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天使の話(第33話)意志の天使ウィル

人はドリィを創れなくなっちゃうとどうなるんだろう?当然ホープの中身は空っぽになっちゃうから、心はロンに支配されたままになる。人ってどんなに辛くても、希望さえあれば生きて行けると思うんだ。例えば、いじめられて自殺しちゃう子供っているでしょ?彼らにもきっと充分なハッピーの光は降り注いでいたはずなんだ。両親も周りの大人達も死なせたいなんて思っていた人は一人もいなかったと思う。でも、彼らは自殺を選んじゃった。どうしてなんだろう。住む家も無く、着る服も無い、食べる物さえ無くったって、人は自ら死を選んだりはしない。それは、希望を創れなくなったせいなんだ。さて、お話を元に戻すと、ティムが現れてドリィが創れなくなった時ってどうすれば良いのかな?分りやすくするために、太陽や月が雲に隠れてしまっているところを想像してごらん。いつまでも雲は太陽や月を隠し続けるわけではないでしょう。そう、雲は流れてまた光は注いでくるよね。その雲を流すものは風なんだ。その風のような天使が今日のお話の天使ウィルだ。ニックネームも同じウィル。人は自らの意志で光を遮る雲を吹き飛ばす風を起こせるんだよ。そしてその風をウィルと言うんだ。

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