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天使の話(第11話)寂しさの天使ロン

今まで心の入れ物についてはたくさんお話したよね。ほら、哀しい時にサドが溜まって、溢れたのが目から涙として流れるってゆう入れ物ことだよ。これは人によって大きさが決まっている。心の大きさって良くいうけど、この大きさのことさ。この入れ物にはサドだけでなく色んな天使が入っている。例えば、希望の天使ホープや欲望の天使デェズや想像力の天使イマジなんかだけど、彼達のことはまたいつか話すよ。今日の話はその隙間のことなんだ。心の入れ物には天使がいっぱいいるんだけど、それだけでいっぱいにならない時、天使同士の間に少しでも隙間がある時、そこに入り込む天使がロンリネス(寂しさ)なんだ。ニックネームはロン。ロンはどろどろしたゲル状の天使で、心の入れ物の外側はみんなこのロンなんだ。彼はこの世に最初に現れた天使で混沌(カオス)とも呼ばれている。この天使が人の心を寂しくさせるんだ。人は希望が急になくなった時寂しいと感じるよね。それはホープがいなくなった所にロンが入り込むからだよ。箱の中から物を取り出した時そこに空気が入り込むでしょ。それと同じなんだ。だから人は寂しさ癒すためにサドを創ってロンを押し出そうとするんだよ。

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