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長期入院から退院したらまず何作る?

長期入院から退院して最初に作りたくなるもの、といえば皆さんなら何を思い浮かべるだろうか?

僕は減塩の指示がなければ、まず青椒肉絲あたりをつくっていただろう。
自分も食べられる、かつお手軽にできそうなものをざっと調べたら豆腐メニューが大量に出てくる。まぁ確かにそうだな、と思う。
…が、冷蔵庫をみるとナスしかなかった。これで何か作らねば昼ごはんがない、という状況だ。
さぁどうしよう?

まずナス料理を調べると、たくさんの方の努力の結晶、ともいえるレシピが見つかった。ありがたい。
その中で塩が少なそうなものを作ってみた。

最初にして最大の壁がいきなり立ちはだかる。退院後初の包丁だ。手が震えすぎて危なっかしい。
恐怖か?まぁ恐怖はあるものの、それによる震えではない。後遺症てきなやつだ。
細切りとか薄切りは無理でも、乱切りならいける。もちろん、添える方の手は使わない。誤って切るからだ。
覚悟を決めて、何やらよくわからん叫び声とともに振り下ろす。
結構な音が響き渡ったんではなかろうか?そう思うくらいに、雑な切り方ではあったし、叫ぶ必要などなかった。
なんなら包丁を音が出るくらいに振り下ろす必要もなかった。
最終的に助っ人を呼んだ。猫の手ならぬ妻の手を借りた。
…そんなこんなで最初のハードルを突破し、第二の壁として調味料の加減が見づらいとか、何入れたか忘れる、があったものの無事完成。ここを書くと長くなりすぎるので割愛する。

実食すると、味が思ったより濃い。
加減間違えたか?とは思うものの、まぁ夜を減らせばいいか、と開き直る。
多分昼ごはんというより酒のアテにちょうどいいメニューだ、これは。
少なくとも妻からの評判はよかった。

側から見れば、料理というより、もはや戦いではあるが、回数重ねればこれも落ち着いてくるのだろう。何事も一歩から。
まずはやってみよう。

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