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【ツイステ考察】バルガスが30の若さで名門強豪校の監督やってることの異常性について

こちらの文章は、旧twitter(現X)で2023/1/24~2023/2/1にかけて書いていた

から始まるツリーの内容を(旧twitterの仕様が変わりツリー上にすると文章を追いにくくなった改悪に伴い)noteに移植したものになります。


前提

大前提:NRCはマジフトの強豪校である

大前提として魔法士養成学校としてではなく、マジフト部というくくりで見た場合NRCは強豪校です。(バルキャンラギーPS、本編2章等より)
しかも、マジフト部専用の練習場もあります。 つまり、専用の練習場が建てられる程度には、学校側から施設に投資されてる(=金をかけられてる)ことがわかります。

じゃあ何故これだけマジフト部に金をかけられてるのか。
それは、スポーツ(部活)は学校の広告塔になる側面があるからです。
現実の大会での活躍によるメディアの露出の事例としては甲子園、箱根駅伝等が挙げられます。

そして、バルキャンラギーのホーム遷移ボイスから 「マジフトはどの魔法士養成学校でも運動部での花形」とある為、裏を返せば魔法士養成学校は広告塔としてマジフト部を置く傾向にあると解釈出来そうです。
事実、本編2章の校内対抗戦すら生放送(=テレビが入っている)の点から注目度が高いとわかります。

大会で、特にメディアからの注目度も高い大会で活躍すれば、その分学校の広告塔となる。だから、学校も金をかける訳です。 そして強豪校であればあるほどその広告価値は高まるのです。

前提①現実世界の強豪校の監督とは

強豪校の監督というのは多くの場合長期政権になりやすいのです。
大会等で実績を残す→慰留→契約延長の流れが一般的です。
スポーツ強豪・名門校の監督の長期政権化の事例としては、甲子園でのチーム通算勝利数1位の智弁和歌山高校の高嶋監督(1972〜2018)や、駅伝3冠をもたらした駒澤大学の大八木監督(1995〜2023)等があげられます。

長期政権化は裏を返せばたくさんの教え子とそれによる人脈に繋がります。
そして培われたその人脈は、進路(大学進学や就職)に多くの場合直結します。 名門/強豪校が名門/強豪校たりえてるのは、大会での実績もですがそれ以上に進路へのバックアップが大きいのです。
監督として指導した教え子の進学・就職先での活躍がそのまま評判に繋がり未来の後輩達の恩恵に繋がるのです。

また、長期政権により名物監督化したことで、「この監督の指導を受けたいから」という理由で有望株が入部してくるという事例もあります。
上で挙げた駒沢大の大八木監督の指導を受けたくて入部したという選手の声が実際にあります。

前提②バルガスがあの若さで名門強豪校の監督やってる違和感

となると、強豪/名門校の監督が握るパイプ・人脈の関係上バルガスの前任者でNRCマジフト部を強豪たらしめていた人がいる筈です。
強豪/名門校の監督が退任するケースは基本的に3パターンです
①部員・部内の不祥事の責任を取って辞める
②年齢・体力の問題で退任(=勇退)
③学校側の都合で辞めさせられる

ただ、長期政権化した監督が②の事例で円満に退任(勇退)する場合はOB会からちょうどよい後任候補選出→数年コーチの立場で経験積む→引継ぎとなるのが普通です。
先にあげた智辯和歌山高校野球部や駒澤大学陸上部はそういった形で引継ぎがされています。それでも後任の監督の年齢は40前後です。

バルガスの年齢30歳はいくらなんでも若すぎるんです。
よって、②のような事例で退任→円満な引き継ぎはされてないと考えて良い。
また、①の不祥事による退任の場合はコーチが臨時で引き継ぐ→監督昇格or他校で実績ある監督を引っ張ってくる、となる事が多いのですがバルガスはそのどちらでもなさそうです。

ラギーバルキャンPSでのバルガスのこのセリフが①でも②でもない傍証になります。

余程のことがなければ強豪・名門校新入生0はあり得ないんです。 事前に有望株をスカウトするからですよ!監督や大人が!!
名門校だから勝手に集まると思って胡座描いてるのはまともな引き継ぎ受けてたらそうはならないでしょう。

名門校ほど入学前の段階での有望株のスカウトに力を入れるんです。
なぜなら有望株は名門・強豪校同士で争奪戦になるからです。
現実における名門校がスカウトに力を入れる一例として、高校野球の名門の大阪桐蔭は監督自らスカウトに力を入れてます。

にも関わらず、ラギーバルキャンPSより、バルガスは「新入生を集めるのは部長の責任」と言い放っているのです。

これは、おかしい。
名門・強豪校における部員集め(特に世代の核となる主力)は部長(生徒)の仕事ではなく監督・顧問といった大人の仕事です。

バルガスは名門・強豪校の監督に求められる政治力(特に有望株のスカウトや進路)の観点で余りに無知過ぎます。
よってまともに前任者は後任に引き継ぎできない状況下で辞める羽目になった。
そして後任に他校で実績のある監督も引っ張ってこれなかった。となると考えられるのは③のパターン(次点で①と③の複合)

ただ、学校都合で一方的に退任となったら保護者・生徒側から反発発生しますし普通に緊急保護者会案件なんですよ。
これも、高校野球の話にはなりますが、如水館高校(甲子園出場経験有、プロ野球選手も排出)という強豪校で実際に起きた事例です。

じゃあ、実際問題保護者やOB会サイドから反発があったとして学園長が退任に関する説明責任を果たしたかというと多分そうじゃないと思います。
……例えば、マジフト部の前任者、マレウスのマジフト蹂躙(初年度)に関して物申して学園長にクビ切られたとかなんでは?

あの「マレウス・ドラコニア」に物申して前任者がクビ切られたからこそOB会や保護者サイドも面と向かって抗議できないんでは?
だって、あのマレウス・ドラコニアですよ。妖精(異種族)で、世界で五本の指に入る魔法士で、茨の谷の次期領主。一般人が、面と向かって、抗議できます??

①と③の複合だと、
マレウスマジフト大会で蹂躙→ドラコニアンが増長し煽り散らす(この時ドラコニアンは手は出さず言葉のみ)→サバナ生・マジフト部員がブチ切れ手が出る→手を出した奴が悪くなる
の負のループで乱闘騒ぎや暴動が起きて、最終的に学園長が前任の監督に責任おっかぶせて退任という流れかなあと。

ドラコニアンが手を出さず口だけで煽り散らかしてるだろうという推測の根拠としては、オルト寮服PSに出てくるディアソ寮生(推定ドラコニアンorドラコニアン予備軍)の振る舞いです。

ディアソ寮外にドラコニアンがいるのは福袋で判明済みですが、ディアソ寮内にも、当然ドラコニアンはいるでしょう。

前提③指導者としてのバルガスから見る違和感

さて、レオナが天才司令塔と呼ばれているのは本編2-13のケイトの台詞からわかります。

尚、今回ケイトの指す昔は3年前(=ケイト入学前・レオナ1年生の時)を指しまた夕焼けの草原の王宮での扱いからレオナが初めてマジフトにプレイヤーとして触れたのはNRCに入学して1年目の時と仮定して話を進めます

入学して1年目でレオナが天才司令塔と称される程に育成・指導したのはバルガスかというと、ラギーバルキャンPSを見るにレオナとバルガスの相性はマジフトに関するスタンスを見るにそうは考えにくいです。

現状バルガスのマジフト指導で明確にわかる指針は、フィジカル面へのアプローチだけです。
レオナが「天才司令塔」とある以上、戦術・戦略面を叩き込むアプローチでバルガスが指導したとは考えにくい。

また、レオナ戦闘開始ボイスの「力と牙以外に戦う術はある」やレオナ寮服PSを見るに、レオナへの指導のアプローチとしては理屈面がある程度先行した方が素直に聞くと思います。

ただ、バルキャンを見るにバルガスの指導のアプローチは結論先行(過程はすっ飛ばしていいからとりあえずこちらの言うことを聞け、話はそれからだ)&フィジカル先行なのでどう見ても相性が悪い。

というか現状見えてるバルガスの指導を見るに戦術・戦略面を指導してレオナを天才司令塔に育成できないと思います。

またラギーバルキャンPSより入学するまでマジフト経験がなかったラギーに「ディスクシーフ」という二つ名がつく程に育成したのはレオナだとわかります。

何故ならラギーの口からは「レオナのおかげ」とあるばかりでバルガスに関しては「指導が厳しい」とあるだけでそれ以外は全く触れられてないのです。

ラギーはマジフト部の具体的な指導に関してはレオナの指導の話ばかりしています。
というか、マジフト部勧誘のプレゼンにおいて部長のレオナの指導のみを推しており、顧問・監督のバルガスに関しては全く触れてません。

前提④NRCという強豪校マジフト部のスター選手のラギーが就職の観点で全くマジフトに対して期待してない現実

さて、ラギーは「ディスクシーフ」という二つ名がつくアマチュアの有望選手です。本人の自認はさておき客観的に見たらそうなります。

しかし、バルキャン最終話よりラギーはマジフト部廃部よりも魔法石を売り捌く事の利益を重視しているのです。
プロ選手を輩出している強豪に所属する二つ名がつくほどのアマチュアの有名選手(現実ならプロ注目)が廃部になっても「この際やむなし」と思っています。

つまりマジフト部に何ら期待してない。

マジフト部に何ら期待してない点は星イベ本編からも見てとれます。
というかラギーの中で将来の選択肢にマジフト選手としてプロ入りする選択肢がないんですよね。


「給料いいとこに就職できますように」 …上澄みの話にはなりますがプロもトップ層は給料良いんです。
だけど画像の後は面接が〜と続くので、ラギーの中では、プロのマジフト選手になるという道は現実的ではないんです。

しかしラギー君はスターになれる人材です。
アマチュアで二つ名がつく程度には能力があり、スラム育ちで生い立ちも壮絶、母国の第二王子に見出されメキメキと頭角を表すシンデレラストーリー。
メディア受けする要素しかない。

今の時点で既に話題性十分だし顔立ちも整ってますし、それもカッコイイよりは親しみが湧くキュートな顔立ち。女性受けします。 シンデレラストーリーと顔立ちの2要素から、普段はマジフトを見ない層を引っ張ってこれる格好な人材なんです。 ブームは若い女性が作るんです。

そう、要はカープ女子!!

スポーツにおける女性ファンブームの火付け役。
プロ野球セントラル・リーグの球団・広島東洋カープを応援する女性を指す。
2013年頃からこの言葉がマスメディアに盛んに取り上げられるようになった。

あるいはオグリギャル!!

第二次競馬ブームを巻き起こした競走馬オグリキャップの女性の追っかけをさす。
競馬場に来ない・競馬を見ない層を引っ張ってきた一例

つまりはラギブチ目当てでラギブチギャル(仮)的な奴が生まれる余地は充分あるんです。

てことで、常にスターを欲しているメディアとしてはスター候補としてラギブチは美味しい人材ですしスポーツニュースとかで取り上げられるに足る選手です。


にも関わらずラギーはそこら辺非常に無自覚です。

となると考えられるのは、取材とかの窓口として監督・顧問のバルガスが機能してないのでは?
(尚、この場合はあくまでマジフト部監督・顧問としての窓口です。
NRCとしての窓口は2章の校内対抗マジフト大会や、5章のVDCでテレビ局が入ったりしてるので機能しているとみてよいと思います。)

マジフト大会でサバナ寮としては3年連続いいとこなしなのに、マレウス入学後に入学したラギブチに二つ名がついている以上マジフト部という部活の場でマジフト選手としての評判で挽回ができているとみるのが自然。

なら、恐らくサバナ寮として駄目な分マジフト部という部活の場で挽回する差配をとってるのは十中八九部長のレオナの判断。そういう大局的な見方ができるのは趣味・チェスからも伺えます。

ラギーバルキャンPSや星願本編から、マジフト部の人間として指導してくれた恩があるのは一貫してレオナであり(バルガスでは無い)、マジフト部という所属先には何の恩恵も感じていないことがわかります。

だから将来像にプロ選手が無い。 こんなにも選手としては有名人なのに他人事!

プロ野球のドラフト緊急生特番お母さんありがとう的なやつのマジフト版があった場合ラギーがとりあげられば「おばあちゃんありがとう」になるのに!!
(本家のお母さんありがとうは、プロ入りが有力視されてる有望株の中でも金銭的に苦労してる子や、田舎から一旗あげる系が多め)

じゃあ、何でバルガスはあの若さでNRCマジフト部OBでもないのに、名門強豪校であるNRCマジフト部の顧問・監督になれたのか。
また、名門強豪校の顧問・監督として指導方法や進路問題等の観点で現状機能してないのは何故なのか。

この2点を、上で長々と書き連ねた4つの前提をもとに考えていきます。

①NRCマジフト部OBでもないのに、NRCマジフト部の顧問・監督をしてるのは何故か

A.元は陸上部の顧問としてNRCで教鞭取ってたらマジフト部の前任者が2年前に急遽辞めた(マレウスのマジフト蹂躙に物申しクビ切られた)のでマジフト経験者だからと学園長から無茶振り受けて引き継ぎ無しで就任する羽目になった、といった感じの流れなんじゃないかなと。

もっというと、NRCやRSA程の強豪出身ではないが大会の活躍から卒業後鳴り物入りでプロ入りしたがプロのマジフト選手としては上手くいかず活躍出来ず戦力外通告を受け、セカンドキャリアで学生時代にたまたま教職免許取ってたのが功を奏して教員の道にだと思います。

というのは、バルガスの自己肯定感の高さはインスパイア元のガストンのナルシストな点を受け継いでいるからでは?って指摘はその通りなんですが、それとは別にバルキャン1-1「オレ様みたいに強くて人気者」発言って案外実体験ベースの発言なんでは?と思い至ってですね。

要はバルガスの自認としての人気者に至った体験というか根源にあるのって現在(NRC)の環境下においてのものでは無く過去(学生〜プロ入り)の環境下で「本当に人気者」だったんでは?
例えば全国大会出場プロ輩出が当たり前の名門強豪私立出身ではない公立出身でジャイキリを起こしたエース選手とか。

これはねえ、人気出ますよ。メディアも食いつきます。 設備投資もままならない公立高校が設備も練習時間も潤沢にある名門私立高校相手にジャイアントキリング起こすようなもので、そうなったら、判官贔屓込みで人気出ますよ。
例えば、2007年佐賀北のがばい旋風

比較的最近の事例だと2018年の金足農業の金足旋風。

これならば、バルガスがNRCのような名門強豪校の監督として政治面(スカウト・進路等)にあまりにも無知すぎるのも納得がいきます。
そもそも名門強豪校の出身ではないので体験もしてないから知らないし、思い至らないのだから。

バルガスの筋肉/トレーニング信仰といえる程言及が多いのも 「自分はNRCのような名門強豪校出身ではないがトレーニングによりプロ入りという成功体験が出来た」からでは?
自分はフィジカル強化で成功(=プロ入り)したからお前らもフィジカル強化すれば成功するだろうという指導アプローチなんでは?

なぜなら人は成功体験をなぞる生き物だからです。

ただ第4回NRC統一試験クロウリーメダルボイス集自身について①より 「スポーツも首の太さも(中略)町一番!」とありフィジカルは先天的なものであり、先天的な強みを更に伸ばしたから成功した(=プロ入りした)といった感じかなと。 フィジカルは正義です。

スポーツにおいてフィジカルが正義な事例は山のようにあるのでいくつかピックアップすると、
例えば、プロ野球だとドラフト指名で取られる選手に素材型ってのがあるんですよ。
フィジカルお化けってだけで技術は二の次でプロ行くケースはあるんです。

勿論当たりハズレもありますが、近年の素材型ドラフトの大当たりがソフトバンク柳田です。

サッカーだとスペイン代表経験のあるアダマ・トラオレとかは脚の筋肉がえっぐいです。筋肉に裏打ちされた突破力がえぐい。

つまり、バルガスって非名門強豪校出身で活躍したアマチュアのスターで、そのフィジカルを見込まれて将来のスター候補としてプロ入りするも、テクニカルな部分や頭を使うマジフトIQというべき部分がプロの世界では追っ付かなくて、プロ入り時の期待値に見合う活躍が出来ず戦力外通告を食らったんでは?

もしバルガスが元プロ選手なら、大体20後半(遅くて28歳)にクビ切られたと思うんですよ。日本の主要なプロスポーツの平均引退年齢はまとめると大体20後半~30歳となっているからです。

そして、アメリカンフットボールがマジカルシフトの元ネタの一つだろうってのは一般的に言われてるというかある程度共通認識であると断言して良いと思うんですが、アメフトはコンタクトスポーツ(競技者間の接触のある競技)です。

NFL(アメリカ合衆国で最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグ)はNot For Long=長くはないという別名も持っているほど選手生命が短いです。
2019年の登録選手の平均年齢は25.95歳で、在籍してる中で一番多い年齢は24歳。NFL選手の平均寿命(在籍年数)は3.3年。

ツイステ世界のマジフトは魔法複合競技であるマジカルシフトなので、プロのマジフト選手のアスリートとしての寿命がNFL程現役期間が短いかはわかりません。

そして、期待値ほど活躍できず首切られたor元々選手の寿命が短い競技なので現役全うして満足して引退した。 どっちの道をバルガスが辿ったかわかりません。ここで重要なのは、あくまで推測にはなりますがどちらの道でも20後半にはマジフトのプロ選手をやめて(推測)セカンドキャリアで教職を選んだことです。

で、バルガスがマジフト選手の次のセカンドキャリアでどうしよう…これからどうしようとなってるところで、学園長に拾われたんでは? バルガスって、NRCのOBでないことを差し引いても学園長に結構親和的なんですよね。バルキャンとか、第4回NRC統一試験クロウリーメダルボイスとか見ると。

学園関係者について②より、 「学園長の仮面の下は誰も見たことがないそうだ。だが気のいいお方だから誠心誠意頼めば素顔を見せてくれるかもしれない(後略)」 バルガスは、学園長を「気のいいお方」と評してるんですよね。

他の先生はというと
クルーウェルの場合
「生徒達のことを考え、身を粉にして働いていらっしゃる」第4回
「あの方の配慮は時折どこかズレているんだ」第6回
トレインの場合
「先日、学園長から南国のお土産にとマンゴー風味の茶葉をいただいた。初めて飲んだが酸味と甘みの混ざった香りは案外悪くなかったな」第4回

クルーウェルやトレインの学園長への言及(統一試験クロウリーメダルボイス集)と比較してもバルガスはかなり学園長に親和的です。
親和的な理由が、セカンドキャリアで困っていた時に拾われたという恩に基づくのなら一応の筋は通ります。

プロスポーツ選手のセカンドキャリアの問題は難しいからです。

プロスポーツ選手のセカンドキャリアに関しては
・文部科学省の実態調査

https://mext.go.jp/sports/content/20200508-spt_sposeisy-300001067_2.pdf…

・プロスポーツ選手のセカンドキャリアの社会問題を扱った記事


あたりが理解の一助になると思います。

さて、マジフトの観点でバルガスを見たとき監督になるまでの流れは以下の経緯になると推測します。

学園長に拾われる形でNRCに教師として就職(遅くとも本編2年前までには)→陸上部顧問→マジフト部の前任者がマレウスのマジフト蹂躙に物申して首を切られる(推定2年前)→前任者の穴埋めでマジフト経験者(元プロ選手)なのを見込まれてマジフト部顧問監督に(推定2年前) 

②名門強豪校の顧問・監督として指導方法や進路問題等の観点で現状機能してないのは何故なのか。

A.名門強豪校出身ではないがプロ入りできてしまったからこそ自分が成功したアプローチに固執する指導。 名門強豪校出身ではない為その手の発想がない+引き継ぎ期間無しの為ノウハウが受け継がれていない

まず、元プロアスリートが、OBといった繋がりがない高校や大学スポーツ(部活)に指導者として拾われる事例はたくさんあります。ただ多くの場合新設校や中堅校等で見られる事例です。
名門強豪校で前任から引き継ぎなしで元プロが監督を務めるという事例は決して一般的には無いことは明記しておきます。

そのうえで、「名選手必ずしも名監督にあらず」という格言があります。
バルガスは、アマチュアでは名選手だったと思うんです。
ただ一方で、自分ができたからお前らもできるだろうというのが感じられるのは「100%の努力が100%の形で帰ってくるという」成功体験を積めるある種の「天才」だからだと思うんです。

バルガスの自己肯定感の高さを支える「成功」はフィジカル・筋肉に由来するものであり必ずしも再現性はありません。基礎練習も、基礎の体作りももちろん重要ですが。
ただ、バルガスのマジフト部の指導は元々フィジカルに優れているタイプの強みを伸ばすという点でおそらくジャックのようなタイプには適性がありますが、現状のマジフト部のネームドであるレオナ、ラギー、エペルの3人にバルガスの指導(エース運動着PSから内容が伺える)が100%適しているかと考えると難しいと思います。

ラギー、エペルの体格に関しては説明不要でしょうが、レオナも制服の着こなしから、体格のなさを誤魔化しているのでは?という見方ができます。コンタクトスポーツプレイヤーとして体格に恵まれているとは言い難いのがマジフト部ネームドキャラ3名に共通した特徴だと考えられます。

するとバルガスのフィジカル一辺倒筋トレ一辺倒のアプローチは尚の事ミスマッチとなります。

彼らはむしろ、フィジカルが優れてないからこそ頭を使う、大切なのは腕力ではなく戦い方というアプローチ。

マジフト部3人がバルガスではない人間を経由して似たような発想になっているわけですね。
レオナはマジフト部の前任者から(推定)
ラギーはレオナから(ラギーバルキャンPS)
エペルはリリアから(リリア実験着PS)

うーん体格・フィジカルの観点でバルガスの指導と相性良いのがいないなマジフト部ネームド…。

【オチ】実写版のガストンは元軍人で戦場帰りのPTSD

実写のガストンの要素を↑で語った話に落とし込むと、「プロのマジフト選手として上手くいかず心が折れた」になると思います。

ファーストキャリアのマジフト選手で戦力外通告を食らったのは彼のプライド故にきついでしょうし、それで心折れてもおかしくない。

だからこそ、心が折れたときに助けてくれた(セカンドキャリアの教師という道を示してくれた・拾ってくれた)学園長への恩義込みで、バルキャン等でバルガスは素直に学園長に好意的な感情を向けてるのだと思います。




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