、減らすことはできる。

 あらゆるデータ戦略は、顧客との透明性のある価値交換に基づく必要がある。つまり、顧客が自分のデータが収集されていることと、それにより得るメリットを認識できることが重要である。NetflixやAmazonはうまくできている。




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